自分を知る
最近、いろいろな人と話す中で、
自分のことを知るということの大切さを
改めて感じています。
例えば、
恋人が欲しい
結婚したい
就職したい
人とうまく関わりたい
などなど、
様々な場面での悩みを抱える方の多くは、
自分自身のことが
よくわかっていないことが多いのです。
心理学の世界では、
「ジョハリの窓」と呼ばれる
自己理解のための考え方があります。
人間には、
① 自分でも知っていて、他者も知っている自分
② 自分では気づいていないが、他者は知っている自分
③ 自分では知っているが、他者は知らない自分
④ 自分では気がつかず、他者も知らない自分
という4つの側面があるという考え方です。
この視点を持って
自分のことを見つめてみるというのも
おすすめです。
というのは、
例えば、
普段から自他とも認める真面目なタイプ(①)。
大事な場面では緊張しやすいタイプなのだけれど、
あまり緊張しているようには見えず(③)、
むしろ意外と大胆に行動すると思われているらしい(②)。
ということもあるのです。
よく「パートナーが自分を理解してくれない」とか
「本当の自分がわからない」などと
悩んでいる方も多くいらっしゃいます。
けれど、このジョハリの窓の視点で言うと、
理解してくれていないのではなくて
自分が思っている(知っている)のとは
違う側面をパートナーは知っているのかもしれませんし、
様々な側面があるのは当たり前のことです。
どれも、本当の自分なのです。
人間は単純ではなく、複雑なもので、
感情も考えも、1つしかないわけではありませんよね。
嬉しいけれど困る、とか
悔しいけれどありがたい、とか
心からおめでたいと思うけれど淋しさもある、とか
いくつもの感情や想いが同時にあることも
当たり前です。
優しい面と厳しい面があるのも当たり前です。
繊細さと鈍感さがあったり
人見知りだけれど行動力があるとか、
そんなこともありますよね。
普段はあまり話さないけれど
好きな話題だと饒舌になるとか。
いろいろな側面があり、複雑な人間の心。
自分自身のことを知っていることが大切と
書きましたが、
正確には、知ろうとすることが大切なのだと思います。
全てを知ることはできませんから、
自分はどんな人間なのだろう
他者からはどう見えているのだろう
別の他者から見たらどうなのだろう
そうやっていろいろな見方をしてみて、
ようやく少し見えてくるものだと思います。
自分のことが少しわかってくると、
どんなところが良いところで
どんなところが苦手で
どんなふうにフォローしたらよいか
どんな人と合うのか
そういったことが分かってくると思います。
そうすると
自分をどうアピールしたらよいのか
どんな人や会社と相性が良いのかが
見えてくると思います。
自分について
もっと知りたいという方は、
よろしければ一度カウンセリングで
見つめなおすというのも手です。
文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子
2019.07.02