2014年04月アーカイブ
2014年04月26日
再会
20年ほど前、海外に住んでいた頃の
友達と再会しました。
あの頃はみんな若くて、
海外での生活を助け合いながら、
よく集まっていました。
今は、当たり前にお互い年をとり、
子どもも成長し、
今は、自分の体調のこと、
親の介護の問題、夫の定年、
そして、これからの自分たちの
生き方の問題…
年を重ねるとはこういうこと。
あと何年、人生を走れるのだろうか。
結婚していても、いなくても、
子どもがいても、いなくても、
仕事をしていても、主婦であっても、
年をとることはみんな平等で、
病気も経験し、その中で、
どうこれから生きていくかは
やはり自己責任なのだと考えずには
いられませんでした。
美しくいるか、楽しく明るくいるか、
白髪になっても、薬を飲んでいても、
離婚しそうでも、しなくても、
経済的不安と体力の限界を感じながらも
「私はどうなりたいの?」
と自問自答しながらも生きていく。
いろんな問題で、
会える時間が減っていくけれど、
会えるときはお互いを刺激しながら、笑いながら、
食事を共にできる仲間たち。
20年前は、こんな日が来るとは
考えもしなかったし、
来年は一泊で温泉に行こうと
決めたけれど…
みんなとまた、こうやって会えるのか、
時間を共有できるのか、
それでもお互い、
健康でいようね。
と、別れました。
帰りの電車の中で
「1日1日を大切に生きる」
という自己責任の中で、
現実と希望を肌で感じた時間でした。
2014年04月19日
コンプレックス
コンプレックスがない人はいない、
と、私は思っている。
ただ、コンプレックスを解消するには、
知性と努力が必要だと感じている。
この2つを持っている人は、
コンプレックスが魅力となっているように感じる。
つまり、コンプレックスをプラスにしている人は、
自分をきちんと見つめて
客観的にそのことについて
努力もしているということに
なるのだと思う。
私の知り合いの女性に、
親の残した多額の財産を持っていて、
でも正直、失礼だけれど、
美人というには程遠い人がいる。
この人は、まわりの人から、
どうせ親のお金で生きているくせに、
と、言われてしまいがちだ。
けれども、彼女には普通の人にはない、
体の奥深いところからにじみ出る
品のよさがあり、それがとにかく美しい。
話をしていると、
手の動き、口元の動き、
人を見つめる瞳の中の世界、
このすべてがやさしいお香が漂ってくるような
気品を感じる。
「なんて美しい女性なのだろうか」
と、思わすにはいられない。
これは、お金があるとか関係ないからだ。
彼女は、ほどよくいつも自分を律して
努力しているのだと思う。
私たちは、動物でもあるけれど、
人間でもあるので、
知性を意識して努力をして、
野性にならないようにしないと…
女性は、歳をとることは、
とても怖いし、悲しいと思いがちだけど、
もしかして、それは
大きな間違いなのかもしれない。
自分を、本当にもっと愛していかないと。
これは、女性の永遠のテーマなのかも。
そう感じた日だった。
2014年04月10日
祖母
祖母の七回忌の法事でした。
長い間、一緒に暮らしていた祖母は、
98歳という年月を生き抜いた人でした。
年の離れた夫である祖父は、
海軍で、私の父が3歳のとき、
船の中の事故で片足を切断し、
私の父は、片足の父親が
いつも杖をついている姿しか知らないと
聞いていました。
祖母は、そんな夫を支え、
若くして夫を亡くしたあとも、
父と、父の弟のため
働き続けた人で、
本当に苦労しながらも
決して愚痴を言わない
強い人でした。
最後のお坊さんの説法の中で、
「よい言葉とよき縁に恵まれてこそ、
明るい人間関係を築ける。
人に対する言葉の持つ恐ろしさを知り、
学ぶことを怠らないことこそ、
この世に生きていく中での使命であり、
苦行のひとつ」
とありました。
私は、この仕事を与えられ、
今日という日に、心に残る言葉を聴き、
これは祖母からの私へのメッセージなのだと
感じずにはいられませんでした。
強くたくましい生き方を全うした
祖母の血が、
私の中にも流れていると信じて、
手を合わせ、祈り続けました。
桜が少しずつ散り始めたこの時期、
私の心の中では、
ひとつの区切りがつけられた
素敵な時間となりました。
プロフィール
2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。
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