2008年11月アーカイブ

2008年11月25日

もうすぐで、上の娘の
成人式がやってくる。
昨日は、事前に着物を着て、
写真撮影をする日だった。

日常、あまりお化粧をしない彼女は、
メイクをされたあと、
変化した自分の顔に照れながらも、
嬉しそうだった。

日本の文化儀式のひとつとして、
振袖を成人式に着るということが
今もなお続いていることは、
日本人としての誇りでもある気がした。
20歳になる彼女は、
まだまだ幼さが残りながらも、
美しい女性となりつつある。

娘の着物姿の写真を見ながら、
夜、何故か涙が流れた。
20年、思い返せば、
あっという間ではあったけれど、
本当に長い年月であった気もする。
ここまで育ててこれたことに安堵感と、
美しく優しい子に育ってくれた娘に
感謝した。

彼女を育て始めた頃の、
若く未熟な母親の私も、
やっとママ歴20年となり、
母親としての自信も、
少しだけど持てた気がする。

これから、彼女がより幸せであるために、
私も幸せであることが大切であると、
勝手なようだけれど、実感した。

私にとっては、私の人生の
ひとつの区切りの日になった気がしている。

投稿者 椎名 あつ子 : 17:05 

2008年11月21日

重い扉

ある日のカウンセリングでのこと。

小さい頃、父と母は、
いつも怒鳴りあいのけんかをしていた。
母は、結婚で、好きな仕事を
辞めなくてはならず、
そのことでずっと、父を憎んでいた。
その間、泣いている母を、
ずっと小さい時からなぐさめてきた。
いつも、相談役は私だった。

しばらくして、姉が、
家庭内暴力をするようになり、
学校に行かなくなった。
鬼のような顔つきで両親を罵倒し、
家の中の物を壊し始めた。
私は、姉の相談役係がプラスされ、
姉が静かになると、母をなぐさめた。

父は、自分には関係ないといった態度で、
家に帰ってこなくなっていた。

私は、姉も母も守り続け、
父の役割を、10歳からずっと
し続けてきた。

そんな、苦しかった長い歴史を、
そのときの感情を、
やっとの思いで母に伝えた。

「今さらになって言われても…
何をして欲しいの?」

と、母はそっけなく答えた。

「10歳の、あの時の私の気持ちに、
まずはなってみてください。」

と、母に、冷静に、私は答えた。

………………………………………………………

やっとの思いで、
母親に打ち明けられたことをカウンセリングで話す彼女は、
色白の肌に、うっすらとピンク色の赤味がさし、
きれいな表情となっていた。

「自分の心から逃げなくなって、
自分の心を素直に見れるように
なってきました。」

逃げてきたのではなく、自分の心を守るため、
意識して自分を見ないようにしていただけだと、
私は感じた。

大きな重い扉を開けるという作業を、
カウンセリングの中で共にし、
今度は、扉の中のたくさんの物を
一つ一つ整理していく作業となっていく。

彼女はこれから、
もっともっと美しくなっていくのだろうと思うと、
本当に楽しみである。

投稿者 椎名 あつ子 : 16:10 

2008年11月17日

ことば

ある人とのカウンセリングで
想い出した。

中学のとき、いちばん苦しかった私を
守ってくれた人がいた。
当時の副校長先生だ。

いじめの真っただ中、
切なくて、悲しくて、
ことばにならないあの時代…
たくさんの優しいことばを
かけてくださった。

「君は、いい子なんだよ。」

自分自身を見失っていた私を引っ張り出し、
一対一で見守り、
神奈川県作文コンクールに応募してくれ、
しかも優秀賞を取れるまで導き、
いい経験をさせてくださった。

もう、とっくに
亡くなっているかもしれない先生を想い、
もう一度、お会いしたいと
思った日だった。

「先生、私は、
当時の私のような子と、
今、向き合っています。」

どうか、この気持ちが、
天に届きますように、
切に祈りたい。

投稿者 椎名 あつ子 : 15:50 

2008年11月14日

合掌 筑紫哲也様

私の大好きだった
筑紫哲也氏が亡くなって、
1週間以上が過ぎた。
尊敬してやまない人が、
また一人いなくなったようで、
何となく心が淋しい。

庶民の立場に立って、
いつも自分の意見を堂々と、
スポンサー付きのメディアという
難しい環境の中で、
彼は、言うことを言ってきた人のように
思っていた。
ああいった人を失うことは、
大げさなようだけれど、
日本の社会にとって
大きな問題である気がしている。

大人になると、本音を言えなくなる。
どこまでが本音で、
どこからが建て前か分からなくなる。

そういったことをすべて、
私の中で、いつも、
クリアーにしてくれた人だった。

貴重な人ほど、短命な気がして、
人の運命を考えさせられる。

第二の筑紫哲也は、
一体、誰なのか。
彼の代わりになるニュースキャスターも
ジャーナリストもいない。
だから、私は夜、
テレビを見なくなった気がする。

がんを生き抜いて、
健康になって、普通の生活に戻った
私の友達も多い中、
何故、彼は亡くなったのか、
今でも信じられない気持ちでいるのは、
私だけではないと感じている。

投稿者 椎名 あつ子 : 12:16 

2008年11月10日

子どものうつ

新聞の一面に、
「子どものうつ」
について書かれていた。
大人と同じように、
子どものうつ病が増えているという。

子どもへのアンケート結果を、
北海道大学の教授が学会で
発表してから4年経った今、
家族や学校の先生への
うつに対しての説明と理解の必要性が
大きく示されていた。

自分の心の変化に対して、
うまく言葉で説明できない
子どもの悩みのサインを、
より早く気付くこと。
また、その状態を、すぐにうつ病と
決め付けるわけではないけれど、
うつの可能性もあるという
認識を持つことなど、
私自身も、たくさんの子どもの両親に
知ってほしい内容だった。

① 最近、よく眠れているか。
真夜中に目が覚めたり、
また、寝過ぎの問題はないか。

② 食欲が急になくなったり、
また、食べ過ぎたりしていないか。

③ イライラと落ち着きがなくなったり、
また逆に、何もせず無気力な様子はないか。

④ いつも、自分のせい、自分が悪いと、
罪悪感や自己否定が増えてはいないか。

⑤ 今まで楽しくできたことが、
急に興味がなくなったりして、
家でじっとしていることが
多くはなってはいないか。
など。

子どもならありがちな小さな変化でも、
しばらくの間、見守っていく中で、
続いているような場合、
うつと決め付けるのではなく、

「最近、何かあったの?」

「ストレスは感じていない?」

などと、まず声かけをしてみて
いただきたいと思っている。

そういった中で、
ちょっとでも気になった場合は、
心配し過ぎずに、
まず専門医や小児科、
またはカウンセリングルームなどに
相談していただきたいと思う。

何故なら、特別な病気ではなく、
必ず治っていくものなのですから。

投稿者 椎名 あつ子 : 14:16 

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

横浜市中区に開設している女性のための心のカウンセリングルームです。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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