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エラー

夏に、国立科学博物館に行って、
「生命大躍進」という特別展示を見ました。
地球上の生き物がどうやって進化してきたのか、
どんな出来事があったのか、
とても興味深く見ました。

生命が進化してきたのは、
さまざまな環境の変化や
遺伝子の突然変異などが起きたからです。
何も変わらない環境で、
突然変異など起きずにいわゆる“ふつう”の遺伝子だけが
受け継がれてきたとしたら、
今の人間はいなかったでしょう。

今も、遺伝子の突然変異とまでは言わないけれど、
“ふつう”ではないと言われる人がたくさんいます。
ふつうじゃないとか、変わってるとか、変なやつだとか、
そんなふうに周りから言われたり、
自分はみんなと違うんじゃないかと不安になったり、
そういう人たちです。

私はいつも思うのです。
“ふつう”の人ばかりだったら、
世の中はきっとつまらないものになっていただろうし、
様々な研究や発明は、
“ふつう”じゃない人たちの“ふつう”ではない発想のおかげなのだと。

日本は平均の中におさまることが良いことという文化なので、
“ふつう”ではない人たちはとても生き辛いと思います。
だから、“ふつう”の人たちに合わせることも必要だと思います。
でも、それだけではなくて、
“ふつう”ではない自分に自信を持って生きて欲しいと思います。
一見、社会からするとエラーやイレギュラーな存在があってこそ
進化していくのですから。
みんなには見えないことが見えたり、
みんなが思いつきもしないことを見つけたり、
“ふつう”ではないことが、役に立つところがたくさんあります。

自分のなにげないアイディアや、気づきや、疑問が、
意外と他の人は気が付いていないことだったりして、
誰かのためになるかもしれません。

そして良い社会とは、そういったちょっと変わった人を
どれだけ受け入れ、その良さを生かしていけるかがポイントなのだと思います。

私自身もあまり“ふつう”ではないので、
どう社会の中で良さを生かして生きていくかは、
常に課題です。

文:スタッフ sachi
代表:椎名 あつ子

2015.11.24

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