2009年03月アーカイブ

2009年03月31日

お花見

1年ほど前に出会った友達が、
お花見に誘ってくれた。

まだ五分咲きの桜で、
少しお花見には早かったけれど、
彼女は、前の日から
たくさんの手料理を
用意してくれていた。

菜の花のごまあえから始まって、
パイナップルジュースで
煮込んだという
豪華なスペアリブに、
かわいいカリカリ梅の入った
おにぎり… etc

人に、お花見弁当を作ってもらって、
何の手伝いもせず
食べるだけというのは、
久しぶりだった。

私は、少しだけ花開いた
桜の木の下で、
ほんのりと、
ワインと、人とのかかわりに
酔っていた。

新しい人との出会いが新鮮で、
そして、まだ友達ができるということに
感謝した日だった。

投稿者 椎名 あつ子 : 15:50 

2009年03月25日

1年

1年前に子宮体がんの
手術をした友人と、
久しぶりに会ってランチをした。
春を思わせる暖かな日ざしの中を
散歩しながら、
レストランまで歩いた。

ほんの少し冷たい風が吹いたとき
彼女は言った。

「昨年の春の風は、
とにかく冷たく感じたわ。
今日は、気持ちいいもの」

1年前、彼女は、
死をも覚悟し、
入院する少し前に、
私に連絡をしてきた。

「会っておかないと不安だから」

と。

1年後、彼女は、
より若く、美しく、
変身していた。
エルメスの水色のスカーフが、
初春の街並みに
よく似合っていた。

「つらい大きな体験をしたから、
今はすべてを
どーんと受け止められる
余裕ができたの」

人の生命力は、確かに、
神様に与えられたもの。

近いうち、春の海を見に行こうと
誘われた。
すべての生命が芽吹く頃の自然を、
彼女と一緒に見に行きたいと思った。

優雅なランチと素敵な時間を感じた、
日曜日の昼下がりだった。

投稿者 椎名 あつ子 : 16:23 

2009年03月19日

ものの見方

30代~40代の女性に、
「不安がないと不安」という人が
多いことに気がついた1週間だった。

もちろん、その人にとって、
それぞれの不安は
とても苦しく、つらく、
とにかく生きづらい生活の
原因となっていて、
体にも、様々な症状があらわれている。

そういった人たちは、
とにかく真面目で責任感も強く、
自分のことより、
まず人のことを考えられる
優しい人たちでもある。

ただ、新しい環境など、
すべてに対して、
まず先々の不安を想像し、
もしこうなったらどうしよう、
こうなったら、きっとこうなるに違いない、
と、自分の中で決めてしまって、
その結論から抜け出せない。
たとえ今、幸せで、
特に問題がなくても、
この状態は果たしていつまで
続くのだろうと、
また不安になる。

カウンセリングをしていると、
まるで、ある程度の不安で、
腹八分目までおなかいっぱいに
しておかないといけないと、
無意識に思ってしまっているように
思える。

意識していない、
つまり自分でも気付いていない、
無意識のでの性格傾向が、
まさにやっかいな
問題でもあるように思える。
こういった傾向は、
薬で改善していくことはできないから、
カウンセリングがあるのだとも思う。

ものの見方を変える。
いつもの考え方のルールを変える。
違った方向から見ることを
トレーニングする。
これも、カウンセリングで
必要なこととなってくる。

答は1つではないのに、
いつも1つしか見つからないように
思ってしまうこと。
これはまさに、
無意識に作り上げたルールであり、
また、執着でもある。

不安が、知らず知らず、
唯一の友達となってしまっている人たちへ。

新しい友達を、探していきましょう。
必ず、ものの見方を変える方向を知れば、
見つかるはずだから。

投稿者 椎名 あつ子 : 20:15 

2009年03月16日

自分の行きたい大学が決まらず、
悩んでいる高校生がいる。
大学卒業後の人生を
真剣に考えれば考えるほど、
答は見つからない。

まず、入れる大学に入ってからでも
遅くないと考える人も多いだろう。
また、先のことは
誰にも分からないのだから、
考えて悩んでも無駄だという人も
多いだろう。
名前の知れた大学から、
まず入ればいいと思う親も
多いだろう。

でも、彼女は、
そういった世間の考えを
知れば知るほど、
自分の中のもう一人の自分が、

「本当にそれでいいいのか。
本当に自分のしたいことは何なのか」

を問い始め、また混乱する。

若いうちは、答の出し方を
うんと悩めばいいと、私は思う。
悩むことは、若いうちは、
成長へとつながると思う。

大人になると、悩む意味が違ってくる。
純粋に、人生について
考えたりはしない。
自分の可能性よりも、
社会の中での自分の居場所の確保の方が
大切になってくるから。

私は、この高校生に伝えたい。
自分の心に素直に、人に流されず、
答を出そうとするそのことが、
必ずいつか、何かと出会えることに
つながるということ。
そして、悩むことを恐れてはいけないし、
混乱も、一生懸命生きているからこそ、
起きることがあることを、
伝えていきたい。

私はあの頃、まわりの考えにただ流され、
それにも気付かず過ごしてきた。

あなたは素晴らしのよ

と、心から応援したいと思っている。

投稿者 椎名 あつ子 : 19:18 

2009年03月12日

早春に、突然旅立った
友人がいます。

彼女は、笑っていました。
今まで見たことのない
穏やかな美しい笑顔でした。

携帯を持ったまま、
冷たくなっていたそうでした。

あの日から1週間、
私は、魂がどこかに行ってしまったようで、
でも、妙に、
すべてに意欲的で、
意識は、ある意味、明確すぎて、
ちぐはぐな日々でした。

私は、この1週間、
仕事が終わると、
何故か人恋しくて、淋しくて、
いろんな人に、
いつもはしないメールをし、連絡をとり、
その人の安否を確認したくなりました。

大切な人の死を、
心から、本当に苦しいと思いました。
肩を震わせて、泣き疲れるまで泣きました。

だけど、春は確実に、
桜の花を用意して訪れます。

私は、たくさんの桜色に
染まりたいと願っています。

私は、ハートの形の
たくさんの桜の花びらを集めて、
手にとって、
手の中であたためて、
大空に向かって舞わせる夢を
今からみています。

きっと、美しい、やさしい、
夢のような季節が、
あと少し、
もう少しで
やってきます。
だから、待とうと思います。

こんなにも桜が恋しいのは、
はじめてかもしれません。

短いからこそ、
忘れないこの時期を、
今、彼女の人生と照らし合わせて
いるのかもしれません。

それにしても、
桜のような人でした。
大切な人でした。

投稿者 椎名 あつ子 : 16:59 

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

横浜市中区に開設している女性のための心のカウンセリングルームです。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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