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みんなと違う

当たり前だと思っていたことが、実はそうでもなかったり、
何気なくやっていることが、思わぬ注目を集めてしまったり。
あれ、もしかして、自分ってみんなと違う?
誰しも、そんなふうに思ったことが一度や二度はあると思います。
 
初めてそう思ったのはいつか、おぼえていますか。
学校、という方が多いかもしれません。
あるいは会社、という方もいらっしゃるでしょうか。
集団では、『違っていること』がクローズアップされがちです。
家ではみんなそうだからわからなかった。
出身校ではこれが普通だった。
新しい集団に入ったことで気づくことも多いと思います。
 
みんなとの違いに気づいた時、どんなふうに感じましたか。
やった!これが自分の個性だ!と喜んだり、
大変だ!他の人はどうしてるんだろう?と焦ったり。
おそらく、周りの人がその違いをどう捉えたかも、
感じ方に影響したのではないかと思います。
 
もはや注釈不要の『空気を読む』という言葉がありますが、
みんなと同じであることが求められる場では、
『違っている』ということが、そのまま『問題』になります。
『問題』があるから、直してください。
みんなと『違う』から、『同じ』にしてください。
直接の指摘もあれば、無言の圧力もあるでしょう。
 
実際、
どんなに個性を大切にしよう、得意を伸ばそうと心がけていても、
目が向きがちなのは、
変わっているところを周りといかに擦り合わせるか、
苦手なところをどうやってフォローするか、といったことです。
そうなれば、
周囲が、出る杭を打たないようにするつもりで取った行動も、
本人は、杭自体を取り除かれたと受け取るかもしれません。
 
考えてみれば、
みんなが『みんなと違う』と思ったことがあるというのは
おかしな話です。
海外では、いかにみんなと違っているかで勝負するようなところもあります。
それでも、日本で『みんな』を意識しないで生きていくことは難しい。
自分の『みんなと違う』ところとどう向き合うか。
あの人の『みんなと違う』ところとどう付き合うか。
日々、試行錯誤です。
 
 
文:スタッフ T.S.
代表:椎名あつ子

2016.03.08

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