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”同じに”から”一緒に”へ

みなさんは
“みんなちがって、みんないい”
という言葉を聞いたことがありますか?
これは金子みすゞさんの
「私と小鳥と鈴と」という詩の一節です。

日本という文化の中では、
みんなが同じことをすることが
良いこととされやすい傾向があり、
みんなと違ったことをしたり言ったりすると
途端に居づらくなるところがあります。

けれど、
本当は1人1人違う人間であり、
考え方も価値観も行動も気持ちも
違って当たり前なのです。
みんなが“同じ”である必要はありません。

かといって、
みんながそれぞれ自分勝手に好きなようにすると
どうなってしまうのでしょうか。
クラスや会社はうまくまわらず、
周囲の人が迷惑をこうむることもあるのです。

だから、
みんながそれぞれ違っていて良いけれど、
他の人と“一緒に”協力する気持ちを持つことは
大切なのだと思います。

これは、全ての人間関係において
大事なことのように思います。
親子であっても
夫婦であっても
兄弟姉妹であっても
友人であっても
クラスであっても
会社であっても。

当センターには
夫婦でカウンセリングに来られる方が
多くいらっしゃるのですが、
他の人間関係と違って
夫婦は愛で結ばれた関係だからこそ
難しいところもあるなと思います。
選ぶことができない
親子や兄弟姉妹、
クラスメイト、会社の人間関係とは違い、
自ら選択した人間関係です。
にも関わらず、家族でもあるのです。

そんな夫婦は、
気持ちや考えが“同じ”であることが
愛だと思ってしまいやすい傾向もある気がします。
しかし、人はそれぞれ違って当たり前です。
違う気持ちや考えを持ちながらも、
相手を思いやり
自分のことを伝え
お互いに尊重しあい、協力しあい、
二人の方向性を築いていくことが
大切なのだと思います。

どんな人間関係でも、
“同じ”であることを求めるのではなく、
お互いの違いを認めて尊重しあい、
“一緒に”やっていくことに気持ちを向けてみると、
関係が少し変わってくるのではないでしょうか。

文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子

2020.07.21

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