2010年06月アーカイブ

2010年06月29日

気持ちのいいこととは

気持ちのいいこと、しませんか。

私の気持ちのいいこと。

仕事が終わってホッとしたとき、
ダウンライトにして、
ピアノのソロをききながら、
赤ワインを飲むこと。

洗いたてのシーツの上で寝ること。

フルーツのかけらを、
犬たちにあげる前の、
彼女たちのウルウルした目を見ること。

とにかくひたすらバラの香りいっぱいの
お風呂に入ること。

娘たちのお弁当を、
色とりどり、納得いくまで飾り立て、
完成した作品を見ること。

日々の生活の中で、
気持ちよく、
幸福を味わう瞬間は、
あふれているように思う。

人からしてもらって、気持ちのいいこと。

特別の日でもないのに、
スタッフが朝、花を買ってきてくれたとき。

マンションの管理人が、
外出から帰ってきたとき、
「お帰りなさい」と笑顔で迎えてくれたとき。

久しぶりに会う女友達が、
思い切りハグしてくれたとき。

美容院で、最後に、
少しきれいになった私の後姿を
鏡に映してくれたとき。

たくさん、たくさん、
気持ちのいいことは転がっている。
私も、そしてあなたも、
もっともっと気持ちのいいことを
感じあってみませんか。
そのひとつひとつは小さなことであっても、
感じようとしてみれば、
幸せの瞬間は、
誰にでもあるはずと思うから。

感じようとする心が、
人に、もっとありがとうと言えるし、
自分にも、もっとよかったねと言える。
そんな気がしている。

投稿者 椎名 あつ子 : 14:15 

2010年06月22日

悲劇と喜劇

混乱や、苦しみや、怒りの状態は、
その人にとって、悲劇。
それなのに、他人から見ると、
喜劇としか見えないドラマがある。

失恋をして、
自慢の長い美しい髪を
バッサリと切る。
その人にとっては、
苦しく悲しい悲劇。
でも、前髪が少し短すぎた。
これも悲劇。

でも、他人からは、喜劇である。

長い間、悩みを打ち明けていた
唯一の親友は、
夫の愛人だった。
これも、悲劇以外の何物でもないけれど、
知らない他人から見れば、
喜劇になってしまうかもしれない。

リラックスのために出かけた、
久しぶりの旅行の日。
大雨に降られ、しかも渋滞だった。
これも、悲劇であり、喜劇。

私たちの人生は、
悲劇と喜劇を繰り返していて、
それは紙一重であるように思えた。

それならば、今、起きている悲劇を、
これはもしかして、
人からは喜劇と見えてしまうのかどうかを、
冷静に見つめてみたりすると、
案外、人生はユーモラスなのかもしれないと
思ってみたりした。

私は、ある悩みから抜け出したくて、
わざわざ車を飛ばして、
遠いところへお寿司を食べに行った。
それなのに、夜、
腹痛にあい、
一睡もできなかった。

悲劇だけど、
あとで考えると喜劇だと、
自分でも思う。

それが人生。

そう考えたら、つらいことも、
少しは笑えるようになっていた。

投稿者 椎名 あつ子 : 11:43 

2010年06月15日

探し物

そういえば、最近、
アレ見てないな。

と思った瞬間から、
探し物探しが始まった。

今まで気にならなかった物なのに、
無いと思ったら気になって仕方がない。

ありとあらゆる引き出しや戸棚を
開け始める。
もう、止まらない。

次から次へと、
忘れていたいろんなものが、
ひょっこり顔を出す。

懐かしい手紙や写真や、
取っておいても仕方がない物まで、
出てくる。

気付くと、
いらないものを
どんどんと捨て始めていて、
もう、大掛かりな片付けとなっていった。

何でこんなところから、
こんなものが出てくるわけ?

昔、買った、アンティークのピアス、
ブレスレット、
キーホルダー、
ハンカチ…など、
以前、大切にしていたはずの、
忘れられた物たちだった。

自分のだらしなさを痛感しつつも、
嬉しい気分となっていった。

ただ、本当の探し物は
見つからない。
どんなに探しても、
あったはずの場所からは出てこなくて、
とうとう最後まで見つけられなかった。

それにしても、
探している物を探している間は、
本当の物は見つからず、
忘れかけていた物たちに
気付かされるなんて、
まるで人生みたい。

ただの探し物探しは、
私の中で哲学となり、
人生のドラマとなっていっていた。

忘れていたピアスを
もう一度しながら、
懐かしい気分にひたる日となった。

投稿者 椎名 あつ子 : 17:14 

2010年06月03日

女性とは

失恋したとき、
夫に裏切られたとき、
浮気が発覚したとき、
それをひたすら考えて、悩んでいると、
息苦しく、悲しく、
体はあちこちにもぎ取られた感覚になり、
涙はなくなり、枯れ果て、
体中の水分は、消えていく。

裏切られた怒りは、
マグマのようにじわじわと流れ、
爆発しそうになる。

それでも、自分をうんと奮い立たせて、
1日だけでもまず、

「まぁ、美容院でも行くか」

これができたとき、
女性は、一歩成長し、
より美しく洗練されていく。

美容院に行けた女性と、
部屋にこもって悩んでしまう女性と、
どちらが正しいかではなくて、
どちらが意味があるのかを
考えてみたい。

だって、私たちはやはり、
女性として生まれてきたのだもの。

ずっと美しくありたいと、
心から願い、
そして、考える。

これが、女性のひとつの生き方かなと、
最近、おもったことのひとつ。

あの時の、あの彼女は、
本当にお見事だった。

投稿者 椎名 あつ子 : 12:00 

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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