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「女性のためのこころの相談室」 第14号
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「女性のためのこころの相談室」 第14号
.。・・ °・ . ★ 横浜心理ケアセンター
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2003.12.26
―― こころのアンチェイジング ~ 錆びないこころをGETしませんか? ――
ストレスと戦っている時、あなたの中では何が起こっている?
~あなたの中で働いている自律神経のメカニズム~
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こんにちは。
前回から「ストレスと戦っているとき、あなたの中では何が起こっている?」と
いうお話を始めさせていただきました。まず、第一弾として、ホメオパシーと
いう、人間だけではないこの世界上に存在しているほとんどの生命体が持って
いる、自然に備わっている、総司令官さんのお話をさせていただきました。
さて、今回は、自律神経についてお話させていただきたいと思います。
まず、自律神経って・・・なんでしょう?ストレス社会に突入して。
「自律神経失調症」などという言葉で目にされたことはあると思いますが。
この自律神経、一体何者なのでしょうか。
一緒に探ってみましょう。
まず、自律神経とは、以下のような働きをしています。
自律神経とは、私達の内臓、血管、リンパ腺等に広く存在している神経の
ことを示します。
消化吸収、排泄、内分泌、生殖等、私達が生命を維持していく上で必要な
様々な機能を、私達の無意識のうちに調整してくれている機能です。
たとえば・・・私達は心臓を「動かそうと意識して」動かしていますか?
暑いときに、「汗をかこうと意識して」かきますか?・・・しませんよね?
これらの、無意識の働きを脳の視床下部をセンターとして自動的にコントロール
してくれているのが、この自律神経です。
この自律神経には2種類あり、それらが、上手に役割分担をして、私達の
身体はうまく生命活動を維持しています。
この自律神経には2種類あるとお話しました。交感神経と、副交感神経と
いいます。
この2つは各生命体の意思とは無関係に働いていることは共通ですが、
働きは、全く相反するものです。そして、その2つがまるでシーソーのように
上手に役割分担をしているのです。。
さて、それぞれどんな神経なのでしょうか。ちょっと探ってみましょうか。
交感神経 :主に日中の活動的な時間帯に優位に働きます。
別名、頑張りモード。
心理的・精神的なストレス、緊張、驚き、恐怖、激怒などには、極度に
興奮してしまいます。「うわー!大変だ!」というように。
この交感神経の興奮時には、血圧の上昇、 心臓をどきどきさせたりします。
反対に胃腸の働きを抑えてしまうため、心配のあまり、食欲がなくなって
しまって・・・なんてことがおこるのは、この、交感神経が心理的・精神的な
ストレスによって、極度に興奮してしまっている状態だからです。
副交感神経:主に夜間の休息時間帯には、副交感神経が優位に働きます。
緊張ばっかりしていたら、疲れてしまいますよね?ですから、この神経は、
交感神経が働いていたときの「緊張状態」をほぐしてくれます。
別名、リラックスモード。働きは、身体やこころに、「大丈夫だよー」と
働きかけ、交感神経と反対で、血圧を下降させ、心臓の鼓動を穏やかにします。
反対に、胃腸については働きを活発にさせます。
わかりやすいように、相関関係をまとめてみました。
心臓拍動|血圧 |呼吸運動|消化作用|血糖|瞳孔|血管|腸管
交感神経 : 促進 |上昇 | 促進 | 抑制 |増加|拡大|収縮|便秘
副交感神経: 抑制 |下降 | 抑制 | 促進 |減少|縮小|拡張|下痢
この、交感神経と、副交感神経が絶妙な連携プレイで私達の生命を維持して
いるのですが、ストレスなどほんの些細なことで、この2つの神経のバランスが
崩れてしまうことがおきます。
この状態が、自律神経失調症と呼ばれるものです。
自律神経失調症については、実際の症状という部分で、また詳しくお話させて
いただきます。
交感神経、副交感神経のバランスがくずれて、どちらかのモードに入りっぱなし
になってしまったり、逆のモードに入ってしまったりするということとして、
御認識していてください。
自律神経に優しいポイントとして、7つ+αがあります。
結果として、この先にお話していく自律神経失調症を予防するポイントになるの
ですけれどね。
(1)物事を肯定的に、良い方に考えてみる。
(2)自分ひとりで悩みを抱え込まず、相談する人を見つけてこころの使えを
吐き出す。
(3)必要以上に感情を抱え込まないで、時には言いたいことを言ってみる。
(4)こころや身体が疲れたときは、スポーツや趣味、気晴らしなどで、
気分転換をしてみる。
(5)あれこれと先回りして悩まず、直面している問題を一つずつ解決して
いってみる。
解決方法を見つけたら、即実行するようにしてみる。
(6)起床、食事、就寝等、日常のリズムを崩さないようにする。そうして
いけば、こころとからだのバランスを崩すことが少なくなっていく。
(7)全てのことを完璧にやろうと思わない。「まぁ、いいか。」と、
ある程度適当に、ほどよく流せるようにしてみる。
+αとして、当然のことですが。以下のことも必要です。
●十分な睡眠
●1日3回の規則正しい食事
●適度な運動と休養
ストレスにとらわれていると、その心配事にとらわれてますます、苦しく
なってしまいます。
「大丈夫、おちついて」って自分に言い聞かせながら、様子をうかがって
みましょう。
きっと出口は見つかりますから。
さて。今回は、「あなたの中で働いている自律神経のメカニズム」について
お話させていただきました。
次回は、その補足をしながら、ちょっと、「なぜその自律神経のバランスが
崩れてしまうのか、崩れてしまったときに、こころや身体にどのような反応
がでるのか?」についてお話させていただきたいと思います。
今回もお付き合い、ありがとうございました。
ではまた、次にお会いできますように♪ See you again!
文 : スタッフ 桜井 ともこ
-- 代表カウンセラー 椎名あつ子 --
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