2018年12月06日

静かな日

彼女は
遠く高い天上へ
導かれていきました。

人が人であるゆえに
病気には勝てず
死を受け入れてから
1年3ヶ月という時間で
彼女は
天使になって
ゆきました。

この事実を
誰にも言わず
そっとそっと
静かに
ゆきました。

数ヶ月してから
そのことを知り、
愕然とした私は
なんておろかなのでしょう。

日々の生活の中で
不安になったり
心配したり
怒ったり
笑ったり
当たり前に過ごしていたあの時、
貴女は
さよならの準備を
一人でしていたのですね。

彼女は青のイメージの人でした。
今日、白と青の花束を
貴女に捧げます。

今日はとても静かな日。
まるで、貴女のようです。
何もできなかった私が
今になって
貴女にできること・・・
手を合わせて
初めて会った日のことを思いだして
祈ります。

ありがとう。本当に。

投稿者 椎名 あつ子 : 12:59 

2018年11月20日

半月の日

その日は、半月の日でした

この仕事をしていて感じるのは、
満月と新月の日は
電話やメールも多く
慌ただしく過ぎていきます。

やはり、人の心も、
宇宙の波動のような力に
影響を受けているのだと
いつも何か神秘的な感覚を持ちます。

その日は、
何故か静かな一日でした。
外に出ても人もあまりいなくて、
ひっそりとした
初冬の肌寒い風のせいか、
どことなく切ないような
淋しいような
気持ちになりました。

その人は、
突然、ホロホロと涙を流しました。
押し込めていた悲しみが、
そっと顔をのぞかせてしまったかのように。
流れた涙に
戸惑いながら
小さな声で「ごめんなさい」と
つぶやいたのでした。

固く、冷たい氷が
ゆっくりと溶けてゆくように、
ふわっとした優しい顔で
涙を流していました。

溶けない氷はないんだわ。

その時、心から感じたことでした。
そして、
なんて美しい表情なんだろうと
心から思ったのでした。

時は、少しずつ過ぎてゆきます。
人の心も、少しずつ変化していきます。

ガチガチにかたまった氷も、
あたたかな光で、
そして、冷たい雨でさえも、
少しずつ溶けてゆきます。
溶けた氷の水を
大切に両手で
すくってあげられる人がいたら・・・

そんなことを思った日でした。

投稿者 椎名 あつ子 : 14:21 

2018年11月06日

子どもの自律性(セルフコントロール)としつけについて

お子さんのいる家庭内で
しつけとしてという考えの上で
「たたく」「はたく」「ける」「なぐる」
といったことをしてしまうご両親は
少なくはないと思います。
ある程度はしてしまっていることも
よくあることだと思っています。

ただ、先日の朝日新聞のコラムで
山梨県立大学教授の西澤先生は、
「『しつけ』の目的は、
 自己を整える自律性(セルフコントロール)の形成です」
と書いていらっしゃいます。
また、子どもの自分で起こした行動や感情を
少しずつ整えていく力を養わせながら
安定状態に戻すことで、
自律性はできていくということだという
意味のことも書かれています。

しかし、親御さんの悩みや相談の中には・・・
下記のようなことが多いのも事実です。
「何度同じことを言っても聞かない」
「何度約束しても、守らない」
「言うことを聞かず、口答えばかりする」
「朝、なかなか起きない」
「宿題さえもせず、テレビばかり見ている」
「親に対しての態度ではない」
「自分の思い通りにならないと怒る」

だから、叩かないとわからないし、
大人になって困るからと思うと
どうしても手をあげてしまうご両親の気持ちも
私としてはよくわかります。
ただ、子どもに上記のようなことについて、
きちんと説明したり、
子どもも納得したうえでの約束でなく、
親の都合に合わせた一方的な物であったりすると
子どもは決して理解はしてくれません。
「親の一方的な物」というのは、
早く片付けてしまいたいのに
いつまでもこのままだと終わらないから・・・
~できたら~してあげる
~できなかったら~してあげない
と自分で決めていっていて、
親は好きにテレビを見たり
ゲームをしているのにと
子どもに思われている場合、
夫婦の言い争いが多く、
親を子ども目線では尊敬できていない場合、
親の感情の波で怒られていると
子どもが感じている場合、
などが多いことが
カウンセリングの中で、
感じることです。

たたく、はたく、ける、なぐるなどの
体罰による痛みは、
感覚として慣れて、
麻痺していくものと言われています。
また、たたかれて育った子は、
大人になってから
そのことに対して
自分もされて育ったからと肯定してしまいます。
体罰が当たり前になってしまうと、
それは、他人への攻撃や
自分の子どもへの虐待と
変化してしまいます。

今、このブログを読んで
「体罰ほどまではしていないから」
と思っている方がいたら、
されている子どもの顔や
心の中を見て頂きたいと思います。
たたかれて育ち
大人になった人は
前回書かせていただいた
「2つのアンガーマネージメント」の中の
インナーチャイルドが
悲しく淋しいままに
生き続けてしまいます。
今一度、
自律性(セルフコントロール)がある
子どもについて考えてみませんか。

