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2022年02月25日
梅見
2022年02月15日
アンコンシャスバイアスとは
アンコンシャスバイアスという言葉を
TVやニュースでもよく聞くようになりました。
アンコンシャスバイアスとは
直訳すると「無意識の偏見」となるようです。
様々な環境や集団社会の中で
知らず知らずにその人個人の意識に
すり込まれてしまった価値観や
考え方の偏りのことをいうようです。
人の価値観はその人の環境や
他者からの影響を受けてできあがっていくもので
それはその人の個性として大切にされるべきものですが
他者との摩擦を生み出す場合もあります。
アンコンシャスバイアスの身近な例を挙げてみました。
・新入社員は素直に言うことを聞く方が使いやすい
・女の子は弱いから優しくしてあげなくてはいけない
・うつ病はメンタルの弱い人がなる病気だ
・育児中の女性社員には大切な仕事は任せられない
・FBやSNSでいいねの数が多いことは成功者だと思われやすい
・男は外で働き、女は家事と子育てをする方が家庭はうまくいく
・女性は料理が上手な人の方が女らしい感覚を持っていると思う
・母親は子育てが上手である方がいい
など…
日常の生活の中でよく聞く言葉だったりしますよね。
私が夫婦カウンセリングをしていて
よく感じることですが、
それぞれ2人の考え方の中に
別々にアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)が
こびりついてしまっていて
どうやって取り除いていけばいいかと
悩むことがよくあります。
夫は妻に対して
妻は夫に対して
自分と異なる価値観や考え方、物事の捉え方を
片方が注意や意見や指摘や時にはアドバイスをしたとき、
それを、「自分への否定」と捉えてしまって
関係が悪くなっていくことがよくあります。
それは、自分を無意識に守ろうとしてしまい
貝のように殻の中に入り込んでしまったために
家庭内別居状態に陥ってしまっている人達がたくさんいます。
家庭内別居とまでいかなくても
一切しゃべらない、無視して会わないようにしている人もいます。
それはある意味自己防衛なのかもしれません。
自己防衛は自分を守ることですから
大事な時もありますが
相手に対しては逆に
大きな傷を与えている場合もあります。
そしてそれは2人の溝が大きくなってしまい
修復不可能になる場合もあります。
夫婦のアンコンシャスバイアスを防ぐためには
まず、自分の価値観と自分の人格を
相手のそれと切り離してみることが
大切である気がします。
もちろん切り離せないから問題が起きるわけですが
自分の中のアンコンシャスバイアスが
どういった形で相手を攻撃し
どういった形で防御として殻にこもっているのか
本当はどうしたいと自分は思っているのか…
固くなってしまった自分の心を
まず、優しくなでながら
とんとんしながらほぐしてあげて下さい。
いつか、バイアスは剥がれていくものですから。
そして、自分にまず素直になって
自分の心の声をそのまま
聴いてみてはいかがですか…。
そこから…また始めてみませんか。
2022年02月08日
自分の脳に騙される
最近、ある人との会話で
大笑いしたお話です。
その人とは人間の脳についての話をしていました。
その人は10年程前ヘビースモーカーだった時がありました。
朝起きて、
カーテンを開ける前にタバコをくわえて
コーヒーを用意して思いきり吸い、
そして何か始める前には
「さあ、これからやるか」といってはタバコを吸い
何かし終わった後には
「あー、ひと区切りだな」と自分に言い訳みたいに言って
タバコを吸っていたと…
そしてそれは
タバコがいつもおいしかったわけでなくても
時間と時間の合間には吸うという
クセができてしまったという話でした。
そのあとタバコをやめて
今度はタバコを吸っていた時間や
タバコをこよなく愛し
おいしいと思っていたことが
すべて食べ物へと変わり
体重がみるみるうちに増えていってしまったという話。
つまりその話のポイントは、その人曰く、
「自分は自分の脳に騙されている」ということ。
脳がタバコを吸いたいらしいし
脳が食べることをしたいらしいし
脳は脳のことしか考えていない
こっち(私)のことは考えてなんかいない
タバコを吸わなくても
そこまで食べなくても
死にやしないのに
わかっちゃいるけどやめられない
そうやって私たちは
脳に騙されていることにも気付かず
日々騙され続けているという。
タバコとか、食べ物とかだけでなく
買い物やアルコールや
ありとあらゆる依存的なものは
すべてといっていいほど
わかっちゃいるけどやめられないといった
考えに陥ってしまう本当に日常的に良くある感覚ですよね。
例えば
人から~と思われているのではないかとか
人は私を~と思っているに違いないとか
人がよかれと思って伝えてくれたことも
責められたと感じてしまったり
上から目線で私をいつもバカにすると感じたり
どうせ私は~しかできないと思ったり。
こういったこだわりもすべて
「自分の脳に騙されている」
ということかも…
脳は脳が思ったことだけを
私たちに伝えているだけだから
私たちは脳に騙されていないか
ちゃんと考えないといけませんよね。
その人は続けて言いました。
それでもスーパーで2袋買うと1袋ついてくる
というポテトチップの広告に
やっぱり、自分は自分の脳に騙されて
1袋さえも本当はいらないのに3袋も買って
食べてしまうわけです。
しかも、脳が食べることをしたい夜中に…というわけです…。
私も私の脳にいつもたくさん騙され続けて
脳と共存して生きている今日この頃です。
2022年02月01日
感情を押し込めないで あるがままの自分を知るということ
感情には、たくさんの形があります。
ただその人の育った環境や
育てられ方によって
感情の出し方が偏ってしまっている場合も
多くあります。
機能不全な家庭で育った人達を
アダルト・チルドレン(AC)と言いますが
ACの人達は感情を押し込め過ぎているために
何も感じなくなってしまったり
喜怒哀楽の怒哀の部分だけが
とても強く感じてしまったりします。
マイナス感情の中には
憎しみ、怒り、恐怖、イライラ、心配、不安、
傷つけられた感じ、空虚感、混乱、苦しみ、責められた感じ、
罪悪感、嫌悪感、騙された感じ、裏切られた感じ、
拒否された感じ、見捨てられた感じ…など。
そしてそういった感情が
夫婦関係、親子関係、仕事関係などの
様々な人間関係において浮上してしまい
生きづらかったり、
どうしていいのか分らなくなったりする時も
あると思います。
そんなときはまず、今の御自分の感情を
たとえマイナス感情であっても
あるがままに受け入れていくことが
まず大切なのかもしれません。
人間の感情には、良い悪いはないので
安心して優しく受け止めることをしてみて下さい。
そうすることが自分を知る一歩になると思います。
自分のマイナス感情を受け入れて知ることは
自分で自分を許すことに繋がります。
そして許すことは自分を認めていくことになっていきます。
あるがままの自分を大切にするということは
そういう繋がりなのかも知れません。
プロフィール
2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。
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