主役は誰か?
昔から時々考えることなのですが、
私という人間の人生においては
私が主役であり、
その他の人々は脇役ということになります。
中には重要な役もたくさんありますが、
通行人Aである人もたくさんいます。
けれど、通行人Aさんの人生においては、
Aさんが主役であり、
私は通行人Bでしかないのです。
こうして書いてみると
当たり前のことなのですが、
この感覚は
時々思い返してみないと
忘れてしまっている人も
少なくないなと思います。
ある少年は、
何をするにも母親の意見に従っていて
「あなたはどうしたいの?」と尋ねても
「お母さんは~~って言ってた」と答えます。
少年の人生の主役は少年のはずなのに、
母親が主役の役割を取ってしまっているのです。
子どもが幼いうちや、
自分で考えたり決定したりすることが
できるまでは
保護者がそれを手伝うことは
ごく当たり前のことなのですが、
手伝うことと取って代わることは
大違いです。
ある母親は、
子どものわがままに振り回されてしまい、
自分のやりたいこともできず、
子どもの都合に合わせて
毎日が過ぎていく日々で
疲れて果てていました。
その母親の人生の主役はその人自身なのに、
子どもを主役にして
自分は脇役になってしまっているのです。
あなたは、
自分の人生の主役を生きていますか?
あなたは、
誰かの人生の主役を取ってしまっていませんか?
あなたは、
通行人Aの人生を考えたことがありますか?
誰もが、必ず主役なのです。
あなたの人生にとってあなたは主役ですが、
たくさんの脇役に助けられて
話が進んでいきます。
あなた一人では
あなたの人生は進みません。
そして、あなたの人生で脇役をしてくれている人にも、
その人が主役の人生があるのです。
誰もが、主役であり、脇役であり、
重要な役であり、通行人なのです。
世界の中心は、あなたでもあり、
誰かでもあります。
いつもいつもあなたが中心
というわけではありません。
中心でないことは、
不安になることでもないですし、
恥ずかしいことでもないですし、
悔しいことでもないですし、
怒ることでもないです。
当たり前のことです。
中心でないからこそ、
アドリブで遊ぶこともできますしね。
あなたの人生は、
どんな人たちがどんな役割をしてくれていますか?
あなたは
誰の人生のどんな役割をしているのでしょう?
ちょっと考えてみるのも
いいかもしれません。
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子
2017.08.15