2008年08月アーカイブ

2008年08月06日

ココちゃん

1歳半になる愛犬のココちゃんが、
緊急手術をした。
その日、朝早くから何回も吐き続け、
病院に連れて行くと、
お腹の中に、何か飲み込んでしまった
異物があることが分かった。

手術後、お腹の中から出てきた異物は、
アンズの種だった。
小さなココの腸の中に
留まったままになっていたらしい。

私がアンズを食べたのは、
2週間も前のことで、
そう考えると、
アンズが留まっていた部分の腸が
壊死しているらしく、
腸も切ってつなぐという
大手術だった。

手術の日は、麻酔から完全に覚めるのに
7時間近くかかり、
その日は、私も心配で、
動物病院のソファーで
一晩を過ごした。

小さな体中、包帯で巻かれ、
目をつぶったまま、
苦しそうに舌を出して眠っているココを、
見つめ続けた。

他のケージには、何十頭もの
入院している犬猫もいて、
悲痛な雰囲気の中、
時間が過ぎていき、
気がついたら朝になっていた。

飼い主である私の責任で、
健康なココの体にメスを入れ、
こんなに苦しい目に合わせてしまったことが
申し訳なくて、
涙が止まらなかった。

入院をして、5日が過ぎた。
今まで、絶食、絶水で、
やっと今日から、ココは、
食事ができるようになった。
私を恨むでもなく、彼女は、
私と面会のとき、
しっぽを振って近付いてくる。
そんな、何も知らないけなげな姿を見ると、
人間の勝手な行動で、
小さな動物がどれだけ
傷付いているのかということを、
深く深く考えさせられ、
反省させられた。

退院したあと、このつぐないを、
愛情を持って返していくつもりだ。

本当にごめんね。
許してね、ココちゃん。

投稿者 椎名 あつ子 : 18:09 

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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