2022年05月アーカイブ
2022年05月31日
男脳と女脳の違い~第二章~〈夫(男性)は何故会話の途中で黙るのか?〉
少し前に男性と女性はことごとく異性で
ことごとく異なっている(違っている)理由は
狩猟採集生活をしていた数百万年前の時代からの
脳の進化の違いというようなことを書きましたが、
まさにその違いにより
男性は会話が下手なのです。
仕事ではできる会話も女性(妻)との対話となると
退屈なのが正直な答えのようなのです。
つまり、男性は
狩りを第一目的として進化してきたので
狩りでは言葉を発したら獲物は逃げてしまいますので、
自問自答しながら言葉以外の合図で
やりとりをするのが得意です。
男性の言語能力は女性が思う程は
発達していないようなのです。
なので「ああ…」とか「うーん」とか
「大丈夫」とか「平気」とか「分かった」とか
「後で」とかの単語でしか答えず、
それ以外の事を聞いても黙ってしまうことが多いのです。
女性はその〈黙っている〉ことが、
無視されたり
または考える事をやめて
サボっているようにしか見えず、
その時に話しかけたり
何か不満をぶつけたり
用事を言いつけようとして
男性(夫)が怒る結果になる場合も多いのです。
何故なら男性は
一度にひとつの事しかできない生き物なのです。
そしてその大切なひとつは
解決策や結論であって
論理的な対話の方向であり、
女性の求めている
今日あったことの出来事の
愚痴の憂さ晴らしや、
答えのない長い時間のおしゃべりは
退屈なのです。
ただ、
女性(妻)は
男性(夫)に
1日の終わりに
いろいろな話を聴いてもらえることが
癒やしであり、認めてもらえていることであり、
大切にされている、愛されていると思うことのできる
バロメーターのひとつでもあります。
ですから女性は
男性と話す時は
時間と内容をだいたい決めて、
特に大切な話や
説得したり
納得させたい場合には
ひとつだけを考えればいいように
具体案を出してシンプルに、
そして言葉が完結するように
気をつけてみましょう。
そして男性(夫)は女性(妻)が
今日あった幼稚園のママ友とのトラブルや
会社での上司の悪口や
子どものしつけのことなどの不満をしゃべり出したら
「今日は申し訳ないけど、疲れていてきちんと聴いてあげられないから
○○分ぐらいまでにしてくれないかな…。
君も疲れていると思うけど…週末にまた話聞かせてね。」
という相手を気遣った相手の立場になった
優しい、思いやりの言葉を
とにかく足す努力をしてみてはいかがですか?
「そんなこと言えないよ!」と諦めず
男脳の中にコンピューターのソフトのように
インプットしてみて下さい。
それは男性は得意のはずなので…。
いかがでしょうか?
2022年05月24日
男脳と女脳の違い~第一章~〈女性の問いかけは不満のはじまり〉
夫婦の会話の中で、
共稼ぎの場合でも
そうでない場合でも
よくもめる事例を書きます。
妻:「今日の夕飯どうする?」
夫:「うーん。何でもいいよ。」
妻:「何でもいいって、無責任よ。」
「何か意見はないの?」
夫:「じゃー、餃子がいいんじゃないか?」
妻:「はぁ!?今から餃子を作れっていうの?」
「休みの日まで私に働けっていうの?」
夫:「意見はないのか?と言ったから意見を言っただけじゃないか。」
妻:「まさか餃子というなんて思わなかったわよ。
私の大変さなんか全くわかっていないのよね。」
「料理とか作ったことがないから分らないのよ!
作ってみれば私の大変さがわかるわよ。」
夫:「作ったことあるよ。作ったことないっておまえボケたのか…!」
妻:「たったの1.2回で作ったとか偉そうに言わないでよ。」
夫:「もう、いいよ。いつも怒ってばかりでイヤになるよ。
外で食ってくるよ。」
このようなケンカはどこの家庭でも
よくある日常的な一面だと思います。
まず最初の妻の問いかけは
女性の典型的な話し方のはじまりです。
「今日夕飯どうする?」は
本当はもう妻の中(女性の脳の中)では決まっています。
本当は夫の意見など聞いてはいないのです。
だから夫は何も答えてはいけないのです。
妻の問いかけへの正しい夫の返事の仕方は、
「君に任せるけど、もしまだ決まってないなら
何か買ってきてもいいし、外食でもいいよ。」
この言葉なのでは…と思います。
最初の問いの言葉の心理は無意識ではあるものの
「もう今日の夕飯考えたくないなー。なんか疲れちゃったし、
でも…何にしたらいいか分らないし…あーもう夕方になっちゃったし…。」
こんな不満感が隠されているので
夫にはこの感覚や気持ちを先読みして欲しいのです。
でも夫(男性)にここまで求めても
わかるはずはほぼ無いですし。
わかる夫(男性)がいるとしたら
その人は女性脳の部分が多い場合が多いのです。
妻(女性)もその本質に気づき
時に会話全体の流れを
思い返してみるといいのではないでしょうか。
例えば、
私は何を夫に期待し、どう答えてほしいのか…?
