2006年06月24日

ベティー・ブルー

ベティーブルーという古い映画を知っていますか?
私のベッドルームには、ベティー(主人公)のポスターが、
ドーンと置いてあります。
実は、うちのメスのチワワ、ベコちゃんの名前は、
このベティーからとったのです。
ベティーブルーのベティーは、大好きな女性です。
ひたむきに無邪気に、そして切なく恋人を愛します。
恋人も、ベティーをひたむきに大きな心で
包み込みます。
でもふたりには、大きな違いがありました。
ベティーは、恋人を、いつか作家にさせたくて、
古い彼の原稿を、ひたすらタイプアップして、
あらゆる出版社に送り込むことにすべてを賭けます。
彼は、そんな自分の夢よりも、
ベティーとの暮らしを夢見ています。
それは、大きな土地に、ふたりの家を建てることでした。
男と女、どんなに愛し合っていても、
お互い求め合う価値観が違うのでしょうか。
男と女。
異性であるということは、
どこまでいっても、とことん異なると
いうことなのでしょうか。
私は、ふたつの少し重なった、
AとBの円の集合体が、
時々、男と女の形である気がします。
重なる部分はもっともっと広く大きくなりたいし、
重なることのないそれぞれの三日月の部分は、
決して見てはいけない部分。
これは、探ってはいけないのです。
夫婦でも恋人でも、
知ってはいけない秘め事があるから。

大人になると、そういうことが妙に分かりすぎて、
時々、悲しくなりませんか?
大人の恋は、妙にしがらみが多すぎて、
苦しすぎるからとてもきれいです。
私は、そう思います。

投稿者 椎名 あつ子 : 12:00

プロフィール

横浜心理ケアセンター

『横浜心理ケアセンター』

2000年から横浜市中区で開設しているカウンセリングルームです。
多種医療・弁護士などとの協力体制のもと、心理カウンセリングを行っています。
このブログでは、センターの代表である私が、一人の人間として、一人の女性として、またカウンセラーとして、日々の生活の中で感じた様々な出来事などをエッセイ風にみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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