心の中
台風が去って、また夏のように
暑くなりましたね。
台風が近づいていた夜、
暴風雨がすごかったですね。
私は、夜中の暴風雨がなんとなく苦手です。
家の中にいても
一人ではなくても
なんとなく不安な気持ちになります。
風のごうごう吹く音や、
木々がざわめく音、
大きな雨粒が当たる音、
風で揺れる窓。
なんとなく心の中も
ざわつきます。
我が家の猫たちは
静かに寝ていました。
夫もいつもと変わらない様子でした。
私だけ少し不安な気持ちで、
でもだからといって
いつもと変わらない様子なので、
傍から見たら
私が不安な気持ちになっていることは
わからないかもしれません。
さすがに夫は私が苦手なことを
知っているので、
わかっていますが、
以前そんな話をしたから
知っているにすぎません。
もしかしたら本当は、
夫も猫たちも、変わらないように見えて、
本当は落ち着かない気持ちに
なっているのかもしれません。
どんなことが不安になるかどうかは
人それぞれみんな違います。
誰かが不安になることでも
誰かにとっては
たいしたことではないかもしれません。
自分の心の中を表に出すか出さないかも、
あるいはどんな形で出すかも、
みんなそれぞれ違います。
不安そうにしている人だけが、
不安なわけではありません。
涙を流す人だけが、
悲しいわけでもありません。
見ているだけでは
人の心の中はわかりません。
そうは見えない人も、
実は不安だったり
疲れていたり
怒っていたり
悲しんでいたり
喜んでいたり
するかもしれません。
そんな風に見てみると
人のことが
ちょっと違って見える
かもしれません。
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子
2017.09.19