2019年12月12日

子どものカウンセリング

ここ横浜心理ケアセンターでは
子どものカウンセリングは
幼稚園児~行っており、
一番多いので
小学校~中学校の子どもとなります。

小さなお子さんに対しては、
今の気持ちを
画用紙の上で
色で表現をしてもらいながら
お話を聴いたり
質問をしたりしていきます。
その繰り返しをしていくと、
最後にはその子らしい絵が生まれ、
その子の持っている
光の部分っと影の部分が
交ざり合って
1つの作品が
できあがっていくのです。
その子は、その子の世界で、
アーティストとなっていきます。

また、小学校ぐらいになっていくと、
親の前では言えないでいることも
少しずつ落ち着いて
話していくようになります。
話していくといっても、
質問に対しては
親や先生方が期待しているような
知りたい部分を
話してくれるという意味では
ありません。
その子が悲しいと思っていたり
苦しいと思っていたり、
逃げたいと思っていたりする気持ちを
吐き出してくれるということです。

ですから、例えば不登校の子どもに
「どうして学校に行けないの?」
といったような質問はしませんし、
したとしても、ほとんどの子は
「わからない」と答えます。
その「わからない」ということばを
これがその子の答えであるということを
知っていきます。
「わからない」ことは
本人にとっては
イライラすることであったり
混乱することであったり
憂うつであったり
恐怖であったりします。
その気持ちをほぐしていく作業が
子どものカウンセリングとなっていきます。

しかし、お子さんだけの
カウンセリングだけでは
わからないことも多く、
私はなるべく
親御さまにも
カウンセリングを受けていただくように
お伝えしております。
受けて頂きたい理由は、
そのお子さんがお腹の中にいた時の
お母さんの様子、
生まれてから今までの
家庭環境、
親御さまから見た
その子の性格、
きょうだいとの関係、
その家庭の食事の時間、状況、
家庭内のルール・・・など
たくさんの情報を聴く中で
その子の「わからない」ことを
分析していく必要があるためです。

時々、
「子どもの問題なのに、
 なぜ親が話さなくては
 ならないのですか?」
と言って来る方がいらっしゃいますが、
親御さんが知っている
たくさんの情報を
教えてくださらないと
わからないことが多いのです。

また、小児精神科は
その子の心や体の状況を
改善するための薬は
処方してくださいますが、
学校に行きやすくなる薬
お友達と仲良くできる薬
勉強をするようになる薬は
ないのです。

子どもの様々な心の問題には、
たくさんの解決方法はありますが、
やはり親御さんの
その子への
その子に合った愛情が
薬のような役割となって
改善していくことも多いと
私は考えております。

たくさんの子どもたちの
心の声を
カウンセリングで聴いている中で、
その子その子の心の成長に
驚かされたり、
感動したりすることが
増えてきており
大人と比べて
子どもの持つ柔軟性の大きさを
しみじみと
感じております。

投稿者 椎名 あつ子 : 14:45 

2019年12月05日

夫婦修復

ここ横浜心理ケアセンターでは、
夫婦カウンセリングを
夫と妻それぞれの話を
別々に聴く時間と
後半一緒に同席してもらう時間とを
持つことができるシステムがあります。

それはカウンセラーが
夫、妻に対して
平等かつ冷静に
お互いの話を聴き、分析し、
この2人の行き違い、ずれが
どこにあるのかを知るために
とても大切な時間であると
考えています。

後半の時間を
一緒に同席してもらう時には、
お二人の表情、話し方、
相手が話している時の状態、
お二人の性格の違いなどを
知るためのものでもあります。

別々に話を聴いている中で
改めて何度も感じることは、
お互いのとらえ方
その問題の原因
そしてその問題が表面化されるまでの
プロセスの話が
同じ家庭のはずなのに
他の家庭の話を聴いているかのように
夫婦それぞれのとらえ方が
大きく違っていることが
多いということです。

ですので、
夫婦カウンセリングでは、
夫の話だけ、妻の話だけを
聴いても
修復するためには
あまり意味がないと
感じています。

夫婦の壊れかけた関係は、
相手に対して持つ興味の
何百倍もの興味を
自分自身に対してだけに持っている
ということが
よくあるように思います。

つまり、妻の日々の家事のつらさよりも
夫は上司との関係の方が
重大の事件であるし、
夫が手伝ってくれた掃除よりも
妻にとっては
今日献立をたて、買い物に行って
料理を作った自分の大変さの方が
重大なこととして
受け止めてもらいたいのです。

人はまず、自分を認めて
評価してもらいたい生き物で、
これが満たされて
おなかいっぱいにならないと
相手を認めたり評価したりする
心の余裕は
生まれないものであるということを
頭のすみに
お互いが刻んでおく
必要があるように思います。

そうすると、少しずつ、
相手の今の一番重大だと思っている物事が
想像でき、理解することができると
思います。

相手の気持ちを思いやるまで
いかなくなってしまっていたとしても
相手の気持ちを想像して
そのことを非難したり否定だけはせずに
まず知ろうとしてみることが
夫婦修復の一歩であるようにも
思えます。

それでも、どうしても
2人で解決できなくなった状態に
なっている時は
勇気を持って
夫婦カウンセリングを
お受けになってみませんか?
他人であるカウンセラーが入ることで、
違った視点で
相手も見ることができるように
なると考えています。

