あせる
よく使っているけれど、
ちょっと立ち止まって考えてみたら
疑問に思った言葉があります。
それは「あせる」という言葉です。
日常的によく使う言葉ですし、
私自身、よくあせってしまっています。
けれど、ある時ふと思ったのです。
もし、何もなければ、あせることはないのでは?
たとえば、
結婚しなきゃとあせる、という話をよく聞きますが、
なぜあせるのかと掘り下げてみると、
それは自分の問題で自らあせっているというよりは、
親から結婚しろとプレッシャーをかけられていたり、
友達がどんどん結婚していってしまうので
置いて行かれるような気がしていたり、
“世間”という実体のないものからの無言の圧力を
感じていたり、
そういったことであせっているようです。
たとえば、待ち合わせに遅れそうであせる。
待ち合わせ時刻まで残り時間が少ないことで
あせっています。
そもそも余裕を持っていたらあせる必要もありません。
本当に取返しのつかない遅刻はそれほど多くありません。
たとえば、今日中にやらなくてはならないことが
終わらなくてあせる。
本当に今日中ではないといけないことでしょうか。
優先順位を間違えていなかったでしょうか。
つまり、実は“あせっている”わけではなくて、
知らず知らずのうちに
何かから“あせらされている”状態であったり
あるいは“あせる状況”を自分で作っているということが
多いのです。
そう気がついたら、こっちのものです。
あせらせてくるものがわかれば、
対処することができるのですから。
あせらなくて済むように工夫ができます。
けれどついあせる時もあります。
そんな時は、
まず深呼吸をして、落ち着いて、
どうするのがよいのか考えます。
時間にあせらされることの多い私は、
たっぷり時間に余裕を持って行動するようにしました。
たとえば、駅まで10分なら15分前にでる。
電車がくる時間の5分前に駅につくようにする。
待ち合わせ時間の5分前につくように
電車の時間を調べる。
相手が遅れてきたら、ゆっくりのんびりする時間をもつ。
そうやっていると、時間にあせらされることが減り、
心に余裕が持てるようになって
気分がいいのです。
文:スタッフ sachi
代表:椎名 あつ子
2016.12.07