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　　　　　　　　「女性のためのこころの相談室」　第203号

　　　　　　　　　　　　　　　．。・・ °・ . ★　　横浜心理ケアセンター
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2005.10.21

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～～～　ファミリーカウンセリング　～～～




こんにちは。
私は久しぶりにコラムと向き合っています。
最近は私のところのスタッフや心理学講座の
研究生などがコラムを書いてくれるようになり、
私は原稿の締め切りに悩むことがなくなり、
少し楽をさせて頂いていました。
にも関わらず、読んで下さっている
たくさんの方々がいることにあらためて感謝です。
ありがとうございます。

さて、最近気づくことなのですが、
特にファミリーカウンセリングを受ける方が
増えています。
多い日には、１対１のカウンセリング以外に、
３～４件ものファミリーカウンセリングとなります。
ファミリーも、本人・御主人・本人の御両親・御主人の御両親、
そして本人のご兄弟といった場合もあり、
総勢７人以上になる場合があります。
これは正直言ってとても神経を遣い、
緊張する時でもあります。
本人の悩みを違った環境で育った夫や、
またその夫の御両親に理解して頂く難しさ、
本人の両親でさえも、時代・環境の違い、
親の立場で考えていくと分からなくなる
娘の状態や心の中を伝えて理解して頂く難しさ。
言い出すときりがないのが現状です。

本人以外の人は時に、カウンセラーに
意見を言われることが否定や批判と
感じられてしまいがちで、責められたと
思われる場合もあります。
そんな中で私自身、言葉の使い方や
言い回しや表現の仕方には注意をしている
つもりではあるのですが、弱っている本人を
目の前にすると、周りはみな加害者のように
なってしまいがちのようです。
ですから、ファミリーカウンセリングは、
本人にとっても家族にとっても試練なのです。

そんな中でただ一つ忘れてはいけないことは、
本人は心の病であるということ。
心の病を治すためには、精神科の薬や
カウンセリング以外に周りの人達の
温かいサポートと理解が必要となります。
そのサポートは時にすべてを受け入れなくては
ならない場合もあります。
本人のわがままを聞き入れる必要もあります。
そんな中で少しずつ本人は周りの人を
信頼できるようになっていきます。
私たちカウンセラーはまず本人の
絶対的な味方である必要があります。
といって、周りの人達の敵ではありません。
本人の絶望に近い心の悩みを救っていくため
必要な仲間の一人なのです。
どんなに複雑化している関係であっても、
かたくなに閉ざしている状態でも
変わっていけるものなのです。

溶けない氷はないのです。
この大きなハードルを越えられたとき、
私たちカウンセラーなしでも本音に近い発言を
し合うことが出来る関係となれるのです。
本来、家族が向き合うあるべき姿ということが
本人の病が良くなるばかりではなく、
周りとの関係性が温かく変化していくのです。

そうやってここを卒業していった方たちは
たくさんいます。
今、たくさんの事で悩んでいる家族の方々、
そして苦しみのど真ん中のご本人たち、
どうかあきらめないで下さい。
私は切に祈るばかりです。





--　代表カウンセラー　椎名 あつ子　--


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|  　将来、カウンセラーを目指している方はもちろん、                    |
|  　人とのコミュニケーションについて考えてみたい方を対象とした        |
| 　 講座を開講中です。平成17年度から新たに研究科開設！                |
|  　※卒業後は当センターでカウンセラーとしての道もございます。        |
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|  ○開講コース：「初級コース」：月2回　 全6回　 約3ヶ月               |
|                「中・上級」  ：月2回　全12回　 約6ヶ月               |
|　　　　　　　　「研究科」    ：月2回　全18回　   約1年               |
|　　　　　　　　 ※全コース終了（約2年）後は認定証授与             　 |
|  ○時間      ：19:00～21:00                                          |
|  ○場所      ：横浜心理ケアセンター                                  |
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|    ※ 詳細・申し込み方法等はホームページからご覧下さい               |
|         ⇒  http://www.shinri-care.com/semi.html                     |
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・ 編集/発行 ：椎名 あつ子（しいな あつこ）
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