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一人一人のストーリー

今年も高校野球の季節がやってきました。
先週の土曜日、
出勤しようとJR京浜東北線のホームに行ってみると、
ラッシュ時のような混雑ぶり。
野球帽をかぶった子どもの多さに、
神奈川大会の準決勝の日であることを思いだしました。
関内駅で降りてみれば、
すっかり夏らしくなった青空の下、
横浜スタジアムに長蛇の列が。
猛暑に負けない、楽しそうなざわめきに、
こちらまで心が浮き立つようでした。
 
高校野球には、不思議な力があります。
出身校の勝敗は、強豪校でなくても気になるし、
県の代表校は、出身校でなくても応援してしまう。
いったい、何が多くの人を惹きつけるのでしょうか。
 
先日、出身校の記事が
新聞の地方面に載っていました。
強豪校というわけではないのですが、
そこに綴られていたある選手の涙は、
まぶしいほどに輝いて見えました。
 
高校野球が見せてくれるのは、
高校生一人一人のストーリー。
そこにあるのは、
短い高校生活を全力で駆け抜ける姿。
長い人生を考えれば、部活動は、
たった数年間だけのこと。
ですが、
集団が同じ方向を向くことの難しさを知り、
人間関係に悩んだり、
集団の中で自分の実力を知り、
劣等感に悩んだり。
その数年間の重さは計り知れません。
 
ふと自分の高校生活を振り返ってみると、
当時は何とも思っていなかった日々も、
実は輝いていたのかもしれないと思います。
自分なりに悩んで、努力して、
大切なものもたくさん見つけて。
高校野球のように注目されなくても、
誰しもストーリーを持っているはずなのです。
 
こうやって、
自分の高校時代が思い起こされ、
ノスタルジックな気分になる。
そういうところも、
高校野球が多くの人を惹きつける理由の一つかもしれない。
そんなことを思いながら、
ブラスバンドの音色に耳を傾ける午後でした。
 
 
文:スタッフ T.S.
代表:椎名あつ子

2016.08.02

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