あいことば
結婚をして5年ほどがたちました。
まだまだ5年だけれど、
我ながら、よく5年一緒にやってきたなぁと思います。
この5年の間、私にはいくつかの“あいことば”があります。
結婚したときに、自分の中で決めた“あいことば”は
「ありがとう」と「ごめんなさい」です。
「ありがとう」は比較的簡単に言える言葉で、
ちょっとしたことでも「ありがとう」と言っていたので
気づくと、夫もすぐに「ありがとう」と言ってくれるようになっていました。
けれど、「ごめんなさい」を言うのはなかなか難しいことです。
普段ちょっとしたことであれば簡単に言えるのに
喧嘩をしているときに自分の非に気づいても
なかなか素直に「ごめんなさい」とは言えないのです。
そして言葉が達者な私はついつい言いすぎてしまい、夫を怒らせてしまうのです。
だから喧嘩中、次の言葉がナイフのように鋭くなってしまいそうなときは
「ちょっと待って」と一息入れることにしました。
ぐっと言葉を飲み込んで深呼吸したり、トイレに行ったり、
とりあえず喧嘩を中断してお皿を洗って、
気持ちを落ち着けてから、また話すようにしました。
そうすると、夫も怒らずに落ち着いて話せるようになっていました。
そんなわけで「ちょっと待って」が“あいことば”に追加されました。
さらに、つい言わなくても察してほしいと思ってしまいがちだったようで、
夫から、ちゃんと言わないとわからない!と言われるので
やってほしいことはきちんと「お願い」と頼むようになりました。
そうすると、夫はやってくれたり、時には忘れてしまったりするのですが、
とにかくやったほうがいいんだと分かってくれるようです。
こうして「お願い」が“あいことば”に加わりました。
「ありがとう」「ごめんなさい」「ちょっと待って」「お願い」
今の“あいことば”はこの4つ。
10周年の頃にはどんな“愛言葉”になっているでしょうか。
文:スタッフ Sachi
代表:椎名 あつ子
2015.06.11