2017年05月アーカイブ

2017年05月30日

子どものカウンセリング

今日は、子ども(親子)の
カウンセリングについて
書かせていただきます。

夫婦のカウンセリングが
日々増えている中、
子どものカウンセリングも
非常に多くなっています。

幼稚園児(保育園児)の
主なお悩みの内容は、
夜尿、チック症状、
集団生活になじめず
一人でポツンと遊んでいる、
お友達に暴力をふるってしまう、
発達障がい傾向があるのでは?
といったご相談が多くあります。

また、小学生、中学生は、
学校内でのいじめ、
友だち間のトラブル、
不登校、虚言、盗み、
体の不調(腹痛、頭痛、
朝起きれないなど)、
勉強についていけない、
発達障がい傾向
などがあります。

高校生になると、
進路の悩み、
親子間のトラブル、
不登校、家出、など
問題も大きくなってきています。
ここ横浜心理ケアセンターでは、
小さいお子さんには
ご両親(または片方)が同席の中での
カウンセリングが中心となり、
小学生になりますと、
ある程度カウンセラーの質問にも
答えられるようになるため、
お子さんとのカウンセリングを長めにして
残りのお時間を
ご両親(もしくは片方)さまと
行っており、
今後の改善に向けて
お話しをさせていただいております。

子どもは、
どんなに普段元気に見えていても、
小さな胸の中に
先生にもお友達にも親にも言えないで
苦しんでいることが
よくあります。
その抑えた感情は、ストレスとなり、
様々なくせや体の不調、
暴力、虚言や盗みなどの
行動に出ていることもあります。

本来、優しくて、無邪気な
子どもらしい感覚があるはずが、
親のストレスの影響を
受けていたり、
その子に合っていないしつけのやり方であったり、
家庭環境であったり、
他の子どもと比べてしまったり、
感情のままに怒っていたり、
親御さんの教育の在り方に
原因がある場合も
見受けられます。

子どもの数が減っている
今の社会の中では、子どもたちは、
私たちの財産でもあります。
子どもが子どもらしく
成長していくためにも、
私たち大人が
守っていくべき形があります。

子どもは子どもの
価値観や性格を持っているので
親が上から押さえつけるやり方で
しつけをしても、
それはいつの日か
爆発を起こさせてしまう事となります。
ご両親が子どもに
どうやって伝えていけばいいのか
わからなくなっている場合もあると思います。
このままの状態を放っておくのではなく、
ご両親がカウンセラーに責められるに違いないから
行きたくないと思うのではなく、
一度勇気を持って
子どもの将来のために
お話しをしにいらっしゃいませんか。
解決方法は、たくさんあります。
カウンセリングは、
誰かを責めるためのものではなく、
一歩進むためのものでもあります。
子どもの笑顔を取り戻すのは
まずは、ご両親であるのだと
思っています。

※子どものカウンセリングについては→こちらをご覧ください。

投稿者 椎名 あつ子 : 14:05 

2017年05月18日

夫婦カウンセリングにおけるコミュニケーションの問題

毎日、たくさんの夫婦のカウンセリングを
行っている中で
よくある問題について
書かせて頂きます。

ここ横浜心理ケアセンターでは、
他のカウンセリングルームでは
なかなか行われていない
夫婦同席のカウンセリングも
やっております。

初回は、みなさん90分を
最低時間としてとっていただく中、
この90分を
奥さま30分、御主人さま30分、
そして同席30分という形に
することができます。
お一人様30分が短いと感じられる方の場合、
トータル120分で行うことも
可能です。
(料金は別となります)

2回目以降は、
夫婦別々に何度か行ってから
同席のカウンセリングを
勧めさせて頂いております。
(もちろん、
 同席主体でも大丈夫です)

なぜ、夫婦別々に行ってから
同席の形をとることを勧めるのかと言いますと、
まず最初に別々に行う理由としては、
その人の言い分をきちんと聞くことが
その人自身を私がよりよく知る意味で
大切となっていきます。
そして、お二人の性格を理解した上で、
同席していただいております。

