2019年12月アーカイブ

2019年12月28日

今年の終わりに

あと少しで
今年も幕を閉じます。

令和元年の年は
みなさまにとってどんな年でしたか。

私は、仕事では新しい出会いが
たくさんたくさんありました。

そしてその出会いによって
気持ちが落ち着いたり
気分を高めていただけたり
感謝させていただく事が
たくさんありました。

クライアント様たちとの出会いも様々で
大きな時代の流れも感じることが
多かったように思っております。

そして
たくさんの方々の
笑顔や安らぎの涙に
どれだけ癒されたことかと
振り返っております。

また、プライベートでは
新しい環境が訪れました。
望み待ち焦がれていた事が現実となり
信じることの意味を
改めて感じる年となりました。

来年、
ここ横浜心理ケアセンターは
20周年を迎えます。
20年という区切りの年を
もう一度最初の頃の
初心に戻って見つめながら
今までの形、
変わらない事を
守り続けていきながらも
変わりつつある時代の
流れに沿った
新しい試みをも挑戦して
ここ横浜心理ケアセンターが
たくさんの方のニーズに合わせて
いくことができるように
努力を惜しまない気持ちで
進んでいきたいと思っております。

今年も本当にありがとうございました。
心から、心からお礼を申し上げます。

本日にて本年最後となります。
来年は1/7(火)から開設致します。
来年も再びよろしくお願い致します。

みなさまにとって穏やかで
平安な年末年始でありますことを
お祈り申し上げます。

ありがとうございました。

投稿者 椎名 あつ子 : 14:01 

2019年12月24日

Christmasのプレゼント

クリスマスイブ。

今日の新聞に載っていたことば・・・
「人は生きている間、
 誰かに贈り物をしながら
 生きているのだと思う」
角野栄子

先日、
長いつきあいのあるピッツァのお店が
今月いっぱいで閉まることを知りました。
オーナーでもあるその方とは
20年来の友達関係でもあり
今回のことは
とてもショックでもありました。

ただ、体力的、年齢的に勝てず、
決心されたとのことでした。

最後となったピッツァを
焼いていただいた時、
その方の表情は、
いつもと変わらず素敵で、
堂々としていました。

最後のあいさつのことば・・・
「パーラー(ピッツァの道具)を置き、
 この劇場を閉幕致します。
 また、別のシーンでお逢いできますことを。」
               FINE

まるで、イタリア映画の最後のようでした。
私は長い間そのピッツェリアで
様々なドラマを観させていただいていたのだと
心から思いました。
もちろん、これが最後ではなく、
別のシーンで逢えることはわかってはいますが、
この最後のかっこよすぎるメッセージが
私へのプレゼントになりました。

Happy Merry Christmas!
そして
本当にステキなドラマを
ありがとうございました。

投稿者 椎名 あつ子 : 13:16 

2019年12月17日

子どもの思春期・反抗期の問題~子どもはSOSを発していませんか~

思春期とは
子どもが大人になっていくうえで
必ず通る時期です。

肉体的(性的にも)、精神的にも
自分というものに対して
認識していく時期でも
あります。

つまり、一体自分は何なのか、
どんな人間でありたいのかという
アイデンティティ(自我同一性)という
自己像を意識する時でもあります。
また同時に
自己像をつくりあげていくためには、
大人や親に対しても
客観的に冷静に見始め
自分の目標となる
大人・親として
ふさわしいのかといった
判断を持ち始めます。

そのために、子どもの中で
不条理であったり
矛盾があると感じたときに
反抗期特有な言動が
生まれてくるわけです。

親はこういった
子どもの成長過程における
システムの上での
反抗期の時を
ただ親の言うことを聞かない子
先生の言うことを聞かない子として
決めつけてしまっている場合が
多いように感じています。
反抗は、大切な子どもの
自己主張の時期なのです。

ただ最近は
アイデンティティ欠如という
子どもたちが増えてきていて
「自分が一体何者であるか」
ということがつかめないために
自分の存在価値や
自分の居場所が
はっきりせずに
無気力になっている子どもたちが
カウンセリングでも増えてきています。

そういった子たちは
親の価値観や
社会の認めること
周りに合わせていくことなどを
受け入れすぎてしまい、
自我がなかったり
依存的であったり
目的がなかったり
自分で何かしようとする
エネルギー低下であったりします。

そういった子どもたちは、
真面目で、責任感もあり、
勉強も努力している子が多く、
学校でも、友達関係でも、
優しくいい子です。

それなのに、
学校や社会といった集団の中での
人間関係に
疲れてしまっています。
自分はどうでもいいと思っていて、
何のために生きているのかさえも
わからなくなり
苦しんでいます。

こういった状況は
病気ではありませんが、
気力もなく、
楽しみも感じられなくなっていて、
心の中に
不安と焦りが
大きくなっていることが
多いように感じます。

ただの思春期だから
時期が来て
大人になっていけば大丈夫だから
様子をみようと思っている
親御さんも多いかもしれませんが、
もしかしたら
何かしらの
子どものSOSなのかもしれません。

