猫と暮らすこと
みなさんは、ペットを飼っていますか?
あるいは、飼ったことがありますか?
このところは、犬よりも猫をペットとして
飼う人が多くなってきているようです。
私は子どもの頃から猫を飼っていて、
今も飼っています。
これまでに飼ってきた猫たちには
たくさんのことを教えてもらいました。
今日はそれを少しお話したいと思います。
猫は呼んでも近寄ってこないですし、
抱っこしたいときにさせてくれないくせに、
猫が抱っこして欲しい時には絶対に抱っこしろと
迫ってきます。
何かを教え込むことは非常に難しく、
教え込むのではなくて
猫がそうするように
こちらが工夫する必要があります。
えさが欲しい時や遊んで欲しい時には
とびっきりのかわいい顔を見せてくれますが、
猫がかまって欲しがっているのに
忙しくて放っておくと
粗相をされたり、いたずらをされたりして
復讐されます。
「猫のために」を買ったおもちゃには
見向きもされず
おもちゃの箱が大のお気に入りになったりします。
もう遊ばないのね、と捨てようとすると、
突然「これは私の!」とでも言うように
遊びだしたりします。
眠くなれば眠り、遊びたい時に遊び、
人間を達観したような表情で観察し、
時に見下し、時に慰めてくれます。
そんな自由奔放な猫といると、
自分のことにも気がつきます。
用があるなら、呼ぶのではなくて
自分が相手の所に行くのだと。
いかに相手が言うことが当たり前だと
思いこんでしまっているか。
相手は求めていないのに
「相手のために」と言いながらも
自分が勝手にやったことの
見返りを求める気持ち。
忙しいからと言って放っておくことが
どんなに相手をさみしくさせているのか。
言葉が通じないからこそ
お互いに観察し、感じ、思いやることが必要か。
などなど、自分という人間のことを
よく知ることができます。
そして、猫は自由なだけではなくて、
自然に行動しているので、
猫と一緒に暮らしていると、
いかに自分が不自然な行動をしているのかが
わかります。
猫は飼い主の気持ちがわかるわけではなくて、
飼い主の変化がわかるようです。
だから、慰めているような行動は、
飼い主の様子が変だから、
いつものようになってほしいという行動のよう。
なんとなく、猫と一緒に暮らしている人は
相手のことを察することが得意な人が
多いような気がします。
これは猫派のひいき目ですね。(笑)
ですが、猫はこちらの想い通りにならないので、
一緒に暮らしていると
とても鍛えられます。
対人関係でも、
人はこちらの想い通りにはなりませんし、
こちらが相手に合わせることが
大切になってくるので、
猫に接するように人と接すると
少しうまくいくようになります。
猫は好き勝手自由奔放でわがままと
思われがちですが、
さまざまなことを私たちに教えてくれる
そんな存在でもあります。
少しでも猫の魅力が伝われば幸いです。
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子
2017.06.27