横浜心理ケアセンターブログ Mon esprit (my feeling)横浜心理ケアセンターブログ Mon esprit (my feeling)

一番嬉しかった言葉~その2~

先日、私が「一番嬉しかった言葉」を
紹介しましたが、
今日は、友人が話してくれた
「一番嬉しかった言葉」を
紹介したいと思います。

友人がこれまでに言われて
一番嬉しかった言葉は、
「君は天才だ」と言われた言葉だったそうです。

少し友人の話をすると、
友人はいわゆる優等生タイプで
学級委員などを任されることが
多かったそうです。
しかし、友人自身は
何かが誰よりもできるわけでもなく
他の人よりも
飛びぬけたところが何もない
平凡な自分が
あまり好きではなかったそう。
そんな友人は、
そんな風に周りから見られていることに
ちょっとトゲトゲした気持ちを
持っていたのだとか。

しかし、就職して
同じ職場の人から
飲み会の席で
「君は天才だ」と言われて
びっくりしたそうです。
自分は天才ではないし、
何もすごいことはできないし
なぜこんなことを言われたのか?
友人が疑問に思っていると、
その人は言ったそうです。
「君は当たり前のことが
 当たり前にできる。
 この会社にはそういう人はいない。」と。
そこで友人は、
感銘を受け、何年もたった今も、
その言葉が今までで一番嬉しかった言葉
なのだと話してくれました。

私から見ても、
その友人はみんながなんとなく思っている
“当たり前”のことをごく自然に
当然のこととしてできる人です。

しかし、この“当たり前”は
実は全ての人に共通の認識ではありませんし、
できているように見えて
できていない人の方が
遥かに多いのです。

何かが飛びぬけて優秀な人は
目立ちますし
みんなから評価されますが、
“当たり前”ができる人は
なかなか評価されにくいのです。

クラスの中で
勉強ができる子や
走るのが速い子や
絵がとても上手な子や
みんなを笑わせるような元気な子や
何か問題を起こす子は
みんなの目も先生の目もひくので
良いにしても悪いにしても
評価してもらえるのですが、
そんな中で
何も問題を起こさず
平均的な生徒は
見逃されがちです。

でも、本当はそんな平均的な人たちがいるから、
クラスも集団も社会も
うまく回るのだと思います。

特別な何か、
得意な何か、
アイディアを持っていたり、
行動力があったり、
そんな人ばかりだったら、
どんな世界になっているでしょうか。

コツコツと
“当たり前”のことを当たり前にこなし、
特別なことをする人の後ろを歩いて
アイディアを実現するために
地道に作業をこなしたり
問題を解決してくれる
そんな人たちがいるからこそ、
今の世界が成り立っているのではないでしょうか。

友人の「一番嬉しかった言葉」から
私もたくさんの気づきをもらえました。
また、いろんな方の大切な
「一番嬉しかった言葉」から
学んでいきたいなと思いました。

文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子

2017.05.30

ブログトップに戻る

最近の投稿

カレンダー

2017年5月
« 4月   6月 »
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

アーカイブ

リンク