2016年11月15日

戦い

米大統領選で敗れたヒラリークリントン氏の
敗北演説を何度も聞きました。

「私は人生のすべてを、
 私の信念のための戦いに
 注いできました」
「今回の敗北もつらいものです。
 でも、自分が正しいと思うことのために
 戦う価値を、
 どうか信じ続けてほしい。」

女性だからという意味で
この演説に心打たれたわけではなく、
これは、
この世の中に生きている
すべての人に向けてのメッセージとして
私は受け止めました。

社会生活の適応からはずれないことが
大切といわれる社会。

そしてまた、
不本意であっても理不尽であっても
周りに合わせて
“ふつう”であることが良いとされる時代。

専業主婦(主夫)であっても
会社員であっても
学歴や生活レベルで人を判断しがちな社会。

専門職でも総合職でも一般職でも
女性の年齢に対して
結婚適齢期からはずれていないか
という視点でみる社会。

障がい者や精神的な病気に対して
偏見がまだまだある事実が
当たり前とされている社会。

そんな社会の中で
“自分が正しいと思うことのために戦う”意味。

そして“私のゆるぎない信念”の意味。

何度も何度も聞きながら
自問自答しました。

“戦う”ということばには、
怒りのようなヒステリーのようなイメージが
正直あります。
戦っている人に対して
自分本位のような自己満足のような
イメージもあります。

ただ、自分が正しいと思う生き方を
信じるということが
戦いの意味であるならば
そこには、凛とした強い美しさがあります。

そしてその戦いには、
自分と反対の人に対しても、
そのことを受け止める勇気が
必要となってくる気がします。

戦いは争いとは違うのだと
このメッセージを聞きながら、
感じたのでした。

投稿者 椎名 あつ子 : 16:09

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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