冬
このところ、寒暖差が激しく、
昨日は雪が積もりましたね。
みなさん、お風邪などひかれていないでしょうか。
冬というのは、
どうにもエネルギーが湧いてこない季節です。
寒さで体が縮こまり、血行も悪くなり、
気持ちもふさぎ込みがちです。
私たち人間も、やはり動物ですから、
木が葉を落として冬を越すように、
熊やカエルが冬眠するように、
人間も省エネで動くようになるのだなと毎年思います。
私は、冬になると、
清少納言が「枕草子」で描いた冬と、
ヴィヴァルディが「四季」で表現した冬を思い出します。
両方ともとても素敵で好きなのですが、
私は清少納言の表現する冬の方が感覚的に近いものを感じます。
やはり同じ日本で生まれ育ったからでしょうか。
清少納言は、冬は早朝がいいと書いていました。
私も、早朝のピンと張り詰めた澄んだ空気は
冬が一番いいなと思います。
寒くて、空気が冷たくて鼻の奥がツーンとするのは
つらいのですが、
なんだか背筋を張ってしっかり歩こうという気になります。
昼間の陽だまりもいいなと思います。
陽だまりは冬そのもののように寒い日陰とは違って
春のように暖かくて、太陽の力ってすごいなと改めて思います。
寒い日に暖かい部屋で食べるアイスもいいですし、
みんなで暖かい鍋をつつくのもいいですね。
冷えた体をストーブで温めたり、
寒さで縮こまった体がお風呂に浸かって
ゆっくりとゆるんでいくのを感じるのもいいものです。
猫が二匹、くっついて丸くなって寝ている姿や
ストーブの前でとろけたように体が伸びている姿も冬しか見られません。
夜空の星や月も、寒い日ほど輝いて見えます。
寒い中、熱いコーヒーやココアをふうふうと冷ましながら飲むのも
いいですね。
道を行く高校生の制服が冬服になって、
なんだか大人っぽくなるのも、趣があります。
モコモコした着ぐるみのような服を着た赤ちゃんも
とても可愛らしくて微笑ましいです。
こたつにみかんと猫、テレビを見ながらまったりとした時間を過ごして
気づくとうたた寝している、なんて怠惰な時間も幸せです。
みなさんは、冬のどんなところがいいでしょうか。
文:スタッフ sachi
代表:椎名 あつ子
2016.01.19