を自問自答して再認識した上で
次回からは、最初から素直に単刀直入に
「今日の夕飯は疲れちゃって考えられないから
外食にします!」と言ってみる…
とかに変えてみてはどうですか?
私達女性特有な思考のメカニズムは
男性からすると理解できないことが多いのも事実ですから
はっきりわかりやすく伝えた方が
もしかしたら思いがけない素敵な夕食になるかもしれません。
いかがでしょうか?
2022年05月10日
デートDV〈子どもの性暴力について〉
最近読んだ朝日新聞の記事を参考に
子どもの性暴力について書かせていただきます。
《2016年に認定NPO法人が行った全国調査によると、
交際経験のある中学生、高校生、大学生1329人のうち
39%が被害に遭ったことがあると答えた》とあります。
デートDVとは性暴力、身体的暴力、行動の制限、
精神的暴力、デート代を払わないなどの経済的暴力などのことで、
《10代のカップルの3組に1組でデートDVが起きている》
と言われているそうです。
ここ横浜心理ケアセンターでも
思春期の女の子の性暴力や性の悩みについて
相談に来る人達が増えつつあります。
ここに相談にくる未成年の子ども達は、
まず母親に連れてきてもらう事がほとんどですが、
カウンセリングは母親とは別で、私と2人で行いますが、
母親には心配させたくないという思いや
恥ずかしいからだったり、怒られるから、
父親に言われたら嫌だから…などの理由から
母親に本音で話せていないことが数多くあります。
第三者のカウンセラーだから
話せることもあるのだと感じています。
その中で
彼女達の性暴力についての苦しみ、
後悔、恐怖などの心の叫びがあります。
「最初は好きだと言ってくれて、私もそのときは好きだったから」
「つらい時、優しい言葉をかけてくれたから」
「『好きだからいいだろ!?』と言われて断れなかったから」
「断ったら嫌われてしまうと思って、別れるのはつらかったから」
「避妊してくれるって言ったのに無理矢理出された」
「断ることが怖くて嫌だと言えなかった」
「膣外に出すから大丈夫だよと言われた」
「断れなかった自分が悪いと思うし、後悔してもしきれない」
「自分がバカだったと思う」
「あんな男にされてしまった私の体は汚れてしまっていて、自分が醜いと思う」
「突然の事で何が起きていたのか分らなくて、ただひたすら怖いし、悲しい」
「生きていることが苦しい」
「男の人が怖くてしかたがない」
「相手を訴えたいけど、その後何をされるか怖いからできない」
《様々な性暴力の被害者の言葉があるのが事実ですが
日本では学習指導要領で人の受精に至る過程や
妊娠の経過は取り扱わないと定められています。》
また、海外と比べると
性教育が不十分である事を問題視されていますが
ここに来る女の子達もまた
母親でさえも避妊器具についてや
排卵日について、アフターピルの存在など
知らないことが多いのです。
私たち大人は子どもを
加害者にも被害者にもさせないためには
性的な問題についてタブー視せずに
小さい時から、体の大切な部分(プライベートパーツ)の
ルールや同意についての意味、中絶のリスク、中絶の権利、予防など
丁寧に話し合うことができる親子の関係性が
何よりも大切である気が致します。
また、大人であっても
もう一度、
性について
子どものためにも学ぶ必要がある気が致します。
ただ、現実的に性的な話を
子どもと話し合うことが難しいと思われる場合は
第三者のカウンセラーからの説明が
助けになる場合も数多くあります。
一度、子ども達の性暴力の現実から目を背けずに
知っていただけたらと思っております。
よろしくお願い致します。
プロフィール
2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。
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