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「女性のためのこころの相談室」 第872号
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「女性のためのこころの相談室」 第872号
.。・・ °・ . ★ 横浜心理ケアセンター
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2012.03.23
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~~~ 春一番 ~~~
昨日の朝日新聞の記事より。
今年はどうやら、
春一番が吹かなかったそうです。
私は、春の最初に吹く風が
春一番だと思っていたのですが、
立春から春分までの間に限定されて、
吹く強風とのこと。
そういわれてみると、
今年は、春一番は吹かなかったな。
春一番のような、
荒々しい強風であったとしても、
いつもあるものがないと、
何となくさみしいような違和感があります。
それが人であれば、なおさら。
春は、卒業や引越しなど、
別れのシーズンでもあります。
いつも一緒だったクラスメートと、
離れ離れになる。
いつもとなりにいた人が、
明日から遠くに行ってしまう。
そんな経験をする方も、多いと思います。
私も、もうすぐ別れがあります。
あつ子先生のお嬢さんが、
就職で、横浜を離れていきます。
先生やご家族の気持ちに比べれば、
私の寂しさなんて小さなものでしょうけれど、
やはり、いつもそこにいた人が、
遠くに行ってしまうことは寂しいし、
慣れるまでは、違和感があるでしょうね。
彼女は、時間があると、よくおやつを買って、
事務所に差し入れに来てくれていたけれど、
これからはもう、そんなこともなくなるんだなとか、
「ゆきさ~ん」という呼び声を聞く機会も、
ぐっと減るんだろうなとか、
はじめての一人暮らしは大丈夫なのかなとか、
そんな小さなことですが、
それでも、たくさんのことを考えてしまいます。
母親でもないのに、不思議な気持ちです。
思えば、春一番ではないけれど、
やさしい春風のような彼女で、
いつの間にかふわっとやってきて、
まわりを温かい気持ちにさせてくれるような、
そんな、女性です。
寂しくなるな。
でも、そういうことにも、
人は少しずつ慣れていくものなのだろうな。
今年、吹かなかった春一番を思いながら、
そんなことを考えた日でした。
文 : スタッフ いけや ゆきこ
代表 : 椎名 あつ子
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