もう一度
お子さんが本当は
SOSを発していないか・・・
ほんの少しこのブログを読んだ方は
考えてみて頂けたらと
思っております。

投稿者 椎名 あつ子 : 12:57 

2019年12月12日

子どものカウンセリング

ここ横浜心理ケアセンターでは
子どものカウンセリングは
幼稚園児~行っており、
一番多いので
小学校~中学校の子どもとなります。

小さなお子さんに対しては、
今の気持ちを
画用紙の上で
色で表現をしてもらいながら
お話を聴いたり
質問をしたりしていきます。
その繰り返しをしていくと、
最後にはその子らしい絵が生まれ、
その子の持っている
光の部分っと影の部分が
交ざり合って
1つの作品が
できあがっていくのです。
その子は、その子の世界で、
アーティストとなっていきます。

また、小学校ぐらいになっていくと、
親の前では言えないでいることも
少しずつ落ち着いて
話していくようになります。
話していくといっても、
質問に対しては
親や先生方が期待しているような
知りたい部分を
話してくれるという意味では
ありません。
その子が悲しいと思っていたり
苦しいと思っていたり、
逃げたいと思っていたりする気持ちを
吐き出してくれるということです。

ですから、例えば不登校の子どもに
「どうして学校に行けないの?」
といったような質問はしませんし、
したとしても、ほとんどの子は
「わからない」と答えます。
その「わからない」ということばを
これがその子の答えであるということを
知っていきます。
「わからない」ことは
本人にとっては
イライラすることであったり
混乱することであったり
憂うつであったり
恐怖であったりします。
その気持ちをほぐしていく作業が
子どものカウンセリングとなっていきます。

しかし、お子さんだけの
カウンセリングだけでは
わからないことも多く、
私はなるべく
親御さまにも
カウンセリングを受けていただくように
お伝えしております。
受けて頂きたい理由は、
そのお子さんがお腹の中にいた時の
お母さんの様子、
生まれてから今までの
家庭環境、
親御さまから見た
その子の性格、
きょうだいとの関係、
その家庭の食事の時間、状況、
家庭内のルール・・・など
たくさんの情報を聴く中で
その子の「わからない」ことを
分析していく必要があるためです。

時々、
「子どもの問題なのに、
 なぜ親が話さなくては
 ならないのですか?」
と言って来る方がいらっしゃいますが、
親御さんが知っている
たくさんの情報を
教えてくださらないと
わからないことが多いのです。

また、小児精神科は
その子の心や体の状況を
改善するための薬は
処方してくださいますが、
学校に行きやすくなる薬
お友達と仲良くできる薬
勉強をするようになる薬は
ないのです。

子どもの様々な心の問題には、
たくさんの解決方法はありますが、
やはり親御さんの
その子への
その子に合った愛情が
薬のような役割となって
改善していくことも多いと
私は考えております。

たくさんの子どもたちの
心の声を
カウンセリングで聴いている中で、
その子その子の心の成長に
驚かされたり、
感動したりすることが
増えてきており
大人と比べて
子どもの持つ柔軟性の大きさを
しみじみと
感じております。

投稿者 椎名 あつ子 : 14:45 

2019年12月05日

夫婦修復

ここ横浜心理ケアセンターでは、
夫婦カウンセリングを
夫と妻それぞれの話を
別々に聴く時間と
後半一緒に同席してもらう時間とを
持つことができるシステムがあります。

それはカウンセラーが
夫、妻に対して
平等かつ冷静に
お互いの話を聴き、分析し、
この2人の行き違い、ずれが
どこにあるのかを知るために
とても大切な時間であると
考えています。

後半の時間を
一緒に同席してもらう時には、
お二人の表情、話し方、
相手が話している時の状態、
お二人の性格の違いなどを
知るためのものでもあります。

別々に話を聴いている中で
改めて何度も感じることは、
お互いのとらえ方
その問題の原因
そしてその問題が表面化されるまでの
プロセスの話が
同じ家庭のはずなのに
他の家庭の話を聴いているかのように
夫婦それぞれのとらえ方が
大きく違っていることが
多いということです。

ですので、
夫婦カウンセリングでは、
夫の話だけ、妻の話だけを
聴いても
修復するためには
あまり意味がないと
感じています。

夫婦の壊れかけた関係は、
相手に対して持つ興味の
何百倍もの興味を
自分自身に対してだけに持っている
ということが
よくあるように思います。

つまり、妻の日々の家事のつらさよりも
夫は上司との関係の方が
重大の事件であるし、
夫が手伝ってくれた掃除よりも
妻にとっては
今日献立をたて、買い物に行って
料理を作った自分の大変さの方が
重大なこととして
受け止めてもらいたいのです。

人はまず、自分を認めて
評価してもらいたい生き物で、
これが満たされて
おなかいっぱいにならないと
相手を認めたり評価したりする
心の余裕は
生まれないものであるということを
頭のすみに
お互いが刻んでおく
必要があるように思います。

そうすると、少しずつ、
相手の今の一番重大だと思っている物事が
想像でき、理解することができると
思います。

相手の気持ちを思いやるまで
いかなくなってしまっていたとしても
相手の気持ちを想像して
そのことを非難したり否定だけはせずに
まず知ろうとしてみることが
夫婦修復の一歩であるようにも
思えます。

それでも、どうしても
2人で解決できなくなった状態に
なっている時は
勇気を持って
夫婦カウンセリングを
お受けになってみませんか?
他人であるカウンセラーが入ることで、
違った視点で
相手も見ることができるように
なると考えています。

投稿者 椎名 あつ子 : 11:52 

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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