2017年10月アーカイブ

2017年10月19日

ミズヒキ(水引)の花

81歳になる母が
ミズヒキを素敵に活けてくれていました。
ミズヒキ(水引)という名前すら
私は知らなかったのですが、
8月~10月に咲く
タデ科の花らしく、
林の中や林の緑などに生息する
多年草ということでした。

母は、犬の散歩をしながら
見つけて
活けたようでした。
「このお花は
 お祝いの意味があるのよ。
 いい事がありますように。」
と話してくれました。

81歳のわりには
おしゃれで、かわいらしい
母ですが、
やはり最近は
突然、体調を崩したり、
寝込むことも
増えたりしています。
それでも、
そんな年齢になっても、
散歩しながら
草木に目を向けて
立ち止まって・・・
そして家に帰って
私たちの幸せを祈りながら
活けてくれたのだと思い、
胸がじーんと
あたたかくなりました。

そして歳をとっても、
自然に目をそっと向けられる母を
誇りにさえ思えた日でもありました。
ミズヒキ(水引)の花を
私はこれからずっと
覚えていることでしょう。
そして年老いていく母を、
そのまんま、
これからも見守っていきたいと
思った秋の夕暮れでした。
やさしい時間が、
静かに流れていました。

投稿者 椎名 あつ子 : 14:48 

2017年10月17日

本音と建て前のことば

あるご夫婦のカウンセリング。
ご主人は、自立した
とても強い男らしい感じの人で、
奥さんはどちらかというと
相手に合わせる一歩引いたタイプの人です。

しかしカウンセリングをしていく中で
私が感じ始めたのは
ご主人は、本当は
とても女性性の強い人で
一人でいることはつらくない
自分の時間を大切にしたい人
ではなく、
実は淋しがり屋で
一緒に誰かといたい人でした。
奥さんは、一歩引くように見えて、
相手の気持ちはあまり考えられず、
ことば通りをとり、
行動する人でした。

その二人の中でのずれは、
本音と建て前のような、
物の考え方の感覚が
違っていました。
「いいよ」と言っていたから
大丈夫だと思っていたら
本当は嫌だったとか、
だったら「いいよ」と始めから
言わないでよ、と思うけど、
相手は「察してよ」と後で言うとか。
「旅行に行きたい」と言ったら
「行こうね」と言ったのに、
本当は連れて行きたくなかったと
後で言われたとか。
「お弁当でいいよ」と言ったから
作らなかったのに、
あとで「もう少し作ってよ」
と言われたとか・・・
相手のことばを信じる前に、
本当に大丈夫なのか、
本当は~してほしいのに
言ったら悪いから言えないとか、
そこの部分のずれを
もう少し認識してみることが
大切なのかもしれません。

本音と建て前ということなのでしょうか。
英語の文化は、
主語がはっきりしていますし、
YesかNoかは
文章の始めでわかる
理解しやすい表現ですが、
日本語はあいまいなことばが多く、
ただそこが美しいと思われる文化が
今でもあります。

私自身も、
海外の文化や外国語が
好きであるためと
育った環境もあると思いますし、
職業もあると思いますが、
遠まわしの言い方をするというのは、
苦手ですし、
それがプライベートでは
大きなストレスになる時があります。
どちらが正しいということよりも、
相手の性格や考え方を
よく知ったうえで、
これは本音か、
実は優しさからくる
建て前のことばかを感じることが
必要な時も多いのかもしれません。

だから、いい意味で、
日本は平和で
争い事を好まない人間性があり、
これは、いいことなのだと・・・。
今日はトランプ大統領の発言を聞いて、
改めて感じたりしたのでした。

投稿者 椎名 あつ子 : 15:11 

2017年10月10日

秋の光

すがすがしい秋晴れの日が
続いています。
夏の光とはちがって、
やさしい秋の光は、
カーテン越しにも
やわらかくて
草花も落ち着いて見えたりします。

先日、夫婦カウンセリングに
いらしたあるお二人が
やはり落ち着いた柔らかな表情で
あったことを思い出しました。

そのお二人は
お互いの価値観や考え方の
大きなずれを
結婚式前から感じ始めていて
一緒に暮らし始めて
そのずれはもっと大きくなり、
一緒にいるのにも関わらず
その時間は
お二人にとって苦しく
せつない孤独感を
感じずにはいられないものに
なっていました。

離婚をした方がいいのか
修復が可能なのかで
ここにご相談に来たのですが、
あれから1年弱・・・
1ヶ月に1回程のカウンセリングを
続けていく中で、
変わり始めてきたのでした。
当初、理解できなかった
相手の価値観や行動に対して、
また、相手の苦手なことに対しての
見方を変えることで、
そこについて許したり、
少しあきらめたり、
あせらないで置いておいたりすることが
できるようになったのでした。
それによってお二人は、
相手を責めなくなり、
お互いは、それぞれ個々の人間であることに気づき、
相手を受け入れることで、
やさしく、おだやかになれたのでした。

余裕のあるご主人のやわらかな笑顔と、
はにかむような奥さんの笑顔のお二人には、
この秋の光のような
美しさがありました。

認めて、受け入れて、許すという
思いやりの心が、
それぞれの心の中に
ゆっくりと浸透していっているような
感じさえ受けたのでした。
なんともいえない静かな時間が
そこにはありました。

これからも、こういったご夫婦への
お手伝いをしていきたいと
心から思ったのでした。

投稿者 椎名 あつ子 : 15:50 

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

横浜市中区に開設している女性のための心のカウンセリングルームです。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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