つまり、それぞれの言い分を
カウンセラーである私が聞いておりますと、
やはり片方だけの意見だけだと
価値観や性格の違いで、
そういった意味で言ったのではないのに・・・
といった言葉の表現や言い回しにより
相手の捉え方が大きくずれている場合が
本当に多いと感じるからです。

片方だけの話で
カウンセラーがその人に共感してしまうと
客観的な判断や、
カウンセラーとして平等な立場が
あやうくなっていきます。

夫からのことばで妻が傷ついている場合、
すぐにこれはモラルハラスメントであると
思いがちで、
カウンセラー側も
夫は加害者で妻は被害者といった
感覚で見てしまうことになります。

これは、プロのカウンセラーとしては
危険な状況となります。
つまり、間に入ったカウンセラーが
夫婦をもっと敵同士といった感覚に
させてしまう場合があるからです。

先日来たご主人は、
論理的に筋道を立てて話す性格で
その言い方が妻から見ると
冷たく指摘され、いつも上から
権威的に否定されているように
感じてしまっていました。

しかし、ご主人からの話を聞くと、
きちんと理由を言って
論理的に説明する方が
わかりやすいし
理解されやすいと思っていたと
いうこともありました。

しかし、ご主人が論理的に
説明すればするほど、
妻は、押さえつけられていて
苦しめられているという感覚でしか思えず
傷ついていたのです。

何度か別々のカウンセリングをして、
お互いの言い分をよく聞いてから
お二人同席のカウンセリングを行いました。
その時、私カウンセラーの仕事は、
感情が平行線になってしまっていて
伝わりにくくなっているお二人の
通訳係ということになります。

奥さんはこんなにも傷ついて苦しんで
悩んでいるのだという状況を
ご主人に説明し、
○○してほしいと考えていることを
伝えていきます。
また、ご主人はこういった気持ちで
本当は伝えたかったようですと
奥さんに伝えていきます。

最初は不信感と疑いの感覚を持って
お互いはいるのですが、
少しずつ、
お互いの性格の違いからくる
捉え方の感覚の違いということに
気づくようになります。

気づくことができるようになると、
徐々に
もっと知って理解してみようという
気持ちも生まれてきます。

そうして、お互いの価値観や
性格を受け入れられて
絆が深まっていきます。
こういったご夫婦は、
今までに何千組もいらっしゃいます。

変わっていくご夫婦は、
柔らかな表情となり
そこにはお互いで乗り越えられたという
信頼感が芽生えていきます。

もう無理かも・・・
と思われているお二人へ。

まだ、本当は終わりではないのかもしれません。
一度、勇気を持って
カウンセリングの扉を
叩いていらっしゃいませんか。

夫婦のカウンセリングについてはこちらです。

投稿者 椎名 あつ子 : 16:06 

2017年05月09日

Marrakech(マラケッシュ)への旅

ゴールデンウィークは
長いお休みをいただいており、
今日から仕事となりました。
休みの間、
メールやお問い合わせの
ご連絡への返信が遅れていて、
ご迷惑をおかけ致しました。

今回は、長年の夢であった
モロッコのマラケッシュという街に
滞在してきました。
私は昔から年に1~2度は
海外に行って
心のリフレッシュをしています。

毎日、たくさんの人の
悩みや相談を受けている中、
自分の価値観や
とらわれている考え方や常識を
一度リセットする意味があり、
私にとっては大切な時間でもあります。

マラケッシュは、
北アフリカのモロッコの中でも、
非日常的でイスラム教でありながら
ほとんどがフランス語であるといった
生活があります。
何世紀も前からの建物と
迷路のように入り組んだスーク(市場)の中に
たくさんの小さなお店があります。
一度その迷路に入ったら
なかなか出られないような
複雑な街でもあります。

アフリカらしい強い日差し、
迷路、フランス語、
そして1日5回
街中に鳴り響くアザーン(コーラン)、
それは、今までに行ったことのない
幻想的で、時間が止まっているかのような
感覚に陥る環境でもありました。

