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「女性のためのこころの相談室」 第13号

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        「女性のためのこころの相談室」 第13号

               .。・・ °・ . ★  横浜心理ケアセンター
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2003.12.25

―― こころのアンチェイジング ~ 錆びないこころをGETしませんか? ――

   ストレスと戦っている時、あなたの中では何が起こっている?
                  ~あなたの中の総司令官編~


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                         ・ °  .  ° . ・


こんにちは。

前回までは、ストレスに強い人と弱い人がいる人ってほんと?っていうお題で
2つの切り口でお話させていただきました。

どちらの切り口にしても、実際は、きっちりと全ての方に当てはまるという
わけではありません。
皆さん、少しずつ色々な要素がまざって。元から持ち合わせている性質と、
皆さんがその後関わってこられた、たくさんの人やもの。それらが皆さん、
お一人お一人のこころに目には見えない「色」をつけていくからです。

私達は、強弱や、自覚の有無はありますが、たえず、ストレスにさらされて
生活しています。
私達の身体とこころは、その時、戦っているのです。必死で、目に見えない
相手と。


皆さんのこころの色が違いますから、そのストレスとのぶつかり方も違って
くることは、お話するまでもないと思います。

そこで、今回は「ストレスと戦っている時、あなたの中では何が起こっている?」
というお題でお話させていただきたいと思います。


あなたの中で起こっている・・・と一言で申しましても、実は皆さんの身体、
とても複雑なことをしているのですね。よって、戦っている場所によっても、
違うのです。

これから数回に分けて、あなたの身体自体に備わっている機能、ホルモンの働き、
身体に現れる反応等にわけて、お話していきたいと思います。
まずは、皆さんの身体に自然に備わっている、総司令官さんについてお話したい
と思います。


この総司令官さん、ホメオスタシスといいまして。人間だけに備わっている
わけではありません。
ストレスは実は、人間だけが感じているものではないのですね。この地上に
生きている生命体のほとんどは、なんらかのストレスにさらされています。
私達人間を含めて、実は生命があるものは皆、ストレスとは無関係で生きては
いけないのです。
そして、それぞれの生命は、日々刻々と変わる外界の環境に対して、その個体を
何とか安定した状態を維持しようという仕組みを持っていて、それを働かせて
います。

この、あらゆる外的な影響に対して、個体を安定した環境を維持させようとする
仕組みを、ホメオタシス(恒常性)といます。このホメオタシス、地上に生きて
いる生命体のほとんどが持っているといいましたが、哺乳類のような、高等動物
では、より高度になっていて。
神経-免疫-内分泌(ホルモン)の相互作用で成り立っているのですね。

それぞれの役割はまた、見事な連携プレイで私達の知らないところで、私達を
守ってくれているのです。

それぞれの相互作用は、以下のようになります。
ほんとは、図にまとめられると、一目瞭然でその関係性を御理解いただける
のですが・・・。

神経系  →神経伝達物質→内分泌系(ホルモン)
←ホルモン       ←
内分泌系→ホルモン          免疫系
←サイトカイン   ←
免疫系  →サイトカイン     →神経系
←神経伝達物質←

・・・なんだか、わかりにくい、、、ですよ、ね?

ここで一つ例を出しましょう。
今は冬です。外に出て皆さんが「寒い!」と感じた時。
このホメオタシスは、これからお話するような連携プレイで、皆さんを守る
のです。

まず、交感神経(後で別のトピックでお話しますが、自律神経系の一つです。
今はスイッチオンモードとお考え下さい)を働かせ、身体の隅々の血管
(末梢血管)を収縮させて、身体の熱が外に出てしまうのを防ぐ一方で、
甲状腺刺激ホルモンというホルモンに働きかけ、代謝を促す甲状腺ホルモンが
作られます。その甲状腺ホルモンの働きで、体内では熱が作られます。

身体を縮こませたり、がたがた震えさせたり・・・するのも一連のコントロール
された動きの中で必要に応じて身体に出される命令です。

この働きは、ちょうど寒さをしのぐために、まず、コートを着せて、その間に
エアコンをつけ、居心地の良い部屋を用意する。。。そんな感じに例えられる
のでしょうか。
そして、このような働きは、体温や活動量、免疫力の低下を防ぐことにも
つながっていきます。

・・・私達の知らないところで、私達の身体は絶妙にコントロールされて
いるのですね。

よくできているなぁ。。。なんて、つくづく思われませんか?
実はこれらは、皆さんの身体が上手くコントロールできているときに知らずに
効果を発揮していることなのです。・・・ストレスは、これらを妨害します。
・・・そうなると・・・御想像はつきますよね?司令官さんがコントロール
できなくなるわけです。


今回は、皆さんの身体に備わっているストレスと戦うシステムの総司令官さんに
ついてお話させていただきました。次回以降、ホルモンの面や身体にあらわれる
反応等、ストレスと皆さんの身体はどうやって戦っているかをお話していきたい
と思います。

今回もお付き合い、ありがとうございました。総司令官さんは寒い!と感じた時
に環境を整える努力をしてくれています。皆さんが風邪を引いたりしないように。
気をつけてくださいね。


ではまた、次にお会いできますように♪  See you again!

文 :  スタッフ 桜井 ともこ


-- 代表カウンセラー 椎名あつ子 --
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