2009年01月23日

障害

スタッフの愛犬モコちゃんが
生まれつき肝臓に障害があることが判明して
何ヶ月もの時間がたった。

食事制限をしたり
内服薬を飲ませたり
飼い主である彼女も悩みながら
努力を続ける毎日だった。

今日、1才のモコちゃんは、大学病院で
大がかりな検査をすることになった。
これからの治療方針を
決めていくのだという。

今日、モコちゃんが病院に行っている同じ時間、
私は、カウンセリングに来ている小学生の子どもが
他の子に比べて劣っているものが多く
学習障害があるとして
個別学級に行くこととなった。

今までのクラスから出て、
その子だけ違うクラスで勉強をする。

個別学級に行かせるという
この決断をするまでの
母親の不安、悲しみ、
そしてクラスを移動してからも
混乱、あきらめが大きいことを知った。

すべての責任を
一番子どものそばにいる母親が
受け止めていかなければならないつらさを
感じれば感じるほど
障害とは何かを考えさせられた。

生まれつき持って生まれたその事を
誰も責められないし
もちろん誰のせいでもない。

でも、その事実を
受け止めていかなくてはならない中で、
どうしたらいいのか?
何が必要なのか?
といったさまざまな悩みとともに
必ず苦しみがともなう。

ただ、動物も人も、
同じように生き物である。

こういった障害という問題を
まず「命の大切さ」という基本の考えの中で
この世に生を授かったという命の尊さを
まず考えていきたい。

生まれつき持った一つの形を
その形として受け止めていく。

私は、人と違ったその形を
どう受け止めていくかは、
その周りの人の心の持ち方でもある気がしている。

それにしても、
答えのでない難しい問題である。

投稿者 椎名 あつ子 : 17:45

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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