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お世辞って何のため?

連休も明けて、日常が戻ってきました。
まだなかなか頭も体も通常通りにはならず
ぼんやりしてしまいますね。
ぼんやりしつつも、
気持ちのいいお天気が続いていて
清々しくもあります。

さて、今日は「お世辞」について
ちょっと私が思っていることを書きたいと思います。

「お世辞」というのは本来
「心にもないことを愛想のために言うこと」
だそうです。
こう考えると、なんだか嫌なことのように思えます。
しかし、日本の文化の中では
大切なコミュニケーションの一つのようにも思います。

私個人としては、「お世辞」は
やはり思っていないことなので
いまだにどうしても言えません。
周りの人は「お世辞」が上手な人もいて、
そういう人は周囲の人と上手に関わっていて
うらやましくも思いました。
私はそもそも思っていないことは言えないタチなので
「お世辞」を言おうとは思いませんが、
ある時、気づいたのです。
思ってもいないことを言う必要はなくて、
思っていることを言えばいいのだと。

相手に対して、思ってもいないようなことで
褒めたり感謝したりする必要はありませんが、
ちょっとでもすごいな、ありがたいな、と思ったことを
膨らませて伝えれば、
世の人が使っている「お世辞」のように
なるかもしれないと思ったのです。

たとえば、職場の人がいつもとはちょっと違った服装で
素敵だったとします。
「あ、今日はいつもと違うな、素敵なの着てるな」と思います。
でもそこで何も言わない人もたくさんいるのでは?
言う必要なんてないと思う人もいるかもしれませんね。
けれど、必要がないと思っても、
ちょっと「今日の服、素敵ですね!」と伝えるだけで、
相手はちょっと嬉しくなったり、
あなたに対して好感を持ちやすくなったり、
あなた自身もポジティブな言葉を言ったことで
気持ちが明るくなったりします。
うまくいけば相手との話がはずんだり、
関係がなごやかになったり、
その結果
仕事がスムーズに進んだりすることもあります。

“「お世辞」を言っている”と思っている人も、
みんながみんな「思ってもいないこと」
を言っているわけではなくて
思っていることを言っていることも
たくさんあるのかもしれません。
こういった言葉は必要のない言葉、
と思うかもしれませんが、
実は人間関係の潤滑油になっているのかもしれません。

ちょっとした気遣いもそうですし、
お礼を言ったり、
ちょっとしたことでも謝ったり、
何の意味もないような雑談も、
バレンタインのチョコレートも。

なんでそんなことしなきゃいけないの?
なんで言わなきゃいけないの?
そんな風に思ったら、
意味や理由など考えず
「潤滑油」だと思ってちょっとやってみてください。
ささいな一歩で、人間関係が少しスムーズに
なるかもしれません。

文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子

2017.05.09

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