横浜心理ケアセンターブログ Mon esprit (my feeling)横浜心理ケアセンターブログ Mon esprit (my feeling)

生きる

 

ある日、昼間いいお天気のときに道を歩いていたら、

お花屋さんの前にいろいろなお花が飾られていました。
それがふと目に入って、とてもきれいに咲いている様子、
気持ちのいいお天気、陽光の当たる感じ、さわやかな風、
すべてが美しく感じました。

そのときに、思いました。
あぁ、あの人はこうやって花を見て綺麗だと思えたら、
自ら命を絶ったりしなかったかもしれない。
きっと悩んで悩んで、悩みぬいて、苦しくて、
そこにある花に目をやる余裕もなくなってしまったのかもしれない。
それほどに、あの人の心は閉ざされていってしまっていたんだ。

だから、誰かに伝えたいと思いました。
苦しいことも悲しいことも、永遠に続くように思えるけれど、
いつか終わるときがくる。
それまでがんばり続けるのではなくて、
束の間でも息を抜くことを忘れないでほしいと。
うつむいていると自分の悩みや苦しみしか見えなくなってしまうから
時々でも顔を上げてまわりを見回してほしいと。
あなたを心配している人もいる。
心配しているから声をかけない人もいるし、
心配していてもどうしてよいかわからなくて何もできないでいる人もいる。
あなたが生まれてきてくれて、あなたと出会えて、
本当にうれしく思う人もいる、
自然や子どもはエネルギーがたくさんあって、
それを分けてくれる、
年配の方はいろいろな経験と知識を持っていて
あなたを導いてくれる、
何も言えなくても、何もできなくても、
ただただそばにいてくれるペットや家族や友人や仲間や、
今は何の関係もないこれから未来に関わる人も、
みんなあなたの命を大事に思っている。
たしかに、ごく一部、あなたのことを受け入れない人もいる。
でもそれは本当に一部で、みんなじゃない。
みんながあなたを否定していると思いこまないでほしい。
人間だけじゃなくて、
世界はあなたのことも誰かのことも、
等しく受け入れている。

そう思えなくなっていたら、
それは休まなきゃいけない時だということ。

とりあえず休んで、エネルギーをためて、
それからまた一歩ずつ歩いていく。
迷ったら立ち止まって、
椎名先生に話してアドバイスをもらったり、
間違えたらやり直せばいい。
5歩もムリしなくていい、1歩だけ。

ただただ1歩を、休みながら、戻りながら、
続けていけば、
気づけば何かが変わっているはずです。

どうか、弱った心にお花の美しさが届きますように。

 

文:スタッフ Sachi
代表:椎名 あつ子

2015.10.01

ブログトップに戻る

最近の投稿

カレンダー

2015年10月
« 9月   11月 »
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

アーカイブ

リンク