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「女性のためのこころの相談室」 第35号
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「女性のためのこころの相談室」 第35号
.。・・ °・ . ★ 横浜心理ケアセンター
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2004.3.9
―― こころのアンチェイジング ~ 錆びないこころをGETしませんか? ――
こころの病気って?~3つの主なこころの病気
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こんにちは、スタッフ桜井です。
なぜか、近頃、桜井が洗濯物を干す日(それもよりによって大物を)が
風の強い日にあたることが、多いのです。
・・・はい、先日も風の強い中、洗濯物を干しておりました。
・・・そして。御想像のとおり。
ふと気がつくと、ない!!!
飛んでってしまい・・・ひぇぇ、、、大恐縮(汗)。
お隣に「ごめんなさい」と謝りに行き・・・。
「お互い様だよぉ~、気にしないで。
うちのもいくからさ。その時は、拾ってね」と
快くうちのお邪魔していたうちの洗濯物を渡してくださったので、
ほっと一安心。
・・・なんてひと場面がありました。
最近は、御近所づきあいが希薄になっているといいますよね。
・・・仕事をもっていると、どうしても、
御近所の皆様と顔を合わせる機会が減ります。
実は、私も「こんにちはぁ~」なんていいながら、
こころの中では(この人、、、誰だっけ?)
・・・なんてことがあります(こら)。
そして、、、なにげなくお隣の方がおっしゃってくださった、
「お互い様」。
それを聞いて、とても、ほっとしました。
・・・そんな御近所さんと、
これからもよい関係でいけたらいいな・・・と思っております。
なかなか、難しいんですけどねぇ・・・実際は。
人付き合いにしても何にしても。
相手があることって。
そう、みんな、それぞれが違うから。
「正解」ってないんですよね。
それが、また、難しい。
お隣の方にいっていただいた、「お互い様」。
それを大切に行きたいな・・・と思います。
さて、本題に入る前に、
取り留めのない話が入ってしまいましたが・・・。
みなさん、「こころの病気」というと、
どのようなことを想像されますか?
「私だけは大丈夫」とか、「特別なこと」とか思われていませんか?
残念ながら、これも「私だけは」とか、
「特別なこと」って言えないんです。
皆さん、どなたにも、いつでも、起こりうることなのです。
ここで、何度もお話しているように。
十人十色という言葉のとおり。
こころも、皆さんそれぞれ違うのですよね。
もって生まれたものももちろんありますし。
生活や、生い立ちによっても
つくられる「こころ」は、変わってきます。
それと同じように、
「こころの病気」の起き方、あり方も、
決して「パターン通り」にはなりません。
正確に言えば、一人一人違うのです。
でも、その中でも大まかな共通点を見つけて、あげてみると。
主に、以下のような3つの病気に分けられることになります。
神経症(しんけいしょう):
頭痛や身体の異常、不安や抑うつ感など、
精神の異常を感じることが多いのですが、
身体には医学的な検査では異常が見つけられないものの総称
として使われます。
こころ(精神的なもの)が原因で発症すると考えられています。
似たものに、「心身症」という病気があります。
こちらは、こころが原因で発症するということは神経症と同じなのですが、
実際に身体の疾患が伴うところが、
神経症と心身症の違いとしてあげられます。
神経症は、主なものとして、
ノイローゼ、パニック障害、自律神経失調症、ヒステリーなどが
あげられます。
躁鬱病(そううつびょう):
感情障害の一種です。
気持ちの波の通常といわれている部分より、極端に大きく、
また、その期間も長期にわたります。
躁鬱気質の人は、社交的で、感情も正直にぶつけてきます。
その反面、寂しさに弱いので、
いつも誰かといたがるという傾向があります。
また、他人の目を気にして自分を偽り、
ついつい「いい人」を演じてしまいます。
比較的、治りやすいといわれていますが、
反面、再発しやすいとも言われています。
総合失調症(そうごうしっちょうしょう):
大まかには「脳(神経系)の働きに不調をきたす慢性の病気」と分類され、
思考や、感情などの精神的な面で
いくつかに障害が現れることが多くあります。
その症状は、色々な場面に関連し、現れる症状も多種多様となります。
また、その経過も各個人によって様々です。
発症の初期や、再発時に、
「神経が敏感になり、周囲が不気味に変化したように感じられる」、
「リラックスできない」、「頭の中が騒がしく思考が止められず疲れる」、
「眠れない」といったような体験をすることもあるようです。
決して特別な病気ではありません。
おおよそ100人に1人ぐらいの割合でなんらかの症状に
悩んでいる人はいるのです。
これまでの調査・報告によると、
世界各国・地域での発症頻度に著明な差はないということが
いわれています。
また、原因は、世間でいわれるような「遺伝」でもなく、
もちろん「家族の責任」でもありません。
これまでの研究では、
素因(その病気にかかりやすい性質のこと、
「脆弱性=もろさ」とも呼ばれます)と、
その人をとりまく環境などとの相互作用で発病すると考えられています。
もちろん、病気になりやすいかどうかは人によって違います。
病気が表面化するときはその人が背負ってしまっているストレスが、
その人の許容範囲の限界を超えたときともいえるのです。
まだ、病気のメカニズム全てが明らかになっているわけではありませんが、
脳の中で情報をやりとりする働きを持った物質(神経伝達物質)の調整が
うまくいかないためともいわれてもいますし、
「追跡眼球運動の障害(動くものを滑らかに追跡することができない)」や
「注意の障害」など、といった情報処理における障害がある
ともいわれています。
ですから、統合失調症は
「性格の問題」や「育ち」などから発病するのではなく、
生物学的な基盤を背景にした、
ストレスなどの環境要因がさまざまに関係して生じる病気
といえるものなのです。
そして、ストレスや、生活環境などで、
こころのバランスが取れなくなったとき、
今あげた、3つ以外にも、
身近なところに、「こころの病気」が狙っていることがあるのです。
アルコール・薬物・ギャンブル・買い物・などの依存症、
不眠、物忘れ・痴呆、拒食・過食、
通勤/登校拒否など、数を上げたらきりがないくらいです。
そして、その現れ方も人それぞれ違います。
ですが・・・どれに対してもいえること。
決して、特別なことではないのです。
それから、適切な対処法しだいで、いくらでも症状を抑えたり、
改善したり、治したりすることはできるのです。
みなさん、風邪を引いたら・・・、虫歯になったら・・・。
どうされますか?
風邪の場合は、初期であれば、
市販薬を飲んで、温かくして、栄養をとって。
眠る・・・なんて手段もあると思いますが。
それでも、ダメな場合・・・お医者さんにかかりますよね?
こころの病気もそれと何ら変わらないのです。
特別なことではないのです。
レントゲンに写ったり、傷が目に見えたりするわけではないですから、
なかなか「見える形」にはなりませんけれど・・・。
もちろん、「私だけは」や、「特別なこと」があてはまらないのは、
皆さん自身だけではありません。
皆さんの大切な周りの方にも、同じことが言えるのです。
・・・というわけで、次回は、
『あれ?なんだかおかしいな』、『もしかして・・・』と皆さんが、
皆さんのこころのSOSに気づいたとき。
または、みなさんの大切な人たちがが、
こころのSOSを出していることに気がついたとき。
どうしたらいいのでしょう???「こころをSOSをキャッチしたら・・・」
ということで、数回にわたってお話していきたいと思います。
今回もお付き合い、ありがとうございました。
ではまた、次にお会いできますように♪ See you again!
文 : スタッフ 桜井 ともこ
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・ 編集/発行 :椎名 あつ子(しいな あつこ)
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