2008年08月アーカイブ
2008年08月27日
横浜トリエンナーレ2008
横浜トリエンナーレ2008が、
近々開催される。
トリエンナーレは、イタリア語で、
「3年に一度」の意味らしい。
今回、3回目となるトリエンナーレは、
世界のアーティストが
港町横浜を舞台に、
現代アートの国際展として、
たくさんの作品が紹介される。
今回のテーマは、
「Time crevasse」。
時間の裂け目という意味だと思うが、
何ともアートらしい題名のテーマだと
感じている。
BankART Stsudio、赤レンガ倉庫、
三渓園、ランドマークプラザなど、
代表するスポットでも行われるらしく、
いつもの日常の生活の中で、
当たり前に見ている場所の空間で、
そして、いつもの日常の時間の流れの中で、
私たち市民は、
世界のアーティストたちの表現を
どう感じ、受け止めるのか、
何とも不思議な気持ちになりつつ、
楽しみにしている。
現代アートというと、
N.Y.でもパリでも、そして日本でも、
いつも私は、理解できない作品が多く、
自分だけ取り残された感覚に
おちいることが多かった。
ただ、アートとは自由で、
決してルールに基づいたものではないので、
自分の体や心全体で何を感じ取るかが、
大切なのだということも分かっている。
今回のトリエンナーレを、私は、
取り残された感覚を持たず、
自由に、私なりに楽しめることを
期待している。
9月13日~11月30日までの期間、
どこかで時間の裂け目を
体験しようと思っている。
2008年08月25日
秋の気配
日本中が熱く燃えた
オリンピックも終わり、
気が狂いそうな夏は
あっという間にどこかに消え去り、
そして、三浦では小雨の中、
今年の夏、最後の花火が上がった。
夏の終わりは、毎年、
突然やってきて、
秋がそっと訪れる。
もうそこまで、秋の風は来ている。
食料品のスーパーには、
栗やさつまいもや松たけが並びはじめ、
秋を主張しはじめている。
私も、長かった夏の疲れを
きちんとリセットして、
自分に何かまたプラスしたい気分になるよう、
気持ちを修正したいと思う。
終わろうとしている夏を忘れて、
これから訪れる物を大切に、
両手を広げてきちんと受け止めよう。
美しい秋は、きっと、
今年も美しいはずだから。
2008年08月22日
働く女性について
働く女性の社会での位置について
考えさせられることがあった。
20代後半から30代の女性で、
専門職で仕事を継続していく
人生を選んでがんばっている人たちも、
カウンセリングを受けにくることが
最近多い。
彼女たちは、自分の足できちんと立って、
生活の基盤を作りつつある。
しかし、仕事場では、
仕事以外に、彼女たちに
女性としてのあり方を求め、
イライラしたり、
ちょっと強い意見を主張したりすると、
「結婚もしないで働いているから、
余裕がない」
「子どもがいないから…」
などといった偏見で見られ始め、
プライベートな状態まで
詮索され始めているケースが多い。
男女平等といわれても、
女性が働くことがめずらしくない社会が
できあがっていても、
社会全体の働く女性への厳しい目は、
ますます強くなっている気がする。
それは、同性の女性からも、
そういった女性は敵視されていたりもする。
彼女たちの、持って行き場のない
不本意な状況に対する怒りは、
時に、あきらめや絶望へと変化し、
不安定な状態へと
心が壊れ始めてしまう。
女性が女性らしくあるという意味は、
本来、どういうことなのか。
私自身、働く女性のひとりとして
見つめなおし、
これからの自分のあり方を、
もう一度考えてみたいと思う。
男性から見た働く女性、そして、
女性から見た働く女性について、
私たち働く女性は、
その現実を謙虚に受け止めつつ、
人の意見に惑わされてない信念を
持ち続けたいと思う。
2008年08月19日
サンクチュアリー
お盆休みの最後の日曜日、
台風が来るといわれ心配していたが、
かえって、過ごしやすい日、
三浦の家の引越しが終わった。
気付くと、とても
短時間だったようだけれど、
この日までの様々な出来事を考えると、
私にとっては、
長い長い時間だった。
夕方遅く、荷物が片付き、
ほっとして窓を全開にして、
バルコニーで一人座って
空を見上げた。
藍色の空が、美しかった。
部屋を通り抜ける風を感じ、
風に道があると知った。
遠くの方に、江ノ島の町の
キラキラとした光が輝いていた。
この部屋で、5年後、10年後の私は、
どんな生活をしているのだろうと、
ふと考えたりしていた。
この部屋を訪れるときは、
これから先、いつも穏やかで、
時間を忘れて過ごせる自分でいたいと
心から思った。
あんなこと、こんなこと、
そんな生活のしがらみをすべて忘れて、
誰のためでもなく、
自分のための時間を持ちたいと思った。
ここは、私のサンクチュアリー。
聖域と名付けよう。
現実の生活のどんなことも
耐えられる気がした。
サンクチュアリー、
素敵な名前だと感じている。
2008年08月16日
柔軟性
10日以上入院していたココちゃんが、
退院して、我が家に帰ってきた。
抜糸の終わっていない彼女は、
体中、包帯のままだったけれど、
元気にしっぽを振っていた。
長い間、別々にされて、
家で待ち続けいていたベコちゃんは、
クンクンいって、再会を喜んでいた。
2匹の犬は、いたわり合いながら、
ペロペロとなめあい、
言葉をかけあっているようだった。
人間からみると、短い命の犬にとって、
10日という時間は、何ヶ月にも値する。
2匹は、再び、お互いの関係性を
修復し始めている。
人間に決められた環境を
疑うこともなく、
自然に受け止めようとする柔軟性が、
何と私たちに欠けているのかと
考えさせられる。
2匹によって気付かされ、
反省することの多い日々が再び
始まろうとしている。
プロフィール
2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。
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