新年度と一人暮らし
新年度が始まり、約二ヶ月が過ぎました。
就職や進学などで、この4月から一人暮らしを始めた方、
調子はどうですか。
なんか疲れた。
なんか寂しい。
ちょっと落ち込みモードになっていませんか。
新しい環境では、誰しも、多かれ少なかれストレスを抱えると思います。
そして、同時に新天地での一人暮らしが始まると、
嫌なことがあった時、大変な思いをした時、
これまでは、頻繁に顔を合わせる家族や友人に、
「ちょっと聞いてよ!」
「今日、こんなことがあってさ…」
と、何の気なしにこぼしていたことが、
わざわざ電話をかけるか、メールをしないと話せなくなります。
愚痴をこぼすというのは、些細なことのようで、
実は立派なストレス解消法の一つです。
解決策が見つからなくても、
聴いてもらって、大変だねと言ってもらうだけで、
気分が軽くなったという経験をお持ちの方も、
少なくないのではないでしょうか。
かと言って、
話を聴いてくれるなら、誰でもいいというわけではないと思います。
愚痴をこぼすというのは、自分の弱みを見せること。
いくら「相談に乗るよ!」と言われても、
知り合って間もない人には、なかなかできません。
また、家族や友人にも、
「大したことじゃないし、心配かけちゃうから。」
「忙しくて、電話やメールなんかしてる暇ない。」
などと考えて、話さないかもしれません。
でも、そうやって、日々の『ちょっと大変なこと』を、
見て見ぬふりをしているうちに、
いつの間にか、『結構大変なこと』になってしまっては困ります。
だから、時々自分に、
「調子はどう?」
と尋ねてみてください。
「イマイチ。」
と返事が返ってきたら、
面倒でも、気後れしても、
身近なあの人に、連絡を取ってみてください。
そして、その電話やメールを受けた方。
どうか、
「みんな同じなんだから、あなたも頑張りなさい。」
とは言わないで。
ただ聴くだけでいいんです。
新しい世界に挑む背中を、そっと支えてあげてください。
文:スタッフ T.S.
代表:椎名あつ子
2016.05.24