投稿者 椎名 あつ子 : 11:52 

2019年11月21日

人の器

人間というものは、
それ自体、
ひとつの「うつわ」なのである。
        加藤 秀俊

この言葉に目が留まりました。

私たちは毎日
たくさんの「うつわ」つまり、
入れ物を使って生活しています。

それは食器であったり
乾物入れであったり
お財布であったり
ふで箱であったりします。

では、人の「うつわ」とは何なのでしょう。
人の「うつわ」とは器量のことで
でも人の「うつわ」には物を入れない。
人の「うつわ」には何を一体入れるものなのか…
そんな話でした。

私は人の「うつわ」は
小さいよりは大きい方がいいと思うのですが
その「うつわ」の中に
入っていてほしいものは
何なのかしらと
改めて考えてみました。

人の「うつわ」に形があるのだとしたら
私は、まぁるい感じがいいし
底が深い形がいいと思いました。

中には、あけた時、
ドキドキするような、
時にはふふっと笑顔になるような。
そして、キラキラした美しい何かを
入れておきたいです。

やはり、私は職業柄なのか
人の「うつわ」と聞いて思い浮かべたのは
人の「こころ」のことのような気がしました。

みなさんはどう感じますか?

投稿者 椎名 あつ子 : 15:11 

2019年11月05日

不登校の子どもの哲学とは

「【個性は閉鎖的空間から生まれる】
という言葉を知りました。」

ある14歳の不登校の子が
カウンセリングで
話してくれました。

「私は、今もずっと学校に
ふつうに行けていれば、
このカウンセリングに
来ることもなければ、
自分の特性と向き合うことも
できなかったと思うのです。」

その子は友達が
[ふつう]に話している雑談に対して
笑って合わせている周りに
違和感を感じて
学校という集団の中で
人間関係に疲れてしまいました。

その子は興味のあることに
とことん向き合い
意思の強さがあり
全てに真剣です。
小さなことにもひとつひとつ考え
答えが出るまで悩みます。

でもそれは
大人や[ふつう]の人達からの
視点からみると
こだわりが強く
執着があり
頑固で
柔軟性がない
と言われます。

その子はそういった
[ふつう]の世界もわかっています。
でもその子は
その[ふつう]を嫌っています。

「私は人から認めてもらいたいし
わかってほしいし
評価されたいけれど
評価してもらうことは
必ずリスクがあると思うから。
そこが恐くて先に進めないのです。」

「私はいつか役者さんになりたいと思うの。
それは自分のことを
あまり好きじゃないからかもしれないけど
自分じゃない人の世界を演じてみたい。」

私はこの子が悩みながらも
孤独の中で
1人で
ポツリポツリと
たんたんと
話してくれた
彼女の気持ちが
まさに哲学的だと
胸が熱くなりました。

14歳の哲学。

私はもっと
たくさんの子どもたちの中に
きちんと存在している
「生き方」について
耳を傾けて
その子なりの哲学を
否定することなく
理解したいと思います。

14歳の偉大な哲学を知れて
私は私の今後の生き方について
改めてきちんと向き合おうと思った
素晴らしい時間でもありました。

私は、また次回のカウンセリングで
彼女の哲学が聴けることが
本当に楽しみです。

P.S このブログを書くことは、
その子に了承を得て、
私なりの気持ちで書いたものです。

投稿者 椎名 あつ子 : 11:36 

2019年10月23日

熟年離婚

最近50代からの
熟年離婚についての
御相談が増えています。

ここセンターは
離婚カウンセリングを目的にした
場所ではありませんが
子どもが自立したことなどを境に
今までたまってきた
不満が一気に出てしまって
夫婦が一気にこわれはじめて
どうしたら今後うまくやれるのか
または、
離婚した方がいいのか
といった御相談が
現実多くなっています。

夫が定年間近になり
子どもも就職や結婚をし
このままの人生で
終わらせたくないのに
近い将来、
夫が定年で家にいるようになった時
私はまた
これからも家事をし続け
家政婦のような
人生で終わっていくのか・・・
といった
妻からの叫び。

また夫は、
長年一生懸命
家族のために働いてきて
給料もすべて妻に
渡してきたのに
気づいたら
預金もあまりされていなくて
最近は食事も手抜きで
文句ばかり言い、家の中も汚くて
妻からの愛情を感じないと
訴えてくる
夫からの叫び。

お互いが
不満と不安を抱えながら
怒りがむき出しになっていて
「離婚だ!」
「離婚しましょう!」
といった感情の爆発のぶつけ合いが
日常的になってしまっている
ご夫婦たちの現実の姿。

こういった
熟年離婚の
カウンセリングでは
若い世代の
夫婦カウンセリングと違って
近い将来高齢になったときの
健康上や精神面など、
日常生活で起きうる問題の
リスクを考えながらの
カウンセリングとなります

いままで長期にわたって
受けてきた
圧迫やストレスを
これ以上続けることは
したくないと考えて
子どもが独立した契機で
これからの人生を
自由に生きたいと
考えることも、理解できます。

ただ最終的に
離婚を決断するまでに
慎重な検討と準備の作業を
おすすめ致します。

・仕事をしていない妻の場合の就業問題
・年金分割について
・財産分与について
・住宅ローンについて
・退職金分与について
・離婚原因について
・老後生活のお互いのリスクについて

など様々な課題について
こちらには協力体制の
弁護士もおりますので
熟年離婚を決める前に
一度冷静になっていただくために
カウンセリングを受けてみるという
選択もあるということを
頭の隅に置いておいていただけたら
と思っております。

よろしくお願い致します。

投稿者 椎名 あつ子 : 12:21 

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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