2022年07月26日

共働き夫婦のカウンセリング 3

3.〈夫婦の会話について〉

「夫婦の会話がない」状態は
相手に興味がない致命的な状態であると思います。

だんだん一緒にいても、
いないものとして振る舞うことに
慣れてしまってきているために
相手への優しさや、思いやり、もしくは
寄り添って協力し合うことなども欠落していきます。

ですから、夫婦の会話がないと
夫婦仲は悪い傾向へとつながります。

円満な夫婦は些細なことでも
話すことに楽しみを感じています。

例えば、TVの内容、子どもについて
仕事のこと、お金のこと、予定について
行きたいお店についてなど
いろんなことについて話しますが、
仲の良くない夫婦は
「子どもの教育のことや子どもにかかるお金のこと」
だけになりやすく
つまり、
親としての責任があるため
義務感で話すことでしか
会話ができなくなっているのです。

また、夫婦の会話がなくなった原因に
次のようなことが数多くあげられます。

 1. 話をしても聴いてくれない。結論だけ知りたがる。
 2. 愚痴、不満、文句ばかりで心が安まらない。
 3. 自分の話ばかりで理屈っぽくてつまらない。
 4. 感謝がない。
 5. 褒めないし、決して謝らない。
 6. 自分がいつも偉いと思っていて上目線で話す。
 7. 理解しようとせず、否定する。
 8. お金の使い方が合わないので、隠し事が増えてきている。
 9. モラルハラスメント、暴力がある。
10. 離婚を考えている。

などがあります。
つまり1から10にいくつか当てはまると感じた人は
そこを意識して変えていくことで
会話が少しずつできる関係になっていくかもしれません。

また、会話がなくなっている夫婦は
共働きだとは限らないと思いますが、
共働きの場合、お互いが疲れていて余裕がないので
話すぐらいなら早く寝たいと思ってしまう人もいるようです。

会話は相手をより深く知っていくためでもありますが、
自分を理解してもらうためのツールでもあります。

会話がない夫婦はお互いが相手を信用していない
つまり、不信感へとつながっていきますので
このままではいけないかも…と思っている御夫婦は
今一度、会話の方法について
考えていく時なのかもしれません。

楽しい会話
落ち着く会話
嬉しい会話
優しい会話を探してみませんか?

投稿者 椎名 あつ子 : 17:06 

2022年07月12日

共働き夫婦のカウンセリング 2

今回は前回の共働き夫婦の「離婚」を考える原因についての
第二弾を書いていこうと思います。

2.〈お互いの経済的な価値観の違いと育ってきた家庭像のすれ違い〉

専業主婦世帯数を追い越したとされる1990年頃
共働き世帯数は今や2倍以上となっていて
増え続ける傾向であるようです。

夫婦共に働いていると
収入の高い方と低い方が明らかになります。
そのため収入の低い仕事をバカにしたり
家事や育児を押しつけてしまったり
または、収入が高い方が
権威的になっていたりする場合も少なくありません。

また、共働きは片働き(妻が専業主婦などの場合)に比べて
支出内容が複雑で、家庭内のお金の流れや
貯蓄の状況が分かりづらいために
相手の収支をよく知らない夫婦も多いようです。

また、共働きの方が冷凍食品や外食費、交際費、
被服費、美容費などのコストがかかっており
そのため後になって貯金があまりできていないことを
相手のせいにしてしまったりのケンカも多く見られます。

また、育った環境が共働きか片働きかによって
受けている影響が大きく違っていたりもします。

お母さんが専業主婦だった場合は
帰宅した時に食事が出来上がっていたことが
当たり前だったり、
掃除も洗濯物も毎日きちんとされていたりで
結婚してから共働きを経験する上で
相手への感謝よりも
相手のしてくれていないことへの不満が
溜まってきてしまう人も多いように思えます。

また、共働きをする意味が
経済的な理由の場合と
女性の自立という生き方を大切にしたい場合とがあり
後者の場合は夫の妻への尊重と理解が必然となります。

まだまだ日本は男性社会が中心であるのも現実で
女性が男性と同じように働くことには
リスクや不本意な部分が数多くあることを感じずにはいられません。

ただ最近は夫側や社会の問題だけではなく
妻が経済的に自立してきたために妻が権威的になり
妻の言葉や態度が強くなっているために
夫婦のバランスが大きく崩れている場合も数多くあり
共働きの妻のモラハラも増えていたりしています。

