モラルハラスメント

2015年09月08日

ことばの暴力は
その人の中に
いつのまにか
寄生虫のように住みついた
権力、支配、軽蔑、独占力だとおもう。
その住みついた寄生虫を
相手に吐き出す事が必要なんだとおもう。
ことばの暴力は
大きな恐ろしいモンスターのように
自分ではコントロールできなくなっている。
マグマのような怒りは、
相手を苦しめ、傷つけ、壊し、
そして支配する。
それを受けたその人は
逃げることを忘れ
従うことになれて
最後に自分を責めはじめる。
わたしが、この人をモンスターにしてしまったと。

だけど、
モンスターは最初はモンスターではなかったとおもう。
いつの日からか、
大きな抑圧された悲しみや、孤独や、
絶望や、
そんなおびただしいマイナスの感情が
心を破り出てしまったとき
怒りが言葉になり
モンスターになってしまったようにおもう。

本当は、
悲しみや孤独を感じれる人であったはずなのに。
海を見て美しいと
その海を一緒に見たいと
感じていたはずなのに。

もう一度
もういちどだけ、
あの時の海を一緒に見れるために
心の中の怒りを
怒りの意味は自分の中にあることを
相手のせいでもなく
社会のせいでもなく
自分の中にあることを
もう一度
もういちどだけ、
見つめてほしい。
本当のモラルは
暴力ではないということを。

投稿者椎名あつ子 : 16:13

プロフィール

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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2015年09月08日