2022年06月アーカイブ
2022年06月21日
びわ
この時期
必ず食べたくなる果物に〈びわ〉があります。
すっきりとした繊細な優しい甘さにうっとりします。
今年は特に高かったですが
自分へのご褒美として買いました。
そして今日
ある方のお庭にびわの木があり
毎年びわがなるという
羨ましい限りのお話を聞きました。
さっそく
許可を得てびわの木のお写真を
撮らせていただきました。
その方のお父様が丁寧に大切に
育てていらっしゃるということも聞き
ふと、昔子どもの頃に聞いていた
動揺〈びわ〉の曲を思い出し口ずさんでみました。
「びわはやさしい木の実だから
抱っこしあってうれている
うすい虹あるロバさんの
お耳みたいな葉のかげに」
作詞 まど みちお
私はびわの木を見たことが
お恥ずかしながらはじめてでしたので
見せて下さった写真を見て
動揺のうたのように
「ロバさんのお耳みたいな葉のかげに
抱っこしあってうれている」
柔らかなおれんじ色のかわいいびわを見て
とても優しい気持ちになれました。
そして静かな豊かな自然の風を
想像して感じることができました。
嬉しいひとときとなりました。
P.S. そしてお写真の投稿を許可して下さいまして
ありがとうございました。
2022年06月15日
再会の日
その日、はじめて
父(88才)はひ孫と対面しました。
父は長い間その子をじっと静かに見つめ
抱き続けていました。
遠い遠い昔
それは私が5才の頃
生れて退院間際の私の弟が
医療ミスであっという間に亡くなりました。
5才の私が祖父母に連れられて
病院を訪れた時には
小さな小さな弟は
小さなお棺の中に白いお花や
オモチャの車などと一緒に眠っていました。
あの時の父と母の姿と弟の姿は
私の記憶の中では
ぼんやりとしたベールに包まれながらも
決して忘れられない
悲しすぎる残酷な空間でした。
あれから何十年もの時が過ぎ
父はやっとやっと
生まれ変わりのような新しい男の子の尊い命と
出会えたのでした。
父は、自分の我が子を見るように
そして我が子が二世代の時を超えて
生れ変わって訪れてきたように
ひ孫を大切に大切に
抱き続けて見つめ続けていました。
父の静かな穏やかな表情は
泣いているようでも
笑みを浮かべているようでもありました。
そして父はやっと一言、母に向かって言いました。
「ママ、これからだよ…。」
その日、私はたくさんの涙で
清められました。
2022年06月07日
結婚しない前提での恋愛について
先日、TVドラマで
「結婚しない前提でお付き合いして下さいませんか?」
と男性が告白するシーンがあり
今の若い世代の生き方に興味深く考えさせられました。
そしてここでの最近の様々なカップルカウンセリングについても
改めて思い返しましたのでいくつかの事例をまとめて書き出してみました。
・結婚しないまま、同棲を続けていることへの不安、不満を感じてしまう。
・結婚をする気のない彼と別れることができないのはダメなのか?
・付き合う=結婚前提ではない人と一緒にいるべきか?
・結婚となると考えられない相手だけど
今が楽しいならいいかなと思うのは浅はかなのか?
・結婚はしないけれど恋愛はしたい人の心理はどんななのか…?
この様な様々なご相談がある中で
それでは結婚とは何なのでしょう?
結婚の目的とは何なのでしょうか?
哲学者のソクラテスは
「結婚は誰にとってもいいこと」と言っています。
良い人と結婚すれば幸せになり
結婚後、相性が合わない人だと気付いたとしても自分が人として成長できる
という意味なのではと言われていますが
哲学者のソクラテスの本音は分かってはいません。
結婚をするかしないかの一番のいい答えは
誰にも言えないことだと思います。
ただ、
〈結婚しない前提でも愛している〉
〈結婚しなくても付き合いたい〉
と自己責任の中で堂々と
人に惑わされたり、世間体などのプレッシャーを感じることなく
好きな人と幸せになりたいという
シンプルな考え方があってもいいと思います。
今の日本の社会では「結婚」という意味が
「婚活」なども含めて
犠牲や義務になってきているように思います。
自分の人生を自分らしくもっと自由に
結婚という形にとらわれることなく自由に選ぶことができたら
今の若い人たちの幸福度がもう少し高まるかもしれないと
カップルカウンセリングをしていて
最近、改めて感じたことでした。
プロフィール
2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。
月別アーカイブ
- 2024年10月
- 2024年9月
- 2024年8月
- 2024年7月
- 2024年6月
- 2024年5月
- 2024年4月
- 2024年3月
- 2024年1月
- 2023年12月
- 2023年11月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年8月
- 2023年7月
- 2023年6月
- 2023年5月
- 2023年4月
- 2023年3月
- 2023年2月
- 2023年1月
- 2022年12月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年9月
- 2022年8月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年4月
- 2022年3月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年6月
- 2021年5月
- 2021年4月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年6月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年3月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月
- 2019年1月
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年10月
- 2018年9月
- 2018年8月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年5月
- 2018年4月
- 2018年3月
- 2018年2月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年10月
- 2017年9月
- 2017年8月
- 2017年7月
- 2017年6月
- 2017年5月
- 2017年4月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2017年1月
- 2016年12月
- 2016年11月
- 2016年10月
- 2016年9月
- 2016年8月
- 2016年7月
- 2016年6月
- 2016年5月
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年2月
- 2016年1月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年10月
- 2015年9月
- 2015年8月
- 2015年7月
- 2015年5月
- 2015年4月
- 2015年3月
- 2015年2月
- 2015年1月
- 2014年12月
- 2014年11月
- 2014年9月
- 2014年8月
- 2014年7月
- 2014年6月
- 2014年5月
- 2014年4月
- 2014年3月
- 2014年2月
- 2014年1月
- 2013年9月
- 2013年8月
- 2013年6月
- 2013年5月
- 2013年4月
- 2013年3月
- 2013年2月
- 2013年1月
- 2012年12月
- 2012年8月
- 2012年6月
- 2012年5月
- 2012年4月
- 2012年2月
- 2012年1月
- 2011年12月
- 2011年11月
- 2011年9月
- 2011年8月
- 2011年7月
- 2011年6月
- 2011年5月
- 2011年4月
- 2011年3月
- 2011年2月
- 2011年1月
- 2010年12月
- 2010年10月
- 2010年9月
- 2010年8月
- 2010年7月
- 2010年6月
- 2010年5月
- 2010年4月
- 2010年3月
- 2010年2月
- 2010年1月
- 2009年12月
- 2009年11月
- 2009年10月
- 2009年9月
- 2009年8月
- 2009年7月
- 2009年6月
- 2009年5月
- 2009年4月
- 2009年3月
- 2009年2月
- 2009年1月
- 2008年12月
- 2008年11月
- 2008年10月
- 2008年9月
- 2008年8月
- 2008年7月
- 2008年6月
- 2008年5月
- 2008年4月
- 2008年3月
- 2008年2月
- 2008年1月
- 2007年12月
- 2007年11月
- 2007年10月
- 2007年9月
- 2007年8月
- 2007年7月
- 2007年6月
- 2007年5月
- 2007年4月
- 2007年3月
- 2007年2月
- 2007年1月
- 2006年12月
- 2006年11月
- 2006年10月
- 2006年9月
- 2006年8月
- 2006年7月
- 2006年6月