先日、とても心を打つ人に会いました。
とても純粋で、まっすぐで、
ウソ偽りがない真っ白な心の方で、
繊細な感性でたくさん傷ついていて、
苦しんでいる方でした。

その方と対面していると
自分の心の中の
汚い部分やネガティブな部分や
嘘、ごまかし、見栄、取り繕いなどを
目の前にさらされているような、
心を丸裸にされているような感覚になりました。
その方と対面した人は
多少なりともそんな気分になるのかもしれません。
純白のようなその方は、
世間の様々なことに傷ついていて、
おそらくその方の周りの方も
その方といると
自分の心と向き合わざるを得なくなって
苦しくなるのだろうと想像できます。
それは、とても生き苦しいと思います。

けれど、その方の純粋さは、
こちらの汚れを自覚させるだけではなくて、
きちんと生きなければ、と
姿勢を正させてくれるものでした。
神聖さすら感じるものでした。
私は無宗教ですが、
キリスト像やマリア像、
大仏や観音像、
あるいは海や山や大きな樹木のような
そんな存在であるように感じ、
心が洗われるような体験でもありました。

私はもうその方のような純粋さは
持っておらず、
歳を重ねるごとに
汚れだらけになっていますが、
白くなることはできませんから、
せめて
この汚れがただの汚れではなくて
味わいとなるように
背筋を伸ばして生きていきたいと
思いました。

文：スタッフsachi
代表：椎名　あつ子

2017.06.20

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