「頑張れ！」
年が明けて一ヶ月
今年も受験シーズンがやってきました
参考書を片手に、学校とは違う方向の電車に乗る学生さんや、
塾の送迎をしたり、合格グッズを眺めたりする保護者の方を見ると、
何の力にもなれないけれど、
思わず応援したくなります
頑張っている人に
「頑張れ！」は禁句、と言われることがあります
もう頑張っているのに、これ以上どうしろと言うのか
過度なプレッシャーを与えるだけである、と
その理論はよくわかるのですが、
それでも言いたくなってしまうのはどうしてなのでしょうか
「頑張れ！」という言葉は
文字にしてしまえば「頑張る」の命令形に過ぎません
ですが、時にそれ以上のことが込められているように思うのです
私、ここであなたのことを見てるからね
何かできることがあれば、精一杯支えるよ
あなたが笑顔になれる結果だといいな
そんなたくさんの想いを伝える言葉だとしたら
他の適切な言葉を、私は知りません
だから「頑張れ！」と言ってもよいかどうかには
日頃のやりとりがポイントになってくると思います
普段から、
無理しないでね、必要な時は助けるよ、と伝えているかどうか
そしていくら伝えていても、
その時、相手にあまりにも余裕がなく、
「頑張れ！」に込めた想いに気づかなさそうであれば、
もっと具体的な言葉の方がいいかもしれません
そう考えると、
見ず知らずの受験生や、その保護者の方を応援するのは
私には難しいような気がしてきました
それならばせめて、
桜の咲く頃、素敵な学校生活が始まりますように
そう、お祈りしようと思います
文：スタッフ T.S.
代表：椎名あつ子
2016.02.04