今回感じたことは、
昔、フランスの植民地であったモロッコは、
イスラム教を守りながらも
フランスの文化を大切にしており、
アラブとフランスの
2つの共存を守り続けていること、
この柔軟さは見習いたいと思いました。

そして、入り組んだ迷路について。
迷路は迷ってしまったと思うと
本当に恐怖でもあり
不安でもありますが、
この迷路を楽しむ気持ちで、
ゆったりと、だらだらと歩いていると、
たくさんの発見があり、
そしてそのうち必ず、
出口が見つかるのだということでした。
これは、今回の旅の大きな学びでもありました。

人生は、迷うことでもありますし、
時に、生きていると、
どこに行けばいいのか
どこに向かっているのか
わからなくなるときもありますが、
そんな時ほど、
落ち着いて
今の現状を受け入れて
焦らず
それでも歩いていけば、
素敵な掘り出し物と一緒に
出口が見つかったりするのだと
教えられました。
日本からは、
パリ経由でトランジットの時間も入れると
15時間以上はかかる街ですが、
そこには、ヨーロッパでもアフリカでもない、
全く違った世界がありました。

人々は、貧しいながらも、
アラーの神に与えられた人生を大切に、
そして堂々と生きているように見えました。
それは、日本人にはない、
優雅さであり、美しい気品でもあるように
感じました。

人と比べたり、
人の評価を気にしたり、
将来の不安に悩んだり、
「ふつう」であることを意識したり・・・
たくさんのことで日々追われている
私たちの日常が、
彼らたちにとっては非日常である
ということでした。

そして、スークで値段の交渉をして
買い物をするときも
その交渉は騙されているからというより
楽しんで交渉する気持ちが
お互いの信頼関係となり、
結果いい思い出ともなりました。

今回、旅をするにあたり、
A型肝炎や、破傷風の予防注射をしたり、
たくさんの薬を持って行ったり
緊張はしたのですが、
帰ってきてみて、
またあの街に行きたいと
心から思えました。

いい街であり
いい経験ができました。

A bientot!
Marrakech!

投稿者 椎名 あつ子 : 17:59 

2017年05月02日

心理検査について

ここ横浜心理ケアセンターでは
精神科の病院でも行っている
ロールシャッハ、SCT(文章完成法テスト)、
S-HTP(描画)といった
専門的な心理検査を受けることができます。
(初回カウンセリングでは、
エゴグラム、自己診断テストを
料金内で行っております。)

この検査では、人によって様々ですが、
たとえば、
過去から引きずっている思い、
親から受けた様々な影響、
その方の本来の潜在的な意識、
越えていくべき今後の課題など
細かな心理の状態を
心理検査を受けることで
自分をよりよく知ることもできます。

お時間としては、当日2時間程かかりますが、
その後、たくさんの情報を客観的に分析し、
それぞれのテストの結果と総合所見を
きちんとした報告書として
出させていただいております。

心理検査は、精神科などに通っていない方でも、
また、病気や病的な物を抱えていない方でも、
どなたさまも受けることができます。
もちろん、病気を抱えていらっしゃる方にとっては、
病気を早く落ち着かせるために
物の見方、考え方の傾向を知り、
変えていく手がかりともなりますし、
就職や結婚などのステップに進むために
自分をよりよく知る手がかりともなります。
また、夫婦関係の修復のために
ご夫婦でお受けになって
お互いをもっとよりよく知る方法ともなります。

ここ横浜心理ケアセンターでは、
2人の心理検査のプロがおりますので、
火曜、木曜、土曜(月2回)のご予約をお受け致しております。
その結果についてのカウンセリングも
報告書の分析に基づいて
丁寧に行わせていただいております。

自分の生き方を
もう一度見つめるためにも、
自分ではなかなかはっきりとわからないでいる
性格をもっと知ってみませんか。
知るということは
怖いことでもありますけれど、
自分を大切にしていく一歩でもあると
私たちは考えています。
よろしくお願い致します。

投稿者 椎名 あつ子 : 12:43 

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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