不登校、いじめ、引きこもり…
このような言葉は、世間に氾濫しています。
でも実際に、「学校に行きたくない」、
ある日突然、あなたのお子さんからこのような言葉を言われたら、
どう対処したらよいのでしょうか。
また、学校に行きたくない気持ちを言葉にできず、
毎日の頭痛や腹痛、嘔吐などといった身体症状に
あらわれてしまうお子様も、少なくありません。
普通に振舞って過ごしながらも、
心の中で悩んでいるお子さんは、たくさんいらっしゃいます。
子どものSOSをいち早く察知し、ケアすることは、
親にとっての責任ともいえます。
しかし、実際にどのようにケアしたら良いのか分からない、
学校の先生やスクールカウンセラーには、
任せられないような気がする、
子どもの自尊心を傷付けずにケアしてあげたい…
そんな声を、よく耳にするようになりました。
お子様へのカウンセリングでは、親の前では言えない気持ちを引き出し、
守秘義務に則り、お子様の人権を守りながら、
今後の方針や対策について、御両親様にお伝えしてまいります。
また、幼稚園や小学校低学年の、
御自分の気持ちを言葉であらわすことがなかなかできないお子様には、
描画やカラーなどを使ってのカウンセリングを行うことも可能です。
カウンセリングは、あなたの教育方針を否定するものではありません。
「この子が不登校なのを自分のせいにされたり、
今までの教育が間違っていたと、初対面のカウンセラーに責められたくない」
そういったお気持ちがあることは当然です。
ただ、あなたが良かれと思ってやってきたことが、
お子様にとって、本当に良いことだったのかどうか、
客観的な立場から考え直し、より良い対処を勉強する場。
それがカウンセリングなのです。
※上記の状態は多少、どんなお子様にもあてはまることですが、
SOSの目安として、すべて記入させていただいております。
きみたちが、これから大人になっていくにしたがって、
どんどん、たくさんの悩みが出てくると思います。
誰にも言えずに苦しくてひとりで悩んでしまったり、
おなかや頭が痛くなってしまったりするかもしれません。
そういうときには、まず、学校の先生や友達、誰か信頼のできる大人…
とにかく、きみのことを理解してくれる人を探してほしい。
そして、どうか勇気を持って、お父さんとお母さんに、
「助けてほしい」と伝えてほしい。
きみはひとりじゃない。
必ず、きみの力になってくれる人が、そばにいるはずです。
子どもは無意識に「親に心配させたくない」と、
いちばんつらい悩みを、ひとりで抱え込んでしまいがちです。
いくら元気に振舞っていても、その小さな心の中に、
誰にも言えない悩みや苦しみを抱えている場合があるものです。
そこを、いち早く感じ取ってあげられるのが、御両親様だと思います。
少しでも、わが子の変化を感じたら、まず相談にいらしてください。
心の勉強をする機会を親子で持つことは、
お子様の将来を考えたときに、とても大きな財産となるはずです。
このような考え方は、一歩進んだ教育であり、
このような教育が広まれば、いじめや不登校などの
現代社会が抱える問題も、軽減していくと感じています。
お子さんであっても様々な悩みを抱えていることは多くありますが、
どうしても「子どもが考えることだから」「思春期にありがちだから」と、
大人は流して考えてしまいがちです。
しかし、子ども時代に感じたストレスをそのまま放置すると、
大人になったときに、人間関係がうまくいかなくなったり、
生きづらさを感じたりといった、心の問題を感じやすくなります。
そして、大人になってから対処しようとすると、
固定観念や自分の信念にしばられ、案外と時間のかかるものです。
学校でも、スクールカウンセラーを常駐させるなど、
いろいろな方策がとられ始めてきてはいますが、
それでもまだ、ひとりひとりのお子さんを完全にケアするまでには
至っていないことが現状です。
「あれ?」と思ったときには、どうか気軽にカウンセリングにいらしてください。
あなたのお子さんを守れるのは、あなただけなのですから。