投稿者 椎名 あつ子 : 13:24 

2018年10月30日

2つのアンガーマネージメント

社会人になってから
または結婚してから
怒りのコントロールができない自分に気づき、
カウンセリングに来る方が
実はたくさんいらっしゃいます。

その問題解決のプログラムとして
「アンガーマネージメント」があります。
最近はたくさんのセミナーや勉強会が
行われています。
ここ横浜心理ケアセンターでも
アンガーマネージメントも
行っております。

しかし、怒りは
表面的に今出ているもの(表層意識)が多く、
心の中にうずもれている
自分でも忘れていたり
隠されていて
そこが原因だと気づいていない事(潜在意識)が
実は怒りの原因であったりもします。
過去の悲しみや淋しさや恐怖が
怒りとして吐き出されている場合が
少なくありません。

そういった過去の問題やつらい歴史が
ひそんでいるため出る怒りは
コントロールして止めようとすると
心は防御しきれず、
D.V.やモラルハラスメントや虐待など
新たな怒りとして他者への攻撃といった形に
なってしまうこともあります。

怒りは、
コントロール(マネージメント)していいものと、
コントロールする前に
一度過去の子どもの頃の自分
(インナーチャイルド)と向き合って
まず、自分をなぐさめていく時間が
必要となっていくものと、
2つに分かれると考えています。

インナーチャイルドは、
いつまでも心の中に生き続けます。
忘れたくても、生き続けます。
過去のチャイルドが
悲しい顔や淋しい顔や
恐怖でおののいている顔をしていると感じたら、
自分のこれからのためにも
インナーチャイルドを明るく元気で
無邪気な子どもらしい姿に
まず戻していくことを
考えていきたいと思っています。
横浜心理ケアセンターでは
そのためのお手伝いをさせていただいております。

怒りをダメな物としてだけはとらえず、
(だからといって、他人へのD.V.や攻撃は
仕方がないという意味ではありません)
自分の本来の無垢な自然な優しさを
取り戻すことこそ
アンガーマネージメントの意味だと
私は思っております。

投稿者 椎名 あつ子 : 14:38 

2018年10月11日

自分へのストレスについて

日々、たくさんのクライアント様の
ストレスを軽減させていただくための
仕事をしています。

それは、夫婦の在り方についてであったり、
子どもの問題であったり、
病気との闘いの問題であったり、
仕事上での人間関係の問題だったり、
様々です。

みなさんは、
生きていく中で
それぞれのストレスを抱えています。

ある人にとっては
たいしたことでなくても
その人にとっては
とても大きな問題であり、
人と比べられる物ではないことでも
あります。

ただ、日々のストレスに
気付かずに過ごせている人もいます。
ただ、そういった人は、
知らず知らず溜まっているストレスが
いつのまにか大きくなり
突然爆発してしまうことは
よくあります。

その爆発は、
大きな怒りの攻撃として
現れることもあり、
または心身を病む形で現れることもあります。

よく怒りのコントロールの仕方などで
(アンガーマネージメント)
来所する方も多いのですが、
どんな形であっても
コントロールすることにも
ストレスはかかります。
怒りの根底にあるもの、
つまりストレスの原因を
まず知って、
小さなストレスにも気づくという
日々の自分の生き方の問題が
重要になっていくのだと
感じています。

そのストレスの原因は、
例えば、
人間関係においては
自分のことを理解してもらえていなかったり、
言ってもわかってもらえなかったり、
評価されていなかったり
いろいろあります。
夫婦の問題でも、
相手が自分を大切にしてくれていないように
感じたり、
自分が責められた気がしたり、
認めてもらえていないと感じたりしていることで
二人の関係が、ぎくしゃくしてきます。
子どもとの関係でも、
何度言っても忘れたり、
思うように動いてくれなかったり、
つまり、自分の都合の通りにはならないために、
大声で怒ってしまったりという
悪循環が生まれます。

そういった日々を
改めて見てみると、
自分の価値観は
(たとえ、それが正しいと思えていても)
相手には伝わらないことが
多い気がします。

最近のカウンセリングで
感じることは、
相手への伝え方が、
やはり伝えているつもりでも、
相手の心には響いていない現状が
ある気がしています。

アンガーマネージメントの前に
自分の言葉や
伝えている時の表情が、
相手の心に響く状況であるか、
それをまず知り、
少しでも相手に対して
優しい気持ちで話せたら・・・
(もちろん難しいことです)
自分のストレスは軽減されるのだと
思っています。
相手にぶつけたことばや行動は
必ず自分に跳ね返ってくるのです。
どんなストレスも、
それは自分から発信している
何かの問題が、
最後、自分に跳ね返ってきているのだと・・・。
これは不本意でありますし、
よく考えたら
恐ろしいことであると
感じています。

私事ですが、
ささいなバカげたことですが、
最近、グルテンフリーの生活を試みていたのですが、
突然フランスパンのサンドウィッチが
食べたくてどうしようもなくなり、
夢の中にもフランスパンが現れるように
なりました。
そして最後はフランスパンを食べまくりました。
これこそ、よかれと思って行動したのですが、
自分の性格や自分の生活を考えず始めたために、
こういった爆発が起きたのだと
反省しています。
少しずつ食べて、
今までよりも少し減らすことではなく、
突然止めたことへの自分への跳ね返りでした。
ストレスと上手に関わることを
大切にしながらも
自分への跳ね返りは
避けたいと思ったのでした。

投稿者 椎名 あつ子 : 15:37 

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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