相手の立場になって
こんな言葉を聞くことはありませんか?
「相手の立場になって考えなさい」と。
では、「相手の立場になって」とは
どういうことでしょうか。
よくあるのは、
「私がその人の立場だったら、こう思う(こうする)」
という言葉です。
物事を考えるときに、
「私だったら」と考えることは
とても大切なことで、
自分の価値観や考え方を知る機会にもなりますし、
これまで体験したことのないことを
想像してみることで
疑似体験をしているような経験になります。
けれど、コミュニケーションにおいては、
「私がその人の立場だったら」は
役に立たないことが多いように感じます。
それは、「私」と「その人」は
考え方も感じ方も価値観も
異なるからです。
同じ状況に立たされても、
「私」は腹が立つけれど
「その人」は何とも思わないかもしれません。
「私」は悲しいけれど
「その人」は怒るかもしれません。
コミュニケーションにおいては、
「私がその人の立場だったらこう思うけれど、
その人の性格・価値観だったら
どう思うだろうか?」
と考えることが
「相手の立場になって」
ということになるのではないでしょうか。
今度、そんな機会があったら、
ぜひ考えてみてください。
「私がその人の立場だったらどう思うか」と
「その人はその時どう思うか」の両方を。
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子
2017.06.13