こっち見てのサイン
最近、センターのいろいろな機器が
不調をきたしています。
修理を依頼したり、代替品を設置したり、
曜日によって、出勤するスタッフが違うので、
引継ぎも一苦労です。
実は昨夏も、
機器の不具合が相次ぎました。
やはり夏の暑さは、
人間ばかりでなく、機械もバテさせるようです。
もちろん、何の前触れもなくということもありますが、
基本的に機械の故障には、前兆があります。
それにもかかわらず、
あれ?反応がちょっとおかしい。
でも、修理に出すとなると、いろいろめんどう。
とりあえず、もうちょっと様子を見てみよう。
そんなことをしているうちに、
あぁ、やっぱりダメだった。
なんてことが多かったり。
ちゃんと疲れたってサイン出してたのに、
見ないふりして、無理させちゃって、ごめんね。
そんなこんなで今、
いつも使っている機器が修理に出ているので、
いつもと違う場所で、いつもより低い椅子に座って
仕事をしています。
そうすると、
先生の愛犬、ベティちゃんとココちゃんが、
猛烈な『かまってアピール』をしてきます。
面白いのは、性格の違いがはっきり表れること。
お姉さんのベティちゃんは、
独占欲の強い、いわゆるツンデレ。
ココちゃんが先に甘えていると、
知らんぷりして近づいてきませんが、
ココちゃんがいないすきをねらって、
思いっきり甘えた鳴き声を出してきます。
年下のココちゃんは、
ちょっとわがままな甘えん坊。
すきあらば膝の上にのろうとし、
先にいたベティちゃんをおしのけてでも、
なでてもらおうと大騒ぎ。
しばらくかまってもらえば飽きるベティちゃんとは違い、
一度陣取ったら、いつまでも退きません。
2人の
かまって~!かまって~!
をかわしながら仕事を続けるのは、時に心が痛みます。
今回は、機械の話をしたり、犬の話をしたり、
いつにもまして、
何が言いたいの?
という感じだと思いますが、
要するに、人間だったらどうか、という話。
機械に心はありません。
無理をさせても、壊れたところを直せば元通り。
でも、人間だったら、
身体は風邪薬で治っても、心も元気になるとは限りません。
犬はかまってほしい時、わかりやすくアピールします。
でも、人間は、いろいろなことに考えが及んでしまうから、
つい平気なふりをしてみたり、拒んでみたり。
それじゃあわからないよ!
というような表現をとってしまうかもしれません。
9月。
夏休みも終わって、
あわただしい日常へと戻る時期。
大変なのはお互い様だけれど、
ちょっと心に余裕を持てたら、
見落としてしまいそうな、誰かの『こっち見て』のサイン、
拾うことができるかもしれません。
文:スタッフ T.S.
代表:椎名 あつ子
2016.09.06