2008年01月アーカイブ

2008年01月23日

復職

会社を長い間休み、
病院やカウンセリングに通いながら
治療を受けていた人が、
いざ、復職するといったときの相談が
今までも数多くあった。
生活リズムを元の状態に、
いざ戻すとうことも大変で、
リハビリという意味で、
作業所でトレーニングを
数ヶ月受ける人もいる。
簡単なアルバイトから始める人もいる。

そんな中、いざ復職が決まったときに生じる
さまざまな不安からくる問題が出てくる。

自分の病気に対しての
理解をしてもらえているだろうか。
仕事が思うようにできないとき、
甘えていると思われはしないか。
また、回りの人は、
これからの私に、何を期待しているのか。
回りの人たちとうまくやっていけるか。
長く休んだ状態を、
どう人は見ているのか……etc

さまざまな他人からの目を意識し、
不安になり、気を遣い、
また、疲れてしまう人も少なくない。
外傷的な病気とは違って、
精神的な病気の場合、
人にその状態を知ってもらうことは、
ある意味、難しいと感じている。

まず、理解されようとする前に、
今の自分の状態を素直に表し、
理解してもらえるように努力することが
優先であると思っている。

例えば、昨日、緊張で眠れなかったことを
伝えてみるとか、
今日は朝からだるい状態であるとか、
少し仕事で疲れたので、
ちょっと外の空気を吸いに行ってきたいなど、
遠慮したり、恥ずかしく思ったりするのではなく、
まず、自分の状態を、
細かく説明する勇気が
必要となってくる気がする。

もちろん、それを全て受け止めてくれて、
許してくれる会社は少ないけれど、
それでもまず、自分から伝えないと、
人は分からないということを
知っていただきたいと痛感してる。

時間をかけて、あせらずに、
頑張り過ぎないという意識を持ちつつ、
一歩を踏み出して欲しいと
感じた時だった。

投稿者 椎名 あつ子 : 18:02 

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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