専門家
最近、中高生の事件を耳にしました。
普段、中学生相手の仕事をしている私には、
心の痛む事件です。
どうして命を絶たなければならなかったのか、
どうして人を傷つけなければならなかったのか、
どうしてそれ以外の道が見えなくなってしまったのか。
起きてしまったことを悔いても、変えることはできません。
私たちにできることは、
悲しい事件が繰り返されることを防ぐために尽力し、
一人でも多くの心を、命を、守ることです。
こういった事件が起きると、
家族は気が付かなかったのか、
どうにかできなかったのか、と責める声を多く聞きます。
しかし、実は、家族だからこそ気が付けないことの方が
多いように思います。
家族には心配をかけたくないと思う子どもは少なくありません。
親には、キラキラした自分を見せたい、喜ばせたいと思う気持ち、
それは自然なことのように思います。
毎日接しているからこそ、変化に気づきにくいということもあります。
例えば、成長期でどんどん身長が伸びたりしますが、
親は毎日見ているので「身長が伸びた!」と感じることはなかなかなく、
気づくとだいぶ伸びていた、というものです。
けれど、たまにしか会わない人にとっては、変化がわかりやすいのです。
子どもを守るためには、
家族だけで問題を抱え込まないことが必要です。
「うちの子、最近こんなことがあって・・」
とちょっと話すだけでも、
「そうなの?今度私も気をつけてみてみるわ」
「なかなか人には言えなかったけど、うちもよ」
「それはあんまり聞いたことがないわね。心配だわ」
「似たような話を聞いたことがあってね、そこではこういう対応をしたそうよ」
などなど様々な反応があって、
どうしたらよいのか参考になるかもしれません。
お友達や知り合いに話すのはちょっと・・・という時や、
知り合いに話したら心配な状態だと気づいた・・・という時などは、
ちょっと勇気を出して、専門家に相談することも大切です。
専門家は、知識があるだけでなく、
多くの人の様々な状態を聞いたり見たりしているので、
それが経験となって、
一般の人にはわからないことでも、
知っていたり、わかったり、判断できたりします。
その専門家でも分らない時には、
適切なところを紹介してくれたりもします。
相談してみて、何でもなければ、もうけものです。
放っておいて重大なことになってしまう方が怖いです。
放っておいて大丈夫なのかどうかを判断してもらう、ということは
意外と大切です。
お子さんのことで悩んでいる方がいたら、
ぜひ、ご相談ください。
文:スタッフ sachi
代表:椎名 あつ子
2016.08.30