2017年04月11日

離婚におけるさまざまな問題について ~③50代の離婚問題について~

 

50代になり、
夫が退職する頃が近づいてきて
お互いの老後について考えるお二人も
増えてきています。

今までは
子どもの世話などで追われていて
離婚問題をなんとなく見て見ぬふりをしてきた
お二人にとっても、
今後、将来、年を老いても、
一緒にいるべきか、
一緒にいられるか、
介護をお互いする気持ちになれるか、など
現実が見えてくる時のようです。

また、自分たちの両親も高齢になり、
自分たちのこれからの前に
両親の介護の問題もあり
心が通わなくなった相手の親を
ケアするとなると
大きなストレスにもなってきます。

離婚を考えた場合、
お金については
前回にも書かせていただいたように
二人の財産の1/2、
そして退職金の1/2、
年金分割も1/2として
もらえる権利はお互いにありますが
妻がへそくりしてきた金額も
自分の名義の銀行に入れて預金していても
共有財産とみなされ、
1/2は払う義務があります。

50代になって離婚をすることで、
解放されるご夫婦も多くいらっしゃいますが
さまざまな過去を許し合って
新しい気持ちで
夫婦であることを貫くことを決めるお二人も
たくさんいらっしゃいます。

年をとってわかることもありますし、
また体力の衰えをお互いが感じ始めて、
お互いを気遣える関係になれることもあります。

そのために、今まで言いたくても言えなかったことを
カウンセラーを通して
吐き出して、理解しあった上で、
もう一度、老後を見つめ直すお二人も
ここ横浜心理ケアセンターには
たくさんいらっしゃっています。

カウンセラーは裁判官ではありませんので、
どちらが正しいというジャッジをする立場では
ありませんが、
新しい道へと導いていくお手伝いは
できると思っています。

今さら、第三者のカウンセラーに相談したって
自分たちの事だから
仕方がないと思っている方々も
たくさんいるとは思いますが、
たくさんの事例を知っているカウンセラーに
一度、話をしてみることが
これからの何かしらのきっかけになるとは思います。

一度、話す勇気と、
吐き出してみる覚悟を持ってみませんか?

次回は、モラルハラスメントの相談についてです。

☆夫婦のカウンセリングについてはこちらをご覧ください

投稿者 椎名 あつ子 : 17:13

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

月別アーカイブ

カレンダー

2017年4月
« 3月   5月 »
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

オススメ