2019年09月アーカイブ

2019年09月10日

困った子

ここ1~2年で
お子さんのことで相談に来る
お母さまが増えてきています。

集団生活が苦手な子
クラスの中で友達となじめない子
問題をすぐ起こし
先生に怒られてばかりいる子
忘れ物をいつもする子
何度注意しても
また同じ繰り返しをしてしまう子
感情のコントロールができず
暴れてしまう子
勉強が嫌いで
好きなゲームばかりしている子
つまり、とにかく育てにくい子・・・

そういった子どもは
学校の先生からも
親からも
本当に「困った子」で
どうしたら他の子のように
「ふつう」になれるのかと
親御さまたちは悩んで
ここにいらっしゃいます。

そういったお子さんをお持ちの
親御さんには
一度来ていただいて
お話をお伺いするのですが、
その後、
お子さんとだけのカウンセリングも
致しております。(小学生~)

この子は人と話をすることができないとか、
人の話を聞けないと
親御さんからは聞いていても
いざ、カウンセリングルームに入ると
たくさんのことを
親のいないところで
話してくれたりします。
学校の先生が
ひいきばかりしているとか、
○○ちゃんが自分勝手で
すぐ目立ちたがるから
ムカつくとか、
勉強をしないとゲームをさせてくれないから
勉強が嫌いとか、
弟は遊んでいるのに
僕だけ宿題をしないといけないとか、
友だちはみんな○○を持っているのに
成績が悪いから
買ってもらえないとか、
もっともっとたくさんのことを
話してくれます。

そして、本当はこの子たちも
「困っている」のだと
感じることがよくあります。
子どもの「困っている」ことに
親はどうしても目を向けることができず
先生や親の「困っていること」が
優先され、
本当に「困っている」子どもの心の部分を
見落としてしまいがちです。
子どもの今「困っている」ことに
子どもの立場になって
もう少し寄り添っていくための方法を
カウンセリングでは
お伝えしていきたいと思っています。
そうすると不思議と
夫婦間で「困っている」ことが
浮上してきたりします。
本当は親も当たり前に
「困っている」のです。
困っていることを
ネガティブではなく
もう少しお互い共感して、
接し合えればいいのですが・・・

親も子どもも
当たり前に、ふつうに困っている。
これはある意味
「ふつう」のことなのだと
感じています。

投稿者 椎名 あつ子 : 12:23 

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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