*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
-------------------------------------------------------------------------
★.・・°°°°
　　　　　　　　「女性のためのこころの相談室」　第97号

　　　　　　　　　　　　　　　．。・・ °・ . ★　　横浜心理ケアセンター
-------------------------------------------------------------------------
2004.10.12

・ °　 .  °　．　・・ °　 .  °　．　・・ °　 .  °　．　・・ °　 .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・ °　 .  °　．　・

こんにちは

この時期になるとこどもの頃の運動会を思い出します。
運動会のときにみんなで食べるお弁当、
そして不思議とあたり一面に香るみかんの香り…
リレーや玉入れ、騎馬戦や障害物競走などとても懐かしく感じます。

小学生の頃はクラス対抗で順位を競い合っていました。
担任の先生に「うちのクラスは団結力があるから大丈夫だ」と
毎日繰り返し言われることで、私達もなんとなくその気になり
クラス内の結束ができ、みんなで良い成績を収め続けた記憶があります。

そんな経験ありませんか？

この効果を「ピグマリオン効果」といいます。

ギリシャ神話の主人公で彫刻の名人であるピグマリオンという人物が、
自分の理想とする女性の彫刻を作りました。
あまりにもの美しさに彼はその彫刻に恋をしてしまい、
毎日その彫刻が人間であればと想い続けていたのです。
それを哀れに想った愛の女神が彫刻に命を与え人間の女性にし、
2人は結婚したという話から、繰り返し強く願えば叶うということで
「ピグマリオン効果」と名づけられました。
ちなみにこの話はミュージカルで有名な「マイフェアレデイ」の原作です。

この効果について代表的な実験があります。
アメリカの心理学者による実験です。
まず、小学生に知能テストをさせ、その結果を担任の教師に
「将来学力が確実に伸びる児童を予測できるテストです。
伸びる子の名前だけ教えましょう」と伝えました。
しかし、そこで教えられた数人の生徒の名前は知能テストに関係なく、
ランダムに選ばれたものでしたが、１年程あとで再び知能テストをした結果、
名前をあげられた児童は他の児童よりあきらかに成績が上がっていました。

伸びる可能性があると予言を与えた事により、
無意識のうちにも態度などを通して教師の期待が子供に伝わり、
それにより子供たちに意識の中に変化が生まれ
自信や意欲がわいてきたと考えられます。
期待することによって相手もその期待にこたえるようになる、
周囲の人々が可能性を信じることが、人間の更なる可能性を引き出す
という実験の結果でした。

あくまでも期待は子供の負担にならないようにするのが原則だといえます。
実験ではそのような良い効果がでましたが、
長所をのばそうという温かく包み込むような気持ちで接する態度があってこそ、
子供も無理のない良い方向に伸びていく可能性があると思います。
なぜなら「期待」があるということは同時に「失望」の可能性も生じ、
そして「重荷」プレッシャーになることにもつながります。
例えば、この実験に教師が教えられた生徒の名前が
ランダムに選ばれたものと知っていたら
この結果はでなかったのではないでしょうか。

伸びる可能性がある生徒と聞いていたからこそ、
教師の無意識に期待する態度が生徒にも伝わったものなので、
「伸びる生徒だ」と信じているから、生徒が答えを間違えたとしても、
少し間違えただけなのだと気楽に接することができたのだと感じます。
つまり、間違えたことを生徒にプレッシャーを与えることなく
教える事に対して喜びを感じており、この教師自身も
ピグマリオン効果で生徒と同じ心理状態だったといえると思います。

このピグマリオン効果は教師、生徒間だけでなく、
家族、職場内にもあてはまります。
そして自分自身でもその効果を利用できるといわれています。

例えば毎日鏡に向かって「私はできる。私はできる。」と言い続ける事で
自分に自信がついていくそうです。

自分の可能性を信じ自分を褒めることで、
自分の心の奥にある夢を実現にする、
自分の可能性を大きく広げ現実のものとする、
そういう利用をしていきたいと思います。


　┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　┃　　　　☆。.:*:。.　本日のおすすめアロマ　.:*:・'゜☆。　　　　┃
　┃━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┃
　┃　★信頼される　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃
　┃　　・カユプテ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃
　┃　　・フランキンセンス　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃
　┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃
　┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


文 ： スタッフ ただのまみこ


--　代表カウンセラー　椎名あつ子　--

_________________________________________________________________________
for your loved one
http://pr.mail.yahoo.co.jp/pinkribbon/


*―  椎名先生の講座・セミナーのお知らせ  ―――――――――――――――*
|                                                                      |
|      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  |
|  ★ 女性カウンセラーによる、                                         |
|    『コミュニケーションスキルと心理学講座』を開講                ★  |
|  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━      |
|                                                                      |
|  人とのコミュニケーションについて考えてみたいという方や、            |
|  将来カウンセリングを仕事にしていきたい方を対象としたセミナーを、    |
|  毎週水曜開講します。（随時受講受付中！）                            |
|                                                                      |
|  ………………………………………………………………………………………  |
|  ◆開講コース：「初級コース」「中級＆上級コース」の２コース          |
|                 毎週水曜日開講　月2回　3ヶ月間の全6回                |
|                 （初級コース修了者のみ中級＆上級コースに進めます）   |
|  ◆時間      ：19:00～21:00                                          |
|  ◆場所      ：横浜心理ケアセンター                                  |
|                                                                      |
|    ╋ 受講料・申込方法等の詳細はコチラをご覧下さい                   |
|         ⇒  http://www.shinri-care.com/semi.html                     |
|  ………………………………………………………………………………………  |
|                                                                      |
*―――――――――――――――――――――――――――――――――――*


*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
-------------------------------------------------------------------------
・ 編集/発行 ：椎名 あつ子（しいな あつこ）
・ ご意見・ご感想 ： atsuko@shinri-care.com
・ サイトURL ： http://www.shinri-care.com/
・ 配信解除  ： http://www.shinri-care.com/mailmag.html
・ メルマガ  ：まぐまぐ( http://www.mag2.com/  ) ID:0000119949
：Melma!  ( http://www.melma.com/ ) ID:m00101645
-------------------------------------------------------------------------
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*