2009年07月アーカイブ
2009年07月29日
my way
ジプシーの歌う、
スペイン語の「my way」を聴いた。
排他的で少し悲しく、
そして力強いジプシーの声。
底辺の貧しい生活の中で叫び続ける
悲しく苦しい人生。
確かに、昔、
スペインで出会った
ジプシーの子どもたちは、
フラメンコを踊り、
行き交う人から
小銭をもらいながらも、
笑っていた。
そしていつか、
立派な大人のジプシーと
なっていくのだろう。
子どもの頃から、
大人になってもずっと、
ジプシーの生活は変わらない。
これが、運命。
彼らのmy wayは、
オー ライラ ライ
オー ライラ ライ
と、楽しく歌って終わる。
そして、フランク・シナトラの
my wayを聴く。
優雅で落ち着いていて、優しくて、
大きな大きな人生を考えさせられる。
ジプシーとシナトラのmy way。
同じ歌なのに、
こんなにも違う何かに、
心が騒ぐ。
私は、ジプシーでもなければ、
フランク・シナトラのように
有名にもなれないけれど、
私のmywayは普通で、ささやかで、
でも、これからの続く道。
私の、小さいけれど一生懸命な生き方が、
私なりの、my way。
今週末は、浜辺で、
仲間たちとBBQの予定。
これも、私のmy wayのひとこま。
だから私は、人生は楽しむことと
決めている。
2009年07月24日
日食
おとといは、いろんなことが、
立て続けにあった一日だった。
まず、冷蔵庫が壊れ、
無言電話が夜中に入っていたり、
誰からか分からないメールがあったり、
犬が部屋に閉じこもっていたり、
すべてが変だと感じる一日だった。
つまり、おとといは日食。
太陽と月が交わる日。
動物が変な行動をとると
聞いていたけれど、
それにしても、
車は、変な音を突然立てたりと、
自然の力っておそろしい。
この時期は、人間の精神も
不安定になる時のようだ。
私はこういう日は、
イヤな影響を受けたくなくて、
スタッフと一緒に買い物に出かけた。
久しぶりに思い切り買い物をした。
すっきりした後、気付いてみたら、
買ったものは、
めずらしい海外の食材、
アウトドア用品、
そして観葉植物など、
すべて日用品だった。
服やアクセサリーなど
全く興味がなくなっていて、
日用品を買い占めることが、
とにかく楽しかった。
海外のめずらしい食料品を使って、
早く料理を作りたくて、
ウズウズしている。
帰ったのは、深夜になっていて、
気付いたら、日食も終わり、
自分もすっきりしていた。
2009年07月22日
信念とこだわり
芸術家の友達が、
自分の作品紹介のイベントについて、
ふり返っていろいろと話してくれた。
自分では、お金も時間もかけ、
よくできたと思っていたのに、
意外と、まわりの評価は、
一番大切な最後のフィナーレに対して
低かったらしい。
一緒にいたアートディレクターの人が、
最後のフィナーレの演出について、
こうすればよかったのではないかと
意見をしていた。
芸術家の彼は、
何度もうなずきながら、
自分の固執していた考えから抜け出せず、
最後まで、そこに疑問を持てなかったことを、
素直に反省していた。
自分の中に、
信念とぶれない生き方があることは、
とても大切なことだけど、
執着やこだわりともいう
固執した考え方は、
時に、自己満足となっていってしまう。
そんな葛藤を話していた。
確かに、執着や固執した考えは、
いつのまにか自分の中で妄想となり、
そしてそれは、
人への不信、人への批判と
進んでいってしまうことがあることに、
私もカウンセリングの中で
感じていることを思い出した。
信念とこだわり。
この2つの言葉の違いを考えていくうちに、
眠れない夜となった。
この2つのバランスが、とにかく難しい。
本当に悩むテーマとなった。
2009年07月16日
海・その愛
音楽でいうとボサノバ。
季節でいうと夏。
夏とボサノバは、
なんとも絶妙な調和だと思っている。
先週末の三浦の海は、
久しぶりに新鮮で、
ショッキングな時間だった。
灼熱の太陽とは程遠いけれど、
初夏の陽ざしは、
それでも十分、私の全身を短時間で
まっ赤に染めた。
小さなヨットでの海への旅は、
時々、風が止まり、そして舞い、
複雑すぎて、
ヨットは走ることをあきらめ、
私を海の上へ放置した。
夕方になり、風が冷たくなり、
波で濡れた体は、急に冷え始めた。
私は、もう一度、
風邪をひくこととなる。
つまり、風邪をこじらせた。
それでも夏は、じっとしていられない。
早く感じたい。
たくさん感じたい。
風邪などきっと、
初夏の風と一緒に
吹き飛ぶと信じている。
私の夏、そして、私の海。
加山雄三の「海・その愛」の
男と俺の部分を、
すべて、女と私に変えた替え歌こそ、
私流ボサノバ
そして、私の人生。
「海よ 俺の海よ
大きなその愛よ
男の想いを
その胸に抱きとめて
あしたの希望を
俺たちに くれるのだ」
大好きな海との時間。
待っててね。
私はそこに行くから。
これこそ、自由な時。
(加山雄三「海・その愛」より一部引用)
2009年07月13日
ビリヤード
「まるで、人生みたいね」
女友達が、
ウォッカトニックを飲みながら、
真剣にビリヤードをしている
男の人たちを見て、
つぶやいた。
ビリヤードの穴の中に
1つの球を入れるつもりで
計算しつくして打ったのに、
入ってはいけない白い球も
一緒に穴の中に落ちてしまった瞬間だった。
「一緒に転がり落ちてしまうときが
あるのよね」
私もつぶやいた。
角度や、流れや、
すべてを数学的に計算し、
しかも経験豊かなハスラーでさえ、
あやまちをおかす。
守るべき自分も、
一緒に落ちてしまう。
それは、一瞬のあやまち。
そして、それは一瞬の油断。
まさに、人生かもしれない。
いつもはしゃいでいて明るい彼女は、
今日は静かで、
そして少し悲しげだった。
何があったのかは、
相手がいうまで聞かないという
大人の女のルールの中で、
彼女のひとことは、心にひびいた。
何かがあったのだろう、きっと。
シンデレラタイムの12時が過ぎて、
現実に戻りつつ、
帰り際にハグをした。
「女同士、お互いがんばろうね」
彼女をもっと好きになった夜だった。
プロフィール
2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。
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