2022年12月アーカイブ

2022年12月28日

2022今年の終わりに

2022年も
もう少しで終わろうとしています。

2022年は
引き続きコロナの影響がある中でも
少しずつ規制の緩和で気持ちに余裕が
出てきたように思われますが、
円安、物価高などの生きづらい社会の中で
人々の心の中には深い悲しみや苦しみ
そして攻撃したくなる怒りなどが
どんどん蓄積されていて
その為たくさんの人の死や事件などが
多かった気がしております。

また、長引くロシアとウクライナの戦争も人ごとではなく
将来の恐怖を考えずにはいられない出来事であるように思います。

カタールでのワールドカップは
私にとっては30年前の「ドーハの悲劇」の時に
あの場所にいたことを思い出すことにもなり
(駐在員として住んでいました)
30年の月日の早さと人生の尊さなどを
切実に考えさせられ
今後の生き方についても
整理していくきっかけともなりました。

今年はプライベートでたくさんの変化の年でもあり
カウンセラーの前に一人の女性として、母親として、
戸惑ったり、悩んだり、喜んだり、
感謝したりの日々がたくさんありました。

来年は横浜心理ケアセンターも開室24年目になります。

お悩みの内容やクライアント様からの
求められる解決の方向性や
カウンセリングの意味も
時代と共に大きく変化しつつあります。

努力や試練という言葉は、もう嫌われはじめ
誰もが、今のリアルな生活の安定を
より早く手に入れることを望んでいます。

それはある意味「今を生きる」ことが全てであるという
気持ちの表れであるのかもしれません。

私も今を生きることの大切さを強く意識して
過去でも未来でもない
今を知るためのカウンセリングをもっと取り入れて
現代社会に合った生き方を探し
前に進む方向を導くお手伝いを
させていただきたいと思っております。

今年もたくさんの方々に支えられ
この1年を過ごすことができました。

たくさんの感謝と共に
皆さまが良いお年をお過ごしになりますよう
お祈り申し上げます。

今年1年、本当にありがとうございました。

投稿者 椎名 あつ子 : 19:10 

2022年12月13日

子どもの心理カウンセリングについて

今回は子どもの心理カウンセリングについて書いていきます。

ここ横浜心理ケアセンターには4.5才くらいのお子さまから
カウンセリングを受けていらっしゃいます。

小さなお子さまの場合は、アートセラピーやカラーセラピーなど
大きな画用紙に絵、線、形、色を描いて
言葉では表現しきれない心の中の部分を
心理的アプローチをしていく中で表現ができるように導いていきます。

小学生になると親御さんと離れて
カウンセラーと対話することができるようになります。
カウンセラーの問いに
今感じている不安感や淋しさ、虚しさ、恐怖感、
焦り、緊張、悲しみ、怒り、絶望感などを
その子、その子の表現のしかたで表しはじめます。

発達障害傾向を持っているお子さんであっても
時にカウンセラーが感心するほどの

特別な能力を知ることになったりもします。
そしてその能力を伸ばす方法を親御さんと一緒に考えていきます。

また、学校で「問題行動をする子」とレッテルを貼られてしまっていて
親子共々悩んで苦しんでいらっしゃる場合であっても
お子さまとゆっくりと「行動」について対話をしていく中で
「問題行動」を理解できるようになっていきます。

注意ばかりされたり、
怒られてばかりが日常的になっているために
何が問題なのかわからないままになっているお子さんも
たくさんいらっしゃるのです。

対話とは信頼して認め、尊重するコミュニケーションのこととなります。
お子さんたちは心を開く場所を求めています。
ですので、親御さん達が少しでも対話のしかたを学ばれて
パパ・ママカウンセラーを目指していただければと思っています。

そういった理由から子どもの心理カウンセリングの場合
親御様にもカウンセリングを受けていただくことをお勧めしております。
(強制ではありません)
きちんと親御様のお話を聴いていくことが
お子さまの現状の心の在り方を知ることにもなり
その結果、お子さまを守ることにもなっていきます。

ライフヒストリー(成育歴)は、
胎生期、出生、乳児期、幼児期、学童期における
お子さんの身体の変化について
また、家族の反応、感情、環境、生活習慣などを
お聞かせいただく場合は最小限の必要事項ともなります。

先日、文部科学省の調査で
不登校の小中学生は過去最多で
24万人であったことが分かりました。

コロナ禍でマスクにより表情が見えないことで
友達同士のトラブルが増えたり、
両親が在宅勤務が多くなったことも影響しているのか、
学校を休むことに罪悪感がなくなっているようです。

また、家でネット動画やゲームで時間を潰す子が増えたために
子ども同士、遊ぶことがなくなったため
友達との距離感が分からなくなっていることで
友達関係のこじれがイジメにつながっていることも
少なくはありません。

夫婦関係が子どもに影響を与えている場合も
よくある問題です。

今たくさんの子ども達は
生きづらく息苦しい生活をしています。

目には見えない子どもの心がSOSを出していないか
今一度、考えてみていただければと思っております。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

投稿者 椎名 あつ子 : 16:13 

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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