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「当たり前」を捨てて「褒める」

1つ前の記事で
「自己肯定感」について書きました。
自己肯定感をあげるには、
褒めることも一つのポイントなので、
今日は「褒める」ことについて
書こうと思います。

子育てにおいても
上司・部下の関係や
夫婦関係においても
あらゆる人間関係において
「褒める」ということは
とても重要なことです。

しかし、「褒める」って言っても
「どうやって褒めたらいいのかわからない」
という方も多いと思います。
よく耳にするのが
「褒めるところがない」という意見です。
本当に「褒めるところがない」のでしょうか。
実は、それは「褒めるポイントが見つからない」
ということなのだと思います。

「褒める」ポイントを見つけるには
コツがあります。
まずは「こうあるべき」という考え方を手放すことです。
例えば、
主婦は家事をするべき、
食事は3食手作りすべき、
一汁三菜作るべき、
栄養のバランスを考えるべき・・・
「~べき」とまではいかなくても
「それが当たり前でしょ」と思っている場合も
多いように思います。
こうして「~すべき」「やって当たり前」と思っていると
あれもできていない、これもできていない、と
マイナス要素ばかりが目についてしまいます。

「当たり前」の考えは
ちょっと置いておきましょう。
料理をしたらそれでOK
献立を考えたらそれでOK
何か食べればOK
作ろうと思ったからOK
なんでもOKにしてしまいましょう。

私たちは、ついつい
あれこれやって当たり前だと思ってしまいますが、
本当は生きているだけで素晴らしいのです。
何かをしたくても
身体や心の病でできない人もいます。
疲れていてできないこともあります。
ですから
「できる」ことを前提に考えていると
「やって当たり前」になってしまうので、
「できない」ことを前提に考えてみてください。
みんな、何もできない人だと思って見てみると、
些細や事でも、実はすごいことだと気づきます。
なんでも褒めることができるようになります。

極端に思うかもしれませんが、
そのくらい、
多くの人の頭の中は
「こうあるべき」
「これくらいできて当たり前」
という考えに支配されているということなのです。

子どもの頃、
親を見ていて、
学校を卒業して就職して
結婚して子どもを産んで・・・
というのは当たり前の人生のように
思っていませんでしたか。
けれど、自分がいざその段階になると
就職って難しい
仕事を続けるってしんどい
結婚って簡単にできない
子どもって産むのも育てるのも奇跡の連続・・・
そんなことに気づかされます。
身近な人が大きな病になったり亡くなると、
健康や今日も生きていること自体が
奇跡のような幸せなのだと気づかされます。

そんな風に、
これまで「当たり前」だと思っていたことを、
「ないのが当たり前」のこととして見てみてください。

今日の私は
朝眠いのに起きて素晴らしい、
朝ご飯はグラノーラだけど食べたから素晴らしい、
転ばずに誰にもぶつからずに出勤できて素晴らしい、
ブログを書けて素晴らしい、
仕事でとくに大きなミスはなかったから素晴らしい、
笑えることがあって幸せ、
おなかがすいて健康だから幸せ、
ご飯がおいしいから幸せ、
今日も帰る家があって幸せ、
猫たちや夫が出迎えてくれて幸せ、
今日も怪我もせず生きられたから幸せ・・・
いくらでもあげることができます。

「褒める」ことが難しい、苦手、という方は、
ぜひ、自分も他の人もみんな
何もできないという前提で物事を見て、
いろんなことが実は「すごい」ことなのだと
気がついてください。
そうすれば、「褒める」ことがたくさん見つかると思います。

このブログを最後まで読んでくださったあなたは
素晴らしいです。
ありがとうございます。

文:スタッフsachi
代表:椎名 あつ子

2021.09.21

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