そんな中でどうしたら共働き夫婦が仲良く尊敬しあえていくのか…

次回また共働き夫婦の事例と共に
一緒に考えていきたいと思います。

                           つづく

投稿者 椎名 あつ子 : 14:47 

2022年07月05日

共働き夫婦のカウンセリング

ここ5年程の夫婦カウンセリングの半分以上が
共働きで子どもがいるご夫婦となっています。

共働き夫婦が「離婚」について考える原因について
4回に分けて書いていこうと思います。

1.〈家事や育児の分担割合の問題について〉

共働き夫婦が増えているとはいえ
まだまだ「家事、育児は女性中心」
という考え方が夫にも根強くあるため
妻が正社員で(またはフルタイムで)働いていたとしても
家事育児の負担割合は
妻のほうが断然多いのも事実で
そこから生れる不満で
夫婦間がギクシャクしてしまっています。

ただ、最近は家事育児を一生懸命して
サポートしようと努力している男性も
増えきてはいますが
妻としては
「まだまだ足りない」
「そのくらいではやった内に入らない」
と感じているので、夫への感謝よりも
夫のやり忘れたことや中途半端なやり方にイライラしてしまい
文句が多くなってしまっているケースも多いのです。

まず、一度すべての家事、育児など
夫婦それぞれがするべきことを
朝起きてから夜寝るまで
時間順に具体的に細かく
書き出してみることをおすすめしています。

書き出してみてはじめて
家事分担ができていないことに気付いたり
納得していないのに
ガマンしてやっていたことに気付けたりします。

また、夫が家事には見えない家事があることも
分かってくれたというケースもあります。
例えばゴミを集めた後の
新しいゴミ袋を用意してセットするとか、
ありとあらゆる必要な物の在庫を
チェックしておくとかも
見えない家事に入ると思います。

そういった中でも
やはり妻が求めている家事育児分担を
夫ができないことは当たり前に数多くあるため
そのできないことを妻が責めるより
妻ができないこと、
例えば重い物を持つとか
ベランダなど普段できない掃除をしてもらうとか
窓ふきをしてもらうなどをお願いしてみるとか
方法を変えて
分担だけにとらわれないで
考えてみることも1つかもしれません。

共働きのあなたの家ではどうでしょうか…?

投稿者 椎名 あつ子 : 16:35 

2022年06月21日

びわ

この時期
必ず食べたくなる果物に〈びわ〉があります。

すっきりとした繊細な優しい甘さにうっとりします。

今年は特に高かったですが
自分へのご褒美として買いました。

そして今日
ある方のお庭にびわの木があり
毎年びわがなるという
羨ましい限りのお話を聞きました。

さっそく
許可を得てびわの木のお写真を
撮らせていただきました。

その方のお父様が丁寧に大切に
育てていらっしゃるということも聞き
ふと、昔子どもの頃に聞いていた
動揺〈びわ〉の曲を思い出し口ずさんでみました。

「びわはやさしい木の実だから
抱っこしあってうれている
うすい虹あるロバさんの
お耳みたいな葉のかげに」
         作詞 まど みちお

私はびわの木を見たことが
お恥ずかしながらはじめてでしたので
見せて下さった写真を見て
動揺のうたのように
「ロバさんのお耳みたいな葉のかげに
 抱っこしあってうれている」
柔らかなおれんじ色のかわいいびわを見て
とても優しい気持ちになれました。

そして静かな豊かな自然の風を
想像して感じることができました。

嬉しいひとときとなりました。

P.S. そしてお写真の投稿を許可して下さいまして
ありがとうございました。

投稿者 椎名 あつ子 : 14:55 

2022年06月15日

再会の日

その日、はじめて
父(88才)はひ孫と対面しました。

父は長い間その子をじっと静かに見つめ
抱き続けていました。

遠い遠い昔
それは私が5才の頃
生れて退院間際の私の弟が
医療ミスであっという間に亡くなりました。

5才の私が祖父母に連れられて
病院を訪れた時には
小さな小さな弟は
小さなお棺の中に白いお花や
オモチャの車などと一緒に眠っていました。

あの時の父と母の姿と弟の姿は
私の記憶の中では
ぼんやりとしたベールに包まれながらも
決して忘れられない
悲しすぎる残酷な空間でした。

あれから何十年もの時が過ぎ

父はやっとやっと
生まれ変わりのような新しい男の子の尊い命と
出会えたのでした。

父は、自分の我が子を見るように
そして我が子が二世代の時を超えて
生れ変わって訪れてきたように

ひ孫を大切に大切に
抱き続けて見つめ続けていました。

父の静かな穏やかな表情は
泣いているようでも
笑みを浮かべているようでもありました。

そして父はやっと一言、母に向かって言いました。
「ママ、これからだよ…。」

その日、私はたくさんの涙で
清められました。

投稿者 椎名 あつ子 : 